ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■16753 / 親記事)  海鏡
□投稿者/ 金丸 ファミリー(193回)-(2006/10/08(Sun) 14:23:52)

    『金糸雀』も100レスを迎え

    新しく『海鏡』を立てることができました。


    読んでくれる皆さんと

    色んなものをくれる恋人と

    気づかせてくれる友人に

    感謝



    ポツポツと

    つらつらと


    海に反射する光を

    書いていきます。



    更新は不定期ですが

    どうぞお付き合いくださいませ。



    金丸

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■17724 / ResNo.96)  海鏡の光橋-32-
□投稿者/ 金丸 大御所(292回)-(2007/01/21(Sun) 01:34:41)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    [なら、やめてしまいなさい]


    頭が回らない


    やっと出てきた言葉をやっとの思いで打つ


    [店を?考えるのを?

    メールもやっとだよ]



    優奈が心配そうな目をしていた


    スタンが鳴る


    [ぜーんぶ。
    そこまでして立ってる必要ある?]



    叫びたくなった


    [目標を失いたくない]そう打って携帯を閉じた



    悟られまいと息を深く吐いて優奈を見ると


    未だに泣きそうな顔をしていた


    ポツリポツリと優奈が話し始めた


    「あのね。友達に「優奈は仕事に逃げすぎだよ」って言われたの。」

    「うん」

    「実際に辛いことがあると仕事に行くことが多くて、逃げ場なんだと思う。現実逃避なんだよ。」

    「それも必要だと思うけどね。」

    「友達はもっと頼りなよって言ってくれたけど、迷惑なんじゃないかって思ってできない。」

    「高校の時のトラウマじゃない?また裏切られるんじゃないかって心の底にあってできないんじゃね?」

    「そうかもね…。でも友達は今会いたいって言っても来れないのが当たり前だけど、お客さんなら必ず来てくれるから…」

    「トラウマで甘えることが出来ないんだよ。同い年だからっていうのもあるかもしれないけど、相手に果たして自分を受け入れる余裕があるのか解んないんじゃない?余裕が無ければ拒否されるんじゃないかって思ってんじゃね?」

    「うん…」

    「もしかしたら実際にそのキャパはないかもしれないよ。でも友達がいくら手を差し伸べても、その手を拒否してたら何も変わらないよ。踏み出さなきゃその人の器さえ見えないままだよ。」


    「…うん…」


    あ、優奈が泣く


    その時スタンが鳴り響いた

    (携帯)
引用返信/返信
■17810 / ResNo.97)  海鏡の光橋-33-
□投稿者/ 金丸 大御所(293回)-(2007/01/29(Mon) 02:22:06)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    [そのままでたどり着けんのかよ
    休む事を覚えろ]


    憤りが襲った


    [完全に休めて塞ぎ込めるならば、したいよ]


    家庭の事情


    それが大きい原因だった。


    休みの日も独りになることすら難しい状況


    休めるなら


    独りになって己と向き合えるなら




    「そろそろ行かなくて大丈夫?」


    「あ…うん。そろそろ行かなきゃね。」


    心配そうに優奈が見ていた


    「トイレ行くから私も行くよ。」

    「おう。」


    優奈がぴったりと寄り添ってきた


    「ありがとうね。」

    「私もだよ。」


    「じゃぁ…ね。」


    「うん。無理しないでね。」


    優奈が私の服の袖をギュッと掴む


    「ありがとう。君も無理しないように。」


    そう言って抱き締めてバイバイした。



    私の中は


    憤りでいっぱいで


    落ちるのか怒りにまかせたいのかわからなかった



    店に着き、着替え、化粧をして髪をセットする


    店のボーイ達が大声で笑っている横を通り抜け

    待機席に座った


    店の女の子達と一言も交わさぬ内に朝礼が始まる



    夜の7時前に響く「おはようございます」


    朝礼の内容は筒抜けで気がつけば終わっていた



    溜め息も出ない位

    私の中は静かに嵐になっていた

    (携帯)
引用返信/返信
■17811 / ResNo.98)  海鏡の光橋-34-
□投稿者/ 金丸 大御所(294回)-(2007/01/29(Mon) 02:39:19)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    サイレントマナーにした携帯が光る

    画面を開くと四季が笑っていた


    [仕事だけ辞めちゃえば?]


    かき乱される


    仕事をやめれば貯金が出来ない


    貯金が出来なければ1人暮らしの資金がなくなる


    1人暮らしが出来なければ



    四季の傍に行くことは出来ない




    [もーどうしていいかわかんね]



    そう打ってる最中


    「あーもー携帯へし折りたい」

    そうもらすと「どうしたの?」と笑って店の女の子が聞く


    私は笑いながら「携帯壁に投げつけるんでもいいんですけどね。」と気力の無い声をだした


    携帯が光る


    [お前が選んでここまで来たんだから、これからもお前が決めるしかないだろ
    ]



    私は


    早くお前の傍に行きたいんだ



    家庭からも解放されて


    早く自由になりたいんだよ


    早く



    [逃げたいけど逃げたくない

    もう既に自分の中で自分から逃げようとしててそれすら嫌気がさす


    誰でもかれでも罵倒したくなる]



    [休む事がなんで逃げになんの?
    そんな状態で働かれるのも八つ当たりされるのも迷惑だよ]



    [現実から逃げるように感じる


    仕事はちゃんとやってるよ。
    仕事以外でなりそうになる
    無反応かブチ切れそうになる

    今四季に八つ当たりするのもすげーやだ]


    [別に八つ当たりされてるとは感じないけど、今はまだいいけど周りがその内耐えられないで離れていく人も出てくるんじゃないか。
    ちゃんとやってるようでも、これから仕事でも支障が出てくると思うよ。
    背負う性分なら、背負って潰れる事も覚悟しろよ。お前は悩みだすといつも中途半端なんだよ。本気で嫌ならどっちかに転がり込めばいいだろ。中途半端だから今は苛立ちしか覚えないよ。]



    私はいつもこうなんだろうか


    中途半端だから

    悩んだり悲しかったりすると周りが苛立つんだろうか



    そう考えると

    憤りと共に悲しみが湧いた




    [とりあえず来月前期は休む方向で考える

    今月後期は店と家以外で人に逢わないようにする


    多分メールも日記もする気力ないと思う


    それが今私が出来ること]



    悲しみを断ち切るように目を閉じると


    ボーイに呼ばれ


    仕事が始まった

    (携帯)
引用返信/返信
■17821 / ResNo.99)  海鏡の光橋-35-
□投稿者/ 金丸 大御所(295回)-(2007/01/30(Tue) 02:05:08)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    ヘルプから戻ると四季から[はいよ]とゆうメールがきた。



    私の中では

    不安と憤りと悲しみが渦巻いていた


    本当に独りになり

    私は何かを見つけることは出来るんだろうか


    四季は見放さないとわかっていても

    呆れられた、と自分の不甲斐なさに腹が立ち落胆する


    いつまでも私は中途半端なんだろうか


    逃げに行こうと

    楽な方に行こうとしている今


    その意志への怒りとこれから立ち向かうことへの不安が心いっぱいになる。



    待機席からテーブルに行く際、仮面をつけるように切り替える度


    疲れが増した。



    仕事が終わる頃には疲労困憊になり、笑う顔も引きつっていた。


    無表情で「お疲れ様でした。」と吐き捨てるように言い家路につく



    着替えて顔を洗い部屋に戻ると携帯がチカチカと光っていた

    なんだろうか


    パスワードを打ちメールフォルダが開かれると、四季のフォルダに一件の数字



    [あたしがお前に出来る事は、とても限られてる。こういう時、まざまざと思い知る。
    笑顔にしてやる事も、苦しい時側に居てやる事も、出来ない。
    お前の屈託のない子供みたいな笑顔が好きなんだ。あんなものを作らなければって、お前から笑顔が消えていく度に心底思うよ。
    どんなになってもいい、あたしの為に乗り越えてくれないか。
    あんな風に当たったけど、お前の笑顔を作れない自分が苛立たしいんだ。
    辛い時にあんな風に言ってごめんな。
    お前がバカみたいに幸せな笑顔を早く見たいよ]



    かじかみ痺れた心の深く奥が

    滲むように温かくなる


    その温かさは

    あの紙が持っていた温かさ



    気がつくと涙が出ていた

    (携帯)
引用返信/返信
■17822 / ResNo.100)  海鏡の光橋-36-
□投稿者/ 金丸 大御所(296回)-(2007/01/30(Tue) 02:17:25)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    涙を拭わずに返信ボタンを押す


    [四季が何か悪いことした?
    苦しい時、辛い時、悲しい時、怒ってる時、私が限界に来て四季に吐き出す時私は救われてるんだよ。
    あの紙が意味を持った時、私はどん底近くに落ちた。
    でも私を救ったのもあの紙なんだよ。
    『あの場所を愛してくれる人が居る』って想いが心の中じゃなく、目に見えて、触れられるってことが私には痛みと同じ位、安心と幸せが存在した。
    それに甘えてたのは私なんだよ。
    四季はただ私に痛みと安心と幸せをくれた。
    抱きしめてほしいって、たった2人きりになりたいって、すがりついて泣きたい叫びたいって思っても口にしないのは私で、四季が感じても私が言わない限り、泣き出さない限り四季はしない。
    それをわかっていながら口にしないのは私。
    伝えてないのに、わかれなんて言わない。
    出来ない状態なのにしろなんて言わない。
    わかる?お前は傍に居ることが出来ないのを悔しがってるけど、ただ存在するだけで他の誰も出来ないことをしてる。
    ただ行動にしないのは私なんだよ。

    どんなになっても四季は見放さないって心に刻まれてる。
    衝動的に車に飛び込みたくなっても、お前が浮かんで冷静になって運転手の人生を崩すことは出来ないって、そこまで考える。
    確かに今笑うことも喋ることすら苦しいよ。
    けど笑いたいって、また心に素直に笑いたいって、お前の中に押し付けがましく温かさをあげたいって思ってる。
    またあぁゆうふうに笑える日が来るのかって不安になる。
    そしたら私はお前に他に何が出来るうって不安になる。
    自分の居る意味さえわからなくなるんじゃないかって不安になる。

    お前に何かあった時受け入れる余裕がなくなることが一番こわい。
    現に今、そうなりつつあるから。

    お前が愛してくれた部分から逃げようとしてるのが辛い。


    謝る必要はないよ。お前からの痛みは私の感覚を戻そうとしてくれるから。
    痛みすら今の私には救いなんだよ。
    私を潰す位の痛みでもお前からなら今の私には救いなんだよ。]



    打ち終え送信ボタンを押す頃には

    涙は引き温かさが心全体に広がっていた。


    後に気づいた



    優しく抱き締められた時のような感覚が

    見えない橋になり


    私とあの場所を繋ぐように感じ


    四季は私とあの場所を抱き締めてくれているのだと


    安堵するように肩の力が抜けたことを。




    (携帯)
引用返信/返信

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■19676 / 親記事)  spring
□投稿者/ 春風 一般♪(1回)-(2007/08/08(Wed) 00:03:23)
    2007/08/08(Wed) 00:04:08 編集(投稿者)

    「くだらない」


    それが春の口癖だった


    物事を斜に見るきらいがあって、何事にも無関心。そんな風に見えて実は誰より深いことを考えている。
    春はそういう女だった。

    「どう生きようかと思って」

    だから、電話ごしに春のその言葉を聞いたときは、本当に驚いた。
    驚いて、「それ、どういうゲーム?」なんて間の抜けた台詞しか出てこなかった。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス33件(ResNo.29-33 表示)]
■19707 / ResNo.29)  spring 29
□投稿者/ 春風 一般♪(30回)-(2007/08/08(Wed) 00:53:03)
    あぁ。俺は唸った。そんなことがありえるなんて。
    確かに俺は、春は風なんじゃないかと疑っていた。けれども、こんな過去があったなんて。混乱する。そこで、ひとつの疑問が湧く。いくら双子といえども、両親に見分けがつかない訳がない。俺はそのことを風に尋ねる。
    すると風の顔が曇った。


    「両親はね、私が春ならいいのにって思っていたの。」


    「事故の後で、両親は私を“春”と呼んだ。」

    心臓がドクン、と鳴ったのを感じた。

    「その瞬間、私は春になろうって決めたの。風は、死んだの。」



    (携帯)
引用返信/返信
■19708 / ResNo.30)  spring 30
□投稿者/ 春風 一般♪(31回)-(2007/08/08(Wed) 00:54:18)
    うっすらと微笑んだ風が、怖かった。風は、風を殺すことで自分を守ってきたのだ。大好きだったバスケもやめて。慣れない勉強に励んで。12歳から今まで、春になりきって生きてきたのだ。
    それがどれほど辛いことなのか、俺には見当もつかない。自分を偽って生きることの辛さは、俺にも覚えがある。けれども存在を否定された傷は、いつまでも癒えることはないのだろう。
    気がつくと風は涙を流していた。

    「泉には、いつか、話そうって思ってたんだ、けど、」



    「風。」

    俺は風を抱き締めた。

    「お前は、風だ。」

    強く、強く。潰れてしまうんじゃないかという程に、風を抱き締めた。そうしないと、消えてしまうんじゃないかと思えたから。



    「泉は、強くなったね。」


    聞き覚えのある台詞だった。

    (携帯)
引用返信/返信
■19709 / ResNo.31)  spring 31
□投稿者/ 春風 一般♪(32回)-(2007/08/08(Wed) 00:59:23)
    2007/08/17(Fri) 17:19:16 編集(投稿者)
    2007/08/09(Thu) 21:38:13 編集(投稿者)
    2007/08/08(Wed) 01:00:39 編集(投稿者)

    あれから3週間。怒涛のテストラッシュを終えた俺は夏休みを迎え、風と共に仙台に向かっていた。彼女は俺たちのより何倍も難しいはずのテストを終えてなお、余裕をかましていた。

    「久しぶりだなー、仙台。」

    風は眩しそうに外の景色を見る。


    「それにしても。

    自分の墓に墓参りってのも、変な話だよね。」

    「そうだな。」

    2人して笑う。



    「実家へは帰らない?」

    「うん…今はまだ。」

    「そっか。」

    「そのうちね。」

    「おう。」




    ひっそりとした寺の奥に、風の、いや春の墓はあった。

    持ってきた花を挿し、2人で手を合わせた。風がどんな気持ちでここに来たのか、本当のところは分からない。けれど、今の風の穏やかな表情を見ていたら、なんとなく、心が軽くなったような気がした。
    もうそろそろいいんじゃないかな。俺は、そんなことを思いながら手を合わせていた。

    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■19710 / ResNo.32)  NO TITLE
□投稿者/ A 一般♪(2回)-(2007/08/08(Wed) 01:06:37)

    おもしろいですッ。

    完結しちゃうんですか??

    (携帯)
引用返信/返信
■19718 / ResNo.33)  Aさん
□投稿者/ 春風 一般♪(33回)-(2007/08/08(Wed) 22:23:49)
    コメントありがとうございます!!
    最後が駆け足になってしまったのですが、一応これで完結です(^ω^;)
    時間があれば、ぼちぼち続編なんかを書いていきたいと思っているので、そのときはまたよろしくお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信

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■13404 / 親記事)  運命
□投稿者/ そら 常連♪(148回)-(2005/10/18(Tue) 21:04:05)
    運命があるのなら



    私たちは


    再び恋に墜ちる


    生まれ変わっても


    姿形が変わっても


    私たちは



    引力のように


    惹かれ合って



    恋に墜ちる




    この恋に終わりは



    ないのです

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス29件(ResNo.25-29 表示)]
■13544 / ResNo.25)  運命23
□投稿者/ そら ファミリー(174回)-(2005/10/24(Mon) 10:22:51)
    私は動揺した。好きな人?好き人って…

    「いなかったわ。好きな人は出来なかった。私の恋愛は一度だけよ」

    「一度だけ?」

    「そう。一度だけ。」


    梢の瞳は激しく燃えていた。奥にある。瞳の奥に箱があって、箱を開けると何が出てくるんだろう。

    私は梢の瞳を見た

    強い力で引きつけられ


    今まさに…


    この瞬間にも…

    吸い込まれそうになった


    どこまでも続く


    海の深さに

    どこまでも行ける気がした。

    今なら連れ去られてしまいたい と

    でも …


    ダメなんだよ


    こずえ…どんな強く惹かれ合っても


    一つにはなれない


    これはルールなんだ

    子どもと旦那


    この二人がいる限り

    裏切ることは出来ない


    こずえだって同じ


    子どもがいる限り

    裏切ることなど出来ない




    (携帯)
引用返信/返信
■13549 / ResNo.26)  運命24
□投稿者/ そら ファミリー(175回)-(2005/10/25(Tue) 00:01:31)
    私たちは分かっていた


    結ばれないことを

    私たちは約束をした

    高校の頃

    「ねぇ梢、この世で美しい約束をしようか」


    私たちは約束をした。この約束は今も続いている。10年たった今でも…


    もし約束をしなければ…奈落の果てまで落ちていたかもしれない。

    ずっと一緒にいてしまうと。深くなり過ぎて…深く…深く

    梢、こずえ


    今日は眠れそうもないよ


    これから私は、

    どんな顔して会えばいいの?

    あなたに会ったら、
    また戻ってしまう

    過ちをくり変えしてしまう


    どうしたらいいんだろう

    (携帯)
引用返信/返信
■13562 / ResNo.27)  運命25
□投稿者/ そら ファミリー(176回)-(2005/10/25(Tue) 23:47:05)
    考えてもきりがない
    学生の頃は暇があるから悩みがあって、感情が乱れても何とかなる

    でも今は違う


    守るべき人たちがいる

    悩みを家庭に持ち込んではいけない

    この問題だけはMG

    他のことならまだしも、この問題だけは別件。

    旦那も子どもも変わらずに毎日、過ごしている。

    普通の夫婦は夜にセックスをするだろうけれど、私たちは違う。セックスはしないで添い寝をしたりキスをしたり。いろんなことを話し合うようにしていり。


    今日は珍しく早く帰ってきたので晩餐をした。
    「そら、最近はどう?」

    「いつもと変わらないよ。そっちは?」

    「ん〜そぅたな。仕事が忙しいことくらいだよ。最近、カイちゃん来ないの?」

    「最近は来ないのよ。何かあったのかしら?」

    「カイちゃんのままに聞いてみたら?」
    「いや、子ども同士のことに親は口を挟まないほうがいいわよ」

    「そっか、いろいろ難しいな」

    「まっでもお互いに順調そうで良かった。これからも頑張りましょう」



    (携帯)
引用返信/返信
■13563 / ResNo.28)  運命26
□投稿者/ そら ファミリー(177回)-(2005/10/25(Tue) 23:55:03)
    たしかに最近は梢も見かけない

    旦那は鋭い

    旦那の洞察力は鋭いゆえに早いのだ。

    梢はどうしているんだろう

    カイちゃんの話しもしないし


    「ママ、ママ、カイちゃんが…カイちゃんが」

    「どうしたの?」

    「カイちゃん…入院したの」

    「いつから?」

    「昨日から。先生が言ってた」

    泣き叫んでいた。こんなに泣いているのを久しぶりに見た。よっぽどショックだったんだろう。早いとこ、お見舞いに行こう。明日は仕事が休みだから。

    (携帯)
引用返信/返信
■13577 / ResNo.29)  運命27
□投稿者/ そら ファミリー(183回)-(2005/10/26(Wed) 10:25:37)
    次の日、果物を持ってお見舞いにいった。
    コンコン

    「はい、どうぞ」

    「久しぶり、お見舞いにきたの。カイちゃんの様子はどぅ?」

    「そら、ありがとう。ちょっと喘息が治らなくて入院することにったの。でも大丈夫よ。カイ寝てるからフロアに行きましょ」

    「そうね。こずえ痩せた?」

    「ちょっとね。疲れがたまってるだけよ。」

    「体は大事にしてね。」

    「あら、そらちゃん久しぶりね。元気だった?」

    「こんにちは。お久しぶりです。」

    こずえの母親がお見舞いにきたようだった。

    「梢、疲れてるみたいだから、うちに行って寝なさい。あとは私がやるから」

    「ありがとう。それじゃ夕方頃には戻ってくるから」

    「梢、帰ろっか」

    「うん、そうする」

    梢は何だかやつれていた。いつもの笑顔が消えていた。

    「こずえ、何か食べてから帰る?」

    「そうする。もうじきお昼だしね。ランチやってるし」


    私たちはパスタを食べに行った

    (携帯)
引用返信/返信

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■14217 / 親記事)  スマイルストリップ
□投稿者/ mama' 一般♪(1回)-(2006/04/17(Mon) 01:09:42)
    我ながら
    ぶきっちょだ


    みっともないことだ
    わかってる


    でも

    残り半年の学校生活

    少しでも……

    言葉を交わしたくて?
    なにかがが欲しくて…?


    ううん

    違う

    そんな計算
    する余裕なんてなかった

    あぁ、この問題を作ったのも印刷したのも
    先生なんだな…そう思ったらたまらなくて

    思考が止まった


    杉山先生…

    ううん…眞子先生



    眞子先生…



    また、前みたいな笑顔が見れたらいいのに。

    前みたいに頭をなでて。

    たとえ髪が絡まったって構わないから。
    子供扱いするななんて、
    もう…怒らないから。


    眞子先生…。



    その日出した
    私の答案

    「7番・倉山理子」

    出席番号と名前だけの…。



    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス62件(ResNo.58-62 表示)]
■18560 / ResNo.58)  スマイルストリップ 37
□投稿者/ mama' 一般♪(5回)-(2007/04/09(Mon) 00:21:27)
    2007/04/09(Mon) 00:22:19 編集(投稿者)

    そして、私達は揃って、屋上のフェンス越しから先生を見送った。
    花束に埋もれた先生。

    校門に呼ばれたタクシーに乗り込む前、大きく校舎を振り返り、
    彩り鮮やかな花びら越しに
    目があった。

    ゆっくり手を振ってくれた。

    私達も振り返えした。


    静かなお別れ。


    「いいの?下降りなくて?」

    「うん。
    伝えたいこと、吐き出しちゃったから。」

    にっと笑った理子。
    怪訝な私に教えてくれた。



    「好きだって、叫んじゃったもん」


    「へっ?叫んだっ?
    いつ??」

    「体育館で♪
    みんな好き勝手ヤジ飛ばしてたから、私もまぎれちゃった〜」

    誰も気付かなかったよと、イタズラっ子みたいに言った。

    「マジで?」

    「マジで♪」


    顔を見合わせて笑った。


    「あっ、佐々先生っ」

    まずい。気付かれたっ。
    避難訓練を放棄した私達。

    慌てて、屋上を飛び出した。


    怒鳴り声は明らかに私の名前を叫んでて。

    日頃の行いが悪いからだと、「優等生」は笑った。
    最初の頃の、笑い方とは違う。

    楽しそうな笑いだった。


    私も一緒に笑った。


    ずっと、一緒に笑いたいと
    笑った顔を見ていたいと



    ふいにそう思って気が付いた。



    自分の気持ち





    理子が好き


    理子のことが好き




    まだ夏
引用返信/返信
■18561 / ResNo.59)  スマイルストリップ 38
□投稿者/ mama' 一般♪(6回)-(2007/04/09(Mon) 00:25:31)
    2007/04/09(Mon) 02:16:51 編集(投稿者)

    実際のところ、夏が終わらないどころか、気が付いたら春だった。
    いつ秋が来て、冬になったのかも分からない。
    確かに衣替えもしてたし、コートも着てたけど・・ふと我に返ってみたら、コートを脱ぐどころか制服に別れを告げる季節になってた。

    それ位に必死で勉強した。


    恋の力はすごい。
    私は見事に志望校に合格した。

    理子と同じ大学に。



    そして迎えた春、一通の絵はがきが理子の元に届いた。


    「理子ちゃんへ

    卒業&合格おめでとう。
    元気ですか?
    私は仕事にも慣れて、毎日英語と格闘してます。
    英文科にしたと聞きました。
    サマースクールでこちらへ来たら、ぜひ遊びに来てね。
    杉山眞子より

    理子へ
    友達と来れば?案内位ならしてあげる
    聡子」


    最後の二行の筆跡だけ違うのは、お姉ちゃんからのだという。


    「ね〜ね〜。一緒に来いって〜」

    「いや、一人で行くし」

    「私がいないと寂しくない?」

    「別にっ」

    「大学、結局同じとこにしたくせに〜」

    「共学やっぱりイヤだっただけだもん、未樹は関係ないし」

    「ひっど〜。
    これから一緒に住む人に、なんてこと言うのよ」

    「ウチの親が、一人暮らしするなら寮に入れるって言ったからじゃないっ」

    「まぁまぁ〜
    楽しみだね、夏。」


    手が伸びる。

    理子の髪に。

    頭をなでる。


    「髪がクシャクシャになるじゃないっ」

    真っ赤になるのは、怒ってるからじゃないって
    もう分かってる。


    もう、次の夏なんてあっという間だ。

    あの夏がくるんだよ。


    白紙の答案を出した夏。
    理子を好きになった夏。



    もっと、いろんな顔を見せて。

    ずっと追いかけるから。


    もっと知りたいから。



    〜完〜
完結!
引用返信/返信
■18562 / ResNo.60)  ありがとうございました
□投稿者/ mama' 一般♪(7回)-(2007/04/09(Mon) 00:35:20)
    一年がかりですが・・完結です。
    読んで下さった方、ありがとうございます。

    感想を頂けたから、ここまで書き終えられました。
    特にmiyaさんには、ナイスタイミングでコメント頂きました。
    本当にありがとうございます。

    高校時代を振り返ってみても、リアルはこんなに綺麗に終わるものでは多々ないですが・・。
    書けた大好きなキャラクター全員が、ハッピーになるような結末にしたかったのです。
    眞子先生も、聡子姉さんも、きっと裏で苦労したことでしょう(笑)

    本当にありがとうございました。

    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■18577 / ResNo.61)  Re[2]: ありがとうございました
□投稿者/ miya 一般♪(1回)-(2007/04/10(Tue) 02:10:04)
    完結、おめでとうございます、と言うべきなんでしょうね。
    でも、ちょっと寂しいです。
    みんなHAPPY ENDでほんと良かった。

    『ずっと追いかけるから もっと知りたいから』

    この言葉、すごく好きです。
    これからが二人の本当の始まりなんだなと思いました。

    元気が出るお話を、ありがとうございました。

引用返信/返信
■18579 / ResNo.62)  miyaさんへ
□投稿者/ mama' 一般♪(8回)-(2007/04/10(Tue) 21:25:13)
    2007/04/10(Tue) 21:29:30 編集(投稿者)

    感想ありがとうございます。

    エッチな場面もなければ(題名負け)、告白シーンすらなかったなぁと、
    終えたから気が付きました。

    知りたいと思う気持ちは、未樹には初めてで
    自然体を見せることは、理子の初めて。
    でも、両方とも素の欲求じゃないかと思います。
    それを出して、相手に見せたから「ストリップ」(強引?)

    最後の文章が好きと言って頂けて、作者冥利につきます。
    嬉しかったです。

    本当にありがとうございました。

    (携帯)
完結!
引用返信/返信

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■21413 / 親記事)  今を生きる
□投稿者/ そら ちょと常連(86回)-(2012/01/02(Mon) 22:58:21)
    青い海

    青いそら

    いつから

    私たちは


    ここにいるのだろう

    時がたつのを忘れてしまった

    身近な人たちと

    縁をきることでしか

    私たちは一緒にいることは出来ない

    だから最後も二人で一緒


    さよなら

    愛しい

    あなた

    あなたを思いだしてみようと想う


    もう一度だけ

    (携帯)
引用返信/返信






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