ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■22113 / 親記事)  みはるとサツキ1
□投稿者/ いちこ ちょと常連(70回)-(2016/10/22(Sat) 21:06:00)

    サツキのベッドでみはるが穏やかな寝息を立てて寝ている。
    彼女は何も身につけていない。サツキが脱がしたからだ。

    サツキとみはるは、中学生の時からの親友だ。
    サツキは小学生の時に転校が多く、その度に変わる級友に馴染めず、
    自然とひとりでいることが多かった。ひっそりと目立たぬようにしていた。
    中学に入っても、そのスタイルを貫いていた。
    一方、みはるは天真爛漫に育ち、中学生の時は丸々と太っていた。
    性格も明るく、誰とでもすぐに仲良くなった。
    そんな対照的なふたりだったが、話してみると妙にウマが合った。
    自然、一緒にいることが多くなった。
    ふたりが並んでいると、太って丸いみはると痩せて棒のようなサツキなので、
    数字の0と1になぞらえ、ゼロワンコンビとあだ名された。
    そんなふたりは同じ高校に進学した。
    年頃になると、みはるがみるみる痩せてきた。
    出る所は出て、引っ込む所は引っ込んだ。
    もともと顔立ちの良かったみはるは、急にモテ出した。
    しかしみはるは、そんな男子達には興味がないようだった。
    自然、サツキがみはるのボディガードの役回りになった。
    みはるに話しかけようという男子がいれば、先にサツキから
    何か用?とみはるの前に立ち、熱っぽく見つめる男子には眼光鋭く睨み返す。
    しかしいつしかサツキは気づいてしまった。自分もみはるに惹かれていることを。
    そしてそのことを強烈に意識せざるを得ないことが起きた。
    みはるが恋に落ちたのだ!!

    続く


引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■22115 / ResNo.2)  Re[2]: みはるとサツキ1
□投稿者/ いちこ ちょと常連(71回)-(2016/10/24(Mon) 21:04:37)
    優心さん、いつもありがとう!!関西弁懐かしいです。
    実は私、カナやんと同じ出身なんです。続編頑張ります。
引用返信/返信
■22118 / ResNo.3)   みはるとサツキ2
□投稿者/ いちこ ちょと常連(72回)-(2016/10/29(Sat) 22:44:32)

    ねぇ、どうしよう、どうしよう、あたし、恋に落ちたかも。
    みはるが無邪気に放ったその一言が、サツキの胸に鈍い痛みをもたらした。
    みはるによれば、毎朝の通学バスで時々見かける他校の男子生徒らしい。
    その子が乗り込んできたおばあちゃんに席を譲ったと。
    その自然な感じと、その後のおばあちゃんに向けた笑顔にハートを射抜かれたと。
    嬉しそうに顔を赤らめて話すのだ。
    へぇ、良かったじゃないと気の無い返事をするサツキに
    ウンッ!と最高の笑顔を見せるみはる。サツキは胸が締め付けられた。
    それからみはるは、彼がどうしたこうしたとサツキに報告してきた。
    でも恋は進展せず、遠くから見ているだけのようだった。
    サツキは胸を痛めながらも、嬉しそうに話す みはるを見るのが好きだった。

    ある日みはるは真剣な面持ちで、彼に想いをぶつけると言い出した。
    でもひとりだと勇気が出ないので、サツキについて来て欲しいと。
    サツキの家は逆方向なので、泊まりに来て、朝一緒に通学して欲しいと。
    サツキはしぶしぶ同意した。しかしすぐにサツキは後悔した。
    あまりに無防備に振る舞うみはるに、サツキの自制心は崩壊しそうだった。
    みはるの寝間着は、ノーブラに長めのTシャツ一枚。
    風呂上がりにその格好で出て来たみはるに、サツキは思わず目を背けた。
    その夜みはると同じ部屋に寝たサツキは、なかなか寝付けずにいた。
    夜中に起き上がったサツキは、みはるの寝顔を見つめた。
    そっとその髪に触れようとしたら、んんっとみはるが動いた。
    サツキは自分の心臓の音でみはるが起きないか心配になるほどだった。
    そしてそれはほんの一瞬だけだった。
    サツキが唇をみはるの唇に近づけ、そっとキスをした。
    みはるはすぐに寝返りをして、向こうを向いてしまった。
    サツキはうなだれて自分の布団に戻ったが、
    この時サツキは気づいていなかった。
    向うを向いたみはるが目を見開いていたことを。

    翌朝、通学バスの中でみはるは彼の近くで迷っていた。
    バスが揺れた時、サツキはみはるを彼に向かって突いた。
    彼にぶつかって転びそうになったみはるを彼が支えた。
    結局それがきっかけで、ふたりは付き合いだした。
    みはるは以前ほどサツキに近づかなくなった。それでサツキは良かった。
    彼との話しなど聞きたくなかった。
    それでもつい みはるを目で追ってしまう自分が情けなかった。

    ねぇ、進路はどうするの?みはるが聞いてくる。
    ちなみにわたしは、彼と同じXX大学にするつもりなんだけど、
    サツキも一緒にいかない?と無邪気に都会の大学を言う。
    ごめん、あたし、もう決めんたんだと地元の短大の名前を答えるサツキ。
    離れて忘れたいとサツキは思ったのだ。

    それぞれ別の大学に進学したふたりだったが、
    サツキは彼女のことが忘れられなかった。
    そんな二年ほど経った夏休みに、
    一人暮らしをしていたサツキの家に、突然みはるがやってきた。

    続く





引用返信/返信
■22122 / ResNo.4)  みはるとサツキ3
□投稿者/ いちこ ちょと常連(73回)-(2016/11/03(Thu) 12:22:58)

    「どうしたの?よくここがわかつたね。」
    「うん。中入ってもいい?」
    「あっ、いいよ。どうぞ。」

    みはるが横を通るとき、みはるの髪の香りがサツキの鼻腔をくすぐる。
    その途端、忘れようとしていた想いが蘇ってくる。
    サツキが二人分のコーヒーを淹れている間、
    みはるはローテーブルの前で神妙な面持ちで座っている。
    サツキが両手にマグカップを持ってきて、みはるの前にそのひとつを置いた。

    「で?」
    「……あ、な、なんか久しぶりだね。」
    「うん、そうだね。で?」
    「その前に、飲まない?ワイン買ってきたんだ。」
    「いいけど。実家に帰らないの?」
    「うん、親と喧嘩しちゃって。泊めてもらってもいいかな?」
    と、上目遣いでサツキを見つめる。くそっ、かわいい!!
    「べ、べつにいいけど。」

    それからサツキが簡単な食事とつまみを作り、
    食べながら高校時代の話で盛り上がった。
    みはるはよく食べ、よくしゃべり、よく飲んだ。
    みはるの話に、サツキが涙を流して笑っていると、急にみはるが真顔で

    「あ、あたしね、大学を辞めるかもしれないの。」
    「えっ、どうして?」
    「うん‥‥‥実はできちゃって。」
    と下腹をさするみはる。
    「ええ〜!彼は知ってるの?」
    「うん、ほんとに俺の子か?って。」
    「なにそれっ、ふざけてる!」
    「あたし、一気に幻滅しちゃって。別れてきちゃった。
    もともと無理して付き合ってた感じだったし。」
    「でも、子供はどうすんの?それじゃ都合のいい女だよ。」
    「そうなんだよね。親は下ろせって言うの。それで喧嘩しちゃって‥‥‥
    でもこの子には罪はないと思うの。」
    「なに言ってんの。無理に決まってるよ。」
    「そう、頭では分かってるけど‥‥‥」
    「なら‥‥、中途半端な気持ちで産んだら子供も可哀想だよ。」
    「大変なことはわかってるの、でも命なんだよっ!」

    みはるが目に涙を溜めている。サツキは言葉を失う。

    「自分の都合で、失くしてもいいのかな?ねぇ!」

    とうとう泣き出したみはる。なぜこの娘がこんな目に。
    サツキは怒りを覚えるとともに、みはるを守りたいと思った。
    みはるは涙を拭い、努めて明るく言った。

    「ごめん、せっかくの再会なのに。忘れてっ!飲もう!」
    「うん、でも大丈夫なの?その‥‥」
    「お酒は今日で最後にする!それより暑いねー!」

    と、みはるがワンピースを脱いで下着姿になった。

    続く









引用返信/返信
■22123 / ResNo.5)  みはるとサツキ4
□投稿者/ いちこ ちょと常連(74回)-(2016/11/05(Sat) 22:48:59)

    「わっ、わっ、なにしてんの?」
    「だって暑いんだもん。女同士、気にしない、気にしない。さぁ飲むぞー!」

    そんなこと言われても気になるよと思いながらも、
    サツキは先ほどの話のせいで全然酔えなかった。
    一方みはるは、すっかり酔っぱらってしまい、テーブルに突っ伏している。
    そんなみはるにサツキは、意を決したように言った。

    「あのさ、もしみはるが本気で産むんならさ、応援する!
    来年就職も決まってるし、よければ一緒に住んでもいいよ‥‥‥
    って、寝てるんかーい!しようがないな〜。」

    サツキは下着姿のみはるにクラクラしながらも、ベットに寝かせた。
    なるべく見ないように、そっとタオルケットを掛けてあげる。
    するとみはるは、がばっと起き上がるとおもむろにブラを外し、
    ぽいっと投げるとまたバタンと倒れるように眠てしまった。
    この娘は寝る時、ノーブラ派だったなと思い出したサツキだったが、
    その白い胸から目が離せないでいた。サツキはベッドサイドに近づくと

    「おーい、風邪引くよー!」

    と、声をかける。みはるはスヤスヤと寝ている。
    サツキは今までみはるの裸身を想像しながら
    自分を慰めたことは一度や二度ではない。それが今、目の前にいる。
    サツキはライトブラウンにカラーリングされたみはるの髪に触れてみる。
    その髪を指先に絡めて、感触を楽しんでみる。
    酔って赤くなった頬を指先で押してみる。それでも全く無反応だ。
    鼻筋に涙の跡がある。サツキは愛おしさが込み上げ、そっとキスをする。
    やがて指先はほっそりした首をなぞり、肩から鎖骨をなぞる。
    改めてみはるのおっぱいを見る。
    寝ると膨らみが無くなるような自分のものと違い、
    みはるのそれは豊かに隆起している。寝息に合わせ、微かに上下している。
    サツキは大胆にも両手でムニムニと揉み始めた。
    な、なにこれ?やわらか〜い!気持ちいいー!
    夢中になって揉んでいると、みはるの息が荒くなってきた。
    あれっ、もしかして感じてる?!
    サツキは揉みながら人差し指で、乳首を転がす。
    すると、そこはみるみる硬く大きくなってくる。
    人差し指と親指で摘んで引っ張ってみる。

    「んっ‥‥‥、はぁ‥‥、はぁ‥‥」

    初めて声を出したが起きる気配はないのをいいことに、
    サツキはさらに大胆になってゆく。指先を更に下へ進める。

    続く




引用返信/返信
■22162 / ResNo.6)   みはるとサツキ5
□投稿者/ いちこ ちょと常連(75回)-(2016/11/17(Thu) 22:24:56)

    みはるの声で、サツキは自分の中心がじんわりと熱を持つのを感じた。
    もう止められないと思った。もっと みはるの声を聞きたいと思った。
    しかしサツキの指がみはるの下腹のところに来た時、ためらうように止まった。
    このなかに本当に赤ちゃんが居るのだろうか?
    ほんの少し躊躇いがあったが、すぐにみはるのショーツに手が掛かった。
    そのままゆっくりと脱がしてゆく。細くて薄い毛が逆三角形を作っている。
    全て脱がしてみはるのソコを見ると、未だ固く閉じ合わさっている。
    サツキは鼻を近づけて匂いを嗅いでみた。
    その時、いやっ‥‥という声が聞こえた気がして顔を見ると、
    スヤスヤと寝息を立てている。ホッとしたサツキだったが、顔を覗き込む。
    大丈夫だよねと呟いて、今度は首の匂いを嗅ぐ。
    嗅ぎながら、片手はみはるのおっぱいを弄び、乳首を硬く尖らせていく。
    みはるの息が荒くなっていく。

    ハァ‥‥ハァ‥‥ハァ‥‥ハァ

    さらに空いている乳首を舌で愛撫すると、ビクビクと反応した。
    乳首を舐めながら片手を徐々にさげていく。割れ目をそろそろとなぞりあげる。クリを指の先が掠める。

    「あん‥」

    と声が漏れる。今度は割れ目に沿って強めに指を押すと
    クチュッという音がして、中に沈み込む。中は充分な蜜で潤っていた。
    サツキは何度も指を動かしてさらに溢れさせてゆく。
    もちろん乳首への愛撫も忘れない。

    「あっ‥‥、だめっ‥‥、あぁ‥‥」

    目を閉じたまま首を左右に振って、声を上げていたみはるが目を見開いた。

    「あっ、えっ‥、なに?‥‥、いやっ!」

    自分の状況に気づいたみはるは、サツキの身体を退かそうとした。
    すかさずサツキは、みはるの口に舌を差し入れた。

    「んん〜‥‥、んっ‥‥、んっ‥‥、んん〜‥‥」

    みはるは首を振って逃れようとするが、サツキは舌を捕らえて離さない。
    それでもみはるは、サツキをグイグイと押していた。
    それに押されて口を離したサツキは、みはるを見つめて言った。

    「ずっと、ずっと好き!愛してるの、みはるっ!」
    「えっ‥‥、だからってこんなこと!」
    「ごめんっ、でも‥‥‥。」

    後は声にならずサツキの目に涙が溢れてくる。
    じっと見つめていたみはるだったが、サツキの首の後ろに手を廻して、
    自分に引き寄せて、耳元でそっとささやいた。

    「いいよ!サツキなら。でも恥ずかしいからサツキも脱いでね!」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    それから一年後。

    「あーん、あーん、あーん!」

    暗闇の中、サツキが裸でベットから起き上がる。
    隣にはみはるが同じく裸で眠っている。
    サツキは目をこすりながら、ベビーベットに近づき、
    美咲と名付けられた赤ちゃんを抱き上げた。

    「おー、ヨチヨチ、お腹すいたんでちゅか?」

    赤ちゃんを抱きながら、器用にミルクを作っていく。
    ミルクを手の甲に出して温度を確かめ、赤ちゃんに飲ませる。
    最近、サツキは思っている。

    結局、都合のいい女は私だったのかなぁ?

    「あっ、ごめんね。」
    みはるが起きてきた。
    「うん‥‥、寝てていいよ!」
    「ありがとう!」

    でも今が最高に幸せだからいいかっ!

    完結







完結!
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■21777 / 親記事)  (削除)
□投稿者/ -(2014/01/03(Fri) 05:06:38)
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■21779 / ResNo.2)  (削除)
□投稿者/ -(2014/01/03(Fri) 06:54:59)
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■21780 / ResNo.3)  (削除)
□投稿者/ -(2014/01/03(Fri) 07:28:43)
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■21781 / ResNo.4)  (削除)
□投稿者/ -(2014/01/03(Fri) 09:16:37)
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■21782 / ResNo.5)  (削除)
□投稿者/ -(2014/01/05(Sun) 07:13:58)
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■21783 / ResNo.6)  (削除)
□投稿者/ -(2014/01/05(Sun) 08:33:59)
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■21191 / 親記事)  ラストスマイルはもう響かない
□投稿者/ 香月 一般♪(1回)-(2008/12/06(Sat) 01:40:25)
    はじめまして。香月といいます。
    物書き初心者なので、乱文何卒ご了承下さい。
    読んでいただけましたら、無上の喜び♪♪
    少しずつアップしていきます。





    ラストスマイルはもう響かない






    ――最後は笑って別れたいっていう意味だね――

    そういえば昔誰かがそう言っていた。周りが呆れる程毎日聴いていたあの曲。大好きなあの人がよく歌っていた悲しい曲を聴く度に亜輝は涙をこぼす日々。別れは亜輝にとってあまりにも辛すぎる現実であった。だからあの時笑って別れることはできなかった。
    あれから3年の月日が流れ―――

    “亜輝?ご飯食べないの?”
    心配そうに覗き込む莉那。亜輝は何も言わずにうなずいた。
    “食べないと倒れるよ。明日も仕事なんだから”
    疲れきった亜輝の顔を見据えながら茶碗と箸を差し出す。食事に手を出さないのは、仕事がきついだけではないという事を莉那は分かっていた。
    莉那はため息をつきながら再び口を開いた。
    “以前からずっとあんたに言ってきてるけど、今の仕事はあんたにはもったいないよ。そんなにしんどいならもう、辞めたら?”
    “・・・うん”
    気のない返事が一つ返ってきた。今の仕事は収入がいい上に、軌道に乗ってきている。
    その上に、部署は違うが大好きな「あの人」と同じ会社にいる。一つ同じ屋根の下で働き、自分を捨てたあの人を見返してやるという思いが亜輝にとって精一杯の妥協であり、強がりでもあった。でもそんな思いは莉那には言えない。打ちひしがれていた自分を助けてくれた「恩人」を悲しませたくない。
    “とにかく食べて。じゃないと捨てるかあんたの口に無理やりねじ込むからね”
    “・・・分かった”
    しぶしぶと茶碗と箸を受け取り、ぼそぼそと食べ始めた。小動物がもそもそとエサを食べているような光景だ。莉那は再びため息をつき、立ち上がって冷蔵庫から缶ビールを取り出すと、封を開けて一気に飲んだ。




    眠りから目が覚めると、慌ただしい一日が始まる。出勤するとすぐにスタッフが亜輝のもとへと駆け寄った。
    “おはよう”
    亜輝は真っ先に挨拶をする。
    “おはようございます。店長、お金が合わないんですが・・・”
    “え?昨日私が上がる前までは合っていたはずだけど”
    差し出された現金表を受け取り、目を通した。
    “昨日のラストは・・・分かった、注意しておくよ。もうすぐピークになるから後でお金は確認しておくよ”
    “分かりました。あと少し前に社長から電話がありまして、今日の会議忘れずに参加するようにとの事でした”
    “・・・分かった。ありがとう”
    笑顔で答えた後、店長席に座り込んで書類を作成し始めた。不意にため息が漏れる。
    “店長、ため息つくと幸せが逃げていきますよ”
    笑いながらスタッフが言った。亜輝は首をかしげながらつられて笑う。
    “そうやね。そういえば他の女の子たちから聞いたんだけど、最近彼氏ができたんだって?”
    “そうなんですよ。もう嬉しくって”
    “良かったじゃない。でもうちの女の子たち彼氏いない子多いから、からかわれるんじゃ?”
    “そうなんですよー。今度店に連れてこいとか言われるし、プリクラ奪われるし・・・”
    彼女は顔を緩ませながら語る。いつも笑顔を絶やさない彼女は、お客様からの評判も良くスタッフからも好かれている。
    “店長も早くいい人見つけてくださいよー。もう若くないんだから”
    “失礼な、まだ20代なのよ私はー!”
    むくれながら亜輝が言うと、笑いながら彼女は売り場へと姿を消した。

    ――幸せ、ね・・・――

    小さく首を振り、売り場のモニターを確認しながら書類を作り始めた。

    正直、会議は憂鬱な場所にしかすぎない。成果を出さなければつるし上げにあうだけだし、成果を出せば嫉まれる上に、上司から非難の声が上がる。もっともそれはヒガミと紙一重であることは分かっているのだが。
    自由席であるにもかかわらず、毎回座る席は同じ。今日もあの人とは一番離れた場所に亜輝は座った。
    今日はバレンタインデー。前日にたくさんのクッキーを焼いて持参し、会議用のお菓子という目的で全員に配布した。あの人の手元に渡るのを確認すると、亜輝は目をそらした。
    会議は始められた。自分の前に発表する人は全員社長のお気に入りであり、どんなに成績が悪くてもお咎めなしである。
    そして発表待ちの間もずっとあの人と亜輝は目を一切見合さない。毎回同じ光景であるが、会議の空気以上に亜輝の心を重くする。
    いよいよ自分の発表の出番になった。機械のように淡々と営業報告を語る。こんな無益な会議、いっそつぶしてしまおうかという心境でいっぱいだった。
    報告が終わると、すかさず社長からの批判が飛び込んだ。
    “経費の無駄遣いが目立つ。どういう事か説明してもらおうか”
    亜輝は無表情で応じる。
    “時給の値上げによるものです。消耗品及び光熱費の消費削減は心がけておりますが、これ以上の削減は厳しいかと思います”
    “その分自分がシフトに入るか商品のロスを減らせばいい事だろう。最近やる気がないんじゃないのか?”
    その言葉に苛立ちを覚えた。ぎりぎりのラインでこなしている業務をこれ以上どうしろと言うのか。しかし反論するだけの気力はさらさらない。亜輝は表情を出さないまま言葉を吐き捨てた。
    “惰性で仕事をしていましたので”
    “ならば心を入れ替えて取り組むこと。1年で何も変わらない場合は、管理職を外す。そのつもりでいるように”
    亜輝は何も言わず手にしていたペンを机の上に放り投げ、椅子の背もたれに身をあずけた。
    社長は亜輝の態度を尻目に、他の社員に発表を続けるよう促していく。

    ――くだらない。何も分かっていないくせに――

    時おり沸き起こる笑いにも賛同することなく、無表情のままその場をやりすごす。
    かくして会議も終わり、亜輝は自分のおやつ用に作ったクッキーを、立ち上がる時に叩きつけて机の上に残したまま真っ先に部屋を飛び出した。
引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■21198 / ResNo.2)  感想
□投稿者/ ペンペン 一般♪(1回)-(2008/12/12(Fri) 01:40:12)
    面白いです!
    続き待ってます!

    (携帯)
引用返信/返信
■21203 / ResNo.3)  Re[2]: ラストスマイルはもう響かない
□投稿者/ 香月 一般♪(3回)-(2008/12/17(Wed) 22:27:03)
    幸い雪は積もることなく、夜を迎えた。
    お気に入りの服を着て待ち合わせ場所に向かう。少し早めの出発ではあったが、待ちきれないという思いが亜輝を急きたてた。
    待ち合わせ場所に着いた。まだ来ていないだろうと思っていたが、すでに香織の姿はそこにあった。
    オレンジ色のイルミネーションが香織の姿を照らし出す。すらりとした長身に整った顔立ち、凛とした表情があまりにも綺麗で、亜輝はしばらくの間立ち止まって香織を見つめた。
    その視線に気づき、香織は振り返った。別れて以来の対面に亜輝は戸惑いを隠せず、うつむいた。
    “お疲れ。今日は仕事何時までだった?”
    淡々とした口調で問いかける。亜輝はうつむいたまま小さな声で答えた。
    “会議終わってからは何も・・・”
    “そうか・・・”
    二人はゆっくりと歩き出した。周りは恋人同士や家族連れでにぎわっている。空は晴れていて、十六夜の月が下界をやわらかく照らし出す。
    “どこに行く?”
    “どこでもいいよ。香織さんは?”
    “飲める所ならどこでもいいよ”
    会話が途切れた。二人きりでいるのにお互い顔を見合さない。時々吹く風はとても冷たく、二人の体を少しずつ冷やしていく。
    “寒いね”
    香織がつぶやくように言った。亜輝は、うん・・・と二つ返事で答えた。
    数年前は、いつも亜輝が香織の後ろをついて歩いていた。
    今は二人肩を並べて歩いている。ほんの少し亜輝の中に何か期待めいた感情が湧き上がった。が、すぐにそれを打ち消して、香織との距離を少しだけ遠ざけた。
    たどり着いた場所は、篝火が点る居酒屋だった。店内に入ると若い女性店員が現れ、二人を個室の座敷へ通した。
    扉を閉めると圧迫感を覚えるほど窮屈な場所で、亜輝は荷物を足元に置き、なるべく香織に触れないように端っこにつめた。
    香織は上着を脱ぎ、膝の上にかけてテーブルの上にあるメニューを取った。店内はストーブが焚いてあり、ほどよく暖かい。亜輝も上着を脱いで荷物の上に置いた。
    二人は先に飲み物を注文した。香織はビール、亜輝はカクテル。初めて一緒に飲みに行った時に頼んだものと同じである。
    テーブルに飲み物が届くと、二人はカチンとグラスを鳴らした。香織はそれを一気にあおり、亜輝はちびちびと飲み始めた。
    互いに話を切り出すことなく、ただ時間だけが過ぎていく。
    亜輝は何を話していいのか分からなかった。隣で黙り続けている香織の様子が気になり、恐る恐る香織を見た。
    香織は自分の腕を組むように抱きしめている。そして亜輝の視線が自分に注がれていることを知り、ぽつりと言った。
    “寒いよ・・・”
    亜輝は首を傾げた。寒さを感じるような温度ではない。体調でも悪いのかな・・・と思い自分の上着で香織を包んだ。
    “大丈夫?”
    香織は答えなかった。亜輝は振り払われるのを覚悟しておずおずと香織の腕に触れた。嫌がる様子はないことを確認すると、上着の上からそっと撫でた。
    “体、悪いの?”
    “悪くない”
    そっけない返事が返ってきた。運ばれてきた料理はすべてたいらげられている。
    顔色も悪くない。だがよく見てみるとアンニュイな表情を浮かべているように感じた。
    “違うお店、行く?”
    “・・・うん”
    香織はグラスに残っているビールを飲み干して、ゆっくりと立ち上がった。
    亜輝も立ち上がり、香織の後ろに続いて個室を出るとそのままレジに向かい、会計を済ませて店を出た。
引用返信/返信
■21206 / ResNo.4)  Re[3]: ラストスマイルはもう響かない
□投稿者/ 香月 一般♪(4回)-(2008/12/28(Sun) 00:54:19)
    先へと進む香織の後ろを小走りで亜輝はついていく。たどり着いた先はカラオケだった。
    受付を済ませ、部屋に向かって歩いた。場所は階段を上って2階の奥の部屋。平日のわりにたくさんの利用客がいたが、幸いにぎやかな団体から離れた静かな所の部屋にあてがわれた。
    部屋に入るとドアを閉め、香織はすぐに照明を落とした。
    亜輝は内線で飲み物を注文すると、すぐにマイクとリモコンを香織に渡し、テーブルをはさんだ向かい側の椅子に腰を下ろした。
    “先に歌いなよ”
    香織はリモコンを亜輝につきつけた。亜輝は首を横に振ってリモコンを返したが、香織はそれを聞き入れなかった。
    仕方なく先に歌うことにした。去年流行った映画の挿入歌を入力して、マイクを握って歌い始めた。
    香織は3人がけのソファに横たわり、黙って亜輝の高く澄んだ歌声を聴いていた。
    久々に香織の前で歌う事に緊張感をおぼえ、やや震え声になる。香織は無表情のままである。
    歌の途中で飲み物が運ばれてきた。あまりお酒を飲んでいなかった亜輝は間奏の時にグラス半分のカクテルを飲み込んで勢いをつけて、やっとの思いで最後まで歌いきった。
    香織も続いて曲を入れ、歌い始めた。昔と変わらない、低く綺麗な声で歌うバラードを亜輝はじっと聴いていた。
    3曲目は亜輝が歌い、その後曲は途切れた。
    “歌わないの?”
    亜輝の問いかけには答えなかった。香織はしばらく携帯をいじっていたが、テーブルの上にそれを置くと亜輝を見つめた。
    “誰かここに呼んでもいい?”
    その言葉を投げかけられた亜輝はうつむいた。やっぱり私といるのはつまらないのだ・・・と思ったが、香織の提案に同意つもりはまったくなかった。
    亜輝は首を横に振ると香織は黙って亜輝を見つめ続け、相手が顔を上げる機会を待っていた。
    しばらくして、ようやく顔を上げた。そんな亜輝に対して、香織は隣に来るよう手招きをした。
    躊躇いながらゆっくりとソファに歩み寄り、少し間を空けて香織の隣に腰を下ろした。
    “どうして呼んだらいけないの?”
    香織は腕を亜輝の後ろに回した。しかし直接触れず、ソファの背もたれに腕を乗せて亜輝を囲い込むような形で、体を斜めに動かした。
    亜輝は動揺を隠すように顔をそむけ、震える声で答えた。
    “・・・私、香織さんと二人でいたいから”
    “どうして?”
    自分を見る香織の視線が気になり、亜輝は香織を見た。
    二人の目が合った。まっすぐ香織に見つめられていることがたまらなく恥ずかしくなり、亜輝は先に目をそらした。
    “どうして二人でいたいの?”
    亜輝の横顔に質問を再び投げかけた。その時、自分の奥底に今まで閉じ込めていたものが
    溢れて露になり、目を閉じて重い口を開けた。
    “迷惑・・・かもしれないけど、私・・・やっぱり香織さんのことが・・・好き”
    消え入りそうな声で言い終えると、思わず亜輝は香織の胸に顔を埋めた。
    するとすかさず香織は亜輝の体を包み、強く抱きしめた。亜輝も腕を香織の背中に回し、しがみついて繰り返し香織の名前を呼び続けた。
    次第に息苦しくなり、亜輝はそっと体を離して息をつこうとするが、その暇を与えることなく香織はすぐに顔を近づけて亜輝の唇にそっと自分の唇を重ねた。
    軽く触れるだけのキスから少しずつ深くなり、気づけばお互いの舌を絡ませていた。
    亜輝は小刻みに震え、その体から力が少しずつ抜けていく。香織は唇を離してそっと亜輝の体を押し倒した。
    香織は亜輝の胸元のリボンをほどき服の中に手を差し入れると、体をやさしく撫で始めた。
    亜輝の口から吐息がもれる。香織はさらにブラジャーのホックをはずし、胸の先を指先で転がし始めた。
    “あ・・・っ”
    小さな悲鳴を上げ、息が荒くなる。香織はその声を消すように再びキスをする。
    そして唇を重ねたまま愛撫していた手を下に伸ばし、スカートの中に手を入れる。太ももに指先を這わせると、ビクッと体をすくませた。そこが感じる所であることが分かると執拗に愛撫する。
    与えられる快楽と口の自由を奪われる苦しみで、亜輝の目に涙が滲む。それを見た香織は
    空いている手で亜輝の長い髪を撫でた。
    “んん・・・っ”
    亜輝の中から少しずつ理性が薄れていく。
    閉じていた足がほんの少し開いた。香織はすぐに手を動かし、下着の上から亜輝の割れ目をなぞる。すでにそこは濡れていたが、さらに指先でくすぐるようにゆっくりと撫でた。
    耐えられなくなり、首を軽く振って香織の唇を離してあえぐ。
    “ああ・・・っ!あっ・・・”
    香織の指使いが激しくなり、亜輝は香織の肩をつかんで身悶える。
    “香織さん、香織さ・・・っ”
    荒い息をつきながら必死に訴える亜輝の顔をしばらく見つめ、愛撫する手を止めた。
    ようやく乱れた息を整えることができ、ぐったりとソファの上に横たわる。香織は再び亜輝の髪を撫でた。
    “続きは後で。一緒に私の家に帰ろう”
    そう言うと亜輝の手を取り、体を起こした。亜輝は小さくうなずいて服を直そうとしたが、香織がすぐに手を伸ばして元通りに直してくれた。
引用返信/返信
■21207 / ResNo.5)  Re[2]ありがとうございます
□投稿者/ 香月 一般♪(5回)-(2008/12/28(Sun) 01:09:06)
    かなりマイペースですが、頑張って書いていきます!
    どうぞ香織と亜輝のゆくえを見守ってやって下さいm(--)m
引用返信/返信
■21210 / ResNo.6)  Re[4]: ラストスマイルはもう響かない
□投稿者/ 香月 一般♪(6回)-(2008/12/31(Wed) 12:43:00)
    会計を済ませるため二人は階段を下りて受付カウンターに向かった。
    亜輝は香織の後ろについて歩く。二人のやりとりは誰にも見られてはいないはずなのに、すれ違う人と顔を合わせることができない。
    そんな亜輝の胸中を知らないまま香織は支払いを済ませて店を出る。亜輝の姿が後ろにいることだけを確認してただひたすら夜の町を歩いた。
    香織の家は歩いて10分程度の所にある。
    ひとまわり背が高い香織の足は速い、というよりインターバルに差があるから速くて当然である。亜輝はそれを回転数で補ってついていく。少しずつ動悸が激しくなっていくのが分かる。
    明かりは街灯のみで周囲は住宅ばかりになってきた。一本道から逸れてつきあたり手前に香織の家がある。香織はポケットから鍵を取り出して鍵穴に挿した。カチャッと乾いた音が鳴ったことを確認してドアを開けると、後ろに立っていた亜輝を手招きして中に入るよう促した。
    言われた通りに亜輝は入った。中はモダンなインテリアで、冷たすぎず柔らかすぎない印象を与える。亜輝はちょこんと部屋のすみっこに正座し、香織は上着を脱いでソファに投げた。
    “行こう”
    香織の声で亜輝は立ち上がり、一緒に2階の寝室へと向かった。
    香織は暗闇の中で着替えを済ませるとベッドにもぐりこみ、立っている亜輝の手をつかんで引き込んだ。
    目が悪い亜輝が暗闇に目が慣れた時、すぐそばに香織の顔がある事にようやく気づいた。二人の目が合った。その瞬間香織は亜輝の上にのしかかった。
    ゆっくりと香織の顔が近づき、再び亜輝の唇にキスをする。部屋の中は寒く、ベッドの中もまだ冷たい中で香織の体温はとても熱く感じた。
    亜輝は香織の首に腕を回して抱きつくと、香織は少しだけ笑った。そして亜輝の腕を外して一枚ずつ服を脱がせていった。
    全てをさらけ出した亜輝は香織の行為を受け入れていく。香織は閉じている亜輝の足を開かせ、溢れてくる蜜で指先を濡らして硬くなった部分を弄ぶ。
    腰を浮かせながら喘ぐ中で亜輝はじっと香織の目を見つめる。

    ―――あんなに私のこと嫌っていたのに・・・何故?―――

    香織は空いてる手で指を絡ませるように亜輝の手を握る。時々口からこぼれる悲鳴にも似た高い声を抑えるようにキスをする。

    ―――香織さん、どう思っているの?ただ寂しいだけなの?―――

    うっすらと涙を浮かべる亜輝の目を見つめた。しかしすぐに視線を亜輝の体に落とした。
    シーツにまで滴りそうな程濡れている亜輝の中に3本の指を一気に挿れた。
    “ふあ・・・っ!!”
    喘ぎ声が変わった。香織はなるべく奥まで届くように深く激しく突き上げる。
    完全に力が抜けて腰ががくがくと震える。これ以上何も考えることが出来なくなった。
    “や・・・ああっ!もう・・・だめ・・・っ”
    次第に亜輝の体がこわばる。香織は力をゆるめることなく攻め続けた。
    “あっ・・・あっあっ・・・あああっ!!”
    亜輝は香織の手をぎゅっと握りしめた。そして体を痙攣させてのけぞり、果てた。

    濡れた手を洗面所で洗い、乱れたベッドを軽く直して香織は亜輝の隣で横になった。
    疲れきった亜輝の顔をゆっくりと撫でて触れるだけのキスをすると、きゅっと抱きしめた。
    見た目も毅然とした雰囲気も綺麗な香織に想いを寄せる女性は大勢いるだろうし、その中に亜輝より数倍も可愛い女性もいるだろう。寂しいなんて思う筈もない。
    なのに何故私なんかを・・・
    私の気持ちを分かっていてこんな事を・・・
    不快に思っているわけではないが、香織が何を思っているのかが分からずもどかしく思う。
    “香織さん”
    思わず名前を呼んでしまった。
    “なに?”
    即座に返事が返ってきた。しかし後に続ける言葉が見つからない。
    “・・・なんでもない”
    亜輝は首を横に振り、香織の体にしがみついた。手を頭に置かれ優しく髪を撫でられる感触が心地よかった。
    “明日も仕事?”
    香織はたずねた。亜輝は小さくうなずくと、小さい子供をあやすように軽く亜輝の背中を叩いた。
    “早く寝なさい”
    そう言って亜輝の顎をつかみ、上へ向かせるとキスをした。
    “おやすみ”
    香織は再び微笑うと、それにつられてようやく亜輝も笑った。
引用返信/返信

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■21126 / 親記事)  天使のカンムリ
□投稿者/ ゆーみ 一般♪(1回)-(2008/09/23(Tue) 06:20:02)

    「あ゛ーかったるー」

    夕方の秋空は、窓辺にいるれいなにはちょっとキツイ。
    秋と言っても9月の後半過ぎたばかりだったから、
    夏の残り火が、不健康なれいなの青白い腕をジリジリと照りつけてくる。



    「どぉして、れいなが補習なんか受けんといかんとぉ?…一時間目の授業はちゃんと出たやんかぁ
    …だだでさえ枝毛増えてブルー入っとーとに、今日だって友達とカラオケ行く約束ばしとったとに…あ゛ー安倍センめぇっ」


    椅子に座ったまま机から離れ、ヨレヨレになった上履きとともに足を机に乗せると、盛大なため息をつく。

    …けど、いつからだろ?
    隣のクラスからの数人の騒ぎ声が聞こえなくなってて、校庭からは部員たちが「おつかれさまでしたぁ」と、部活の終わりを告げる声がするようになった。

    そして静かになる校内…。

    周りを見回しても誰もいない。
    幸い、センセー職員会議でいないし
    れいなが帰った所で、あのセンコー気にも止めないだろうし…








    そぉー…っとカバンに手を伸ばす。

    よし、いける!

    そう思った時…


    ウヘヘ・・・ウヘヘヘ・・・・


    !!




引用返信/返信

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■21143 / ResNo.2)  NO TITLE
□投稿者/ モコ 一般♪(1回)-(2008/09/28(Sun) 05:17:13)
    れいなって子福岡の子なんですか?
    なんだか口調が博多弁のような…続きが気になっちゃいましたので
    頑張ってくださいね(*^−^)ノ

    (携帯)
引用返信/返信
■21144 / ResNo.3)  NO TITLE
□投稿者/ ひかり 一般♪(1回)-(2008/09/28(Sun) 15:21:30)
    モー娘。大好きです☆
    れいなの博多弁の表現良く出来ていると思います(^O^)これからも頑張って下さい(≧∇≦)

    (携帯)
引用返信/返信
■21146 / ResNo.4)   天使のカンムリ
□投稿者/ ゆーみ 一般♪(3回)-(2008/10/03(Fri) 07:59:58)

    この声…


    「……絵里?」


    「えッ?!…うひゃぁ!…ったぁ〜」
    「だっ、大丈夫ね!?」
    「なんとかぁー」

    教室の廊下側から聞こえた間のぬけた声は紛れも無く絵里。
    転んだのか、絵里の1トーン高い声が静かな廊下に響き渡った。
    れいなはすぐに、しょうがないなぁーって感じで机から足を下ろして、早々立ちあがったっちゃけど


    ん?ちょっと待てよ…ってかどうして絵里がここにおるとよ。

    授業が終わった後、絵里バイバーイって言って、手振っとった。
    れいな、その時確かここにいて、外にいた絵里に手振って帰ってったの見送ったけん…
    じゃあなんで?

    歩き出そうとするれいなの足がぴたりと止まった。


    …もしかしてセンセーが絵里に、れいなが逃げないように見張っとけとか言ったんじゃ 

    やりかねん。ありえる。

    あのセンセー、れいなを目の敵にしとるけん
    絵里に見張り役を頼んだとか…センセーの一番のお気に入りやし…

    「れーなぁ?」

    イヤイヤ、絵里に限ってそんなスパイみたいな事せんもん!








引用返信/返信
■21148 / ResNo.5)  天使のカンムリ
□投稿者/ ゆーみ 一般♪(4回)-(2008/10/04(Sat) 02:42:41)
    「れーな、補習終わりそう?」

    パァッって明るい笑顔をした絵里と目があって
    れいな、内心あわわわわぁっやって
    まともに絵里の顔、見れんくなってた。
    …なんで…?


    ガラガラと扉を開けた時に出る、軋んで乾いた音は
    教室の空っぽな空間によってさらに大きな音を立て、
    れいなの耳にうるさい位よく届く。

    つい最近までは、夕方の日差しが柔らかくなった頃に現れる絵里が、
    こうやって今みたいに、人懐っこい笑顔と共に迎えに来てくれとった。
    それはちょっと前の話
    絵里が高2、れいなが高1。
    今からたった一年前の事やけど、れいなの周りは少しづつ様変わりしたと思う。
    大人やと思ってたれいなはまだ子供で、ドジばっかりしとる絵里は、昔から何も変わっとらんはずやのに、れいなとは違う…もっと遠くの景色を見ている気がした。

    実は寂しい
    絵里が迎えにきてくれんくなったのが…。

    れいなから拒否ったくせに
    今がすっっごい嬉しい現実。

    だからどうしたんよぉれいなはぁっっ


    とにかく
    ヨレヨレになった制服が元気なさげやったから、無理に引っ張って
    れいなは絵里に笑って見せた。





引用返信/返信
■21149 / ResNo.6)  自分の駄文にノォーッ(P□')ノ
□投稿者/ ゆーみ 一般♪(5回)-(2008/10/04(Sat) 03:04:45)
    モコさん、ひかりさん
    感想ありがとうございます☆

    そして、不定期なのをお許しくださいです(;^^)

    モコさん>れいなちゃんの福岡弁はファンの中でも有名なんですよぉ
    一度、聞いてみてください。まぢで!

    ひかりさん>モー娘。ファン?!あっぱれです(●^^)b
    小説頑張りますので、ゆったり見ていただくと光栄です
引用返信/返信

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■20102 / 親記事)  喜怒愛ラブ♪
□投稿者/ なむぅ 一般♪(1回)-(2007/09/29(Sat) 19:13:29)
    2007/09/29(Sat) 19:16:10 編集(投稿者)


    ぴんぽぉ〜ん


    (きっ、きたぁ)

    ただ今、朝の7時半です。
    毎朝恒例の緊張タイム、嫌です。怖いです。

    仕方なしに学校に行く準備を整えて、深呼吸しました。
    玄関で靴を履いてガチャッとドアノブを回すと共に

    「おはよう」

    「さようならっ…」

    …あっ、いけない
    思わずドアを閉めてしまいました。
    だってどうしても慣れなくて…あのキラキラした笑顔

    再び恐る恐るドアを開ける私に

    「あははっいつもながら見事な怯えっぷり」

    「誰のせいだと思ってるんですかぁ…」

    「おっ!メガネ変わってるぅーフレーム変えたんだぁ」

    「話し変えないでくださいっ」

    「あぃ」

    バカっぽい話を朝から家の前でしていますが、これでも2人揃って大学生なんです。





引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■20130 / ResNo.2)  喜怒愛ラブ♪
□投稿者/ なむぅ 一般♪(6回)-(2007/10/05(Fri) 06:08:15)
    「ねぇー待ってよぉ」

    先に歩き出した私にあられもない声をだす琴葉。
    その声には笑いが含まれていて余計に腹が立つ。


    すたすた歩く私の後に、琴葉はてくてく付いて来る。

    「付いて来ないでください。」

    「えー、でも通学路一緒だしぃ…」

    「毎朝迎えにこられるの…迷惑です!」

    「…」

    あ…言い過ぎたかな?迷惑なんて、
    元はと言えば私が言い出したことなのに。





    先週の休み、友達同士でお酒を飲みに行ったんです。
    20になったし羽目外そうかって事で

    そのお店で出会ったのが琴葉でした。










    「だって、真彩の事愛しちゃってるんだもん」

    ゴッッッ!!!

    「いっ、痛い!頭打った!…って、これ辞書じゃん!広辞苑じゃん!」

    「ばっ馬鹿にしないでください!!」



    初めて琴葉に会った時も言われた『愛してる』と『キス』









引用返信/返信
■20132 / ResNo.3)  喜怒愛ラブ♪
□投稿者/ なむぅ 一般♪(7回)-(2007/10/05(Fri) 07:34:28)
    2007/10/20(Sat) 08:58:24 編集(投稿者)
























    なんだよぅ、迎えに来てって言ったのは真彩からでしょ?


    「ぉおー、いてっ…」

    たんこぶができたかもしんない頭を撫でる私はなんか、なんか…情けない。

    最初の頃はホント、なかよくしていたのよ。


    初めて真彩に会って

    意気投合して

    一気に一目惚れして

    話してたらもっと好きになって

    はぁぁ…くうぅぅ…とか心ん中でもがいてたら
    酔った真彩に

    『明日から毎朝迎えに来て…?』

    って!

    って!!


    伺うように覗き込んでくる真彩の瞳がとってもとっても魅力的。

    だったから…あの時のあたしはなにも考えられなかったんだろーな
    無意識、ホント無意識だったんだよぉ

    胸がきゅんきゅん、まるで警告音みたいに高鳴って


    真彩は黙ってるあたしを不思議に思ったのか、ほやぁ〜な顔で小首を傾げてくる
    真彩の催眠術にかかったあたし、操られてるみたいだった。
    一緒に小首を傾げて



    んっ…



    真彩の鼻にかかった声

    そして

    ついばむ様なキスを何度も何度も繰り返した。



    やだっ…



    真彩…あい……して、るの


引用返信/返信
■20135 / ResNo.4)  NO TITLE
□投稿者/ 丈 一般♪(1回)-(2007/10/06(Sat) 00:08:56)
    続き楽しみにしてます(´ω`)

    (携帯)
引用返信/返信
■20136 / ResNo.5)  NO TITLE
□投稿者/ はる ちょと常連(90回)-(2007/10/06(Sat) 02:36:23)
    おもしろいです(´ω`)
    続き楽しみに待ってます!

    (携帯)
引用返信/返信
■20138 / ResNo.6)  喜怒愛ラブ♪
□投稿者/ なむぅ 一般♪(8回)-(2007/10/07(Sun) 02:29:23)
    2007/10/20(Sat) 09:03:49 編集(投稿者)



    … ぅっわぁぁぁああ!! …


    は、恥ぃ…。






    あれからふざけ半分でしか真彩と話せなくなってしまったあたし。

    自分から言うとは思わなかった。
    もしかしたら一生口にすることなんかなかったのかもしれない。


    しかも…

    ・・・
    自分の唇を触ってみると、あの時のドキドキが少し蘇ってきた。
    だってね、真彩との…キスは……大変だったんだ。

    …大変だったって表現おかしいな。


    真彩の方を見ると
    …機嫌直ってない、小さな背中がなんだよって怒ってる。




    もぉいろいろでどぉーんって感じなの。(…照れ笑い)

    唇の感触とか、熱とか、お酒の匂い、真彩の体温
    後悔だったり、それよりも大きい期待だったり

    それらがいっぺんに
    どん!どん!どん!どどぉーんっ!!
    と、
    頭ん中の中枢神経にぶつかってきたんだよ


引用返信/返信

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