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■16753 / 親記事)  海鏡
□投稿者/ 金丸 ファミリー(193回)-(2006/10/08(Sun) 14:23:52)

    『金糸雀』も100レスを迎え

    新しく『海鏡』を立てることができました。


    読んでくれる皆さんと

    色んなものをくれる恋人と

    気づかせてくれる友人に

    感謝



    ポツポツと

    つらつらと


    海に反射する光を

    書いていきます。



    更新は不定期ですが

    どうぞお付き合いくださいませ。



    金丸

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■17724 / ResNo.96)  海鏡の光橋-32-
□投稿者/ 金丸 大御所(292回)-(2007/01/21(Sun) 01:34:41)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    [なら、やめてしまいなさい]


    頭が回らない


    やっと出てきた言葉をやっとの思いで打つ


    [店を?考えるのを?

    メールもやっとだよ]



    優奈が心配そうな目をしていた


    スタンが鳴る


    [ぜーんぶ。
    そこまでして立ってる必要ある?]



    叫びたくなった


    [目標を失いたくない]そう打って携帯を閉じた



    悟られまいと息を深く吐いて優奈を見ると


    未だに泣きそうな顔をしていた


    ポツリポツリと優奈が話し始めた


    「あのね。友達に「優奈は仕事に逃げすぎだよ」って言われたの。」

    「うん」

    「実際に辛いことがあると仕事に行くことが多くて、逃げ場なんだと思う。現実逃避なんだよ。」

    「それも必要だと思うけどね。」

    「友達はもっと頼りなよって言ってくれたけど、迷惑なんじゃないかって思ってできない。」

    「高校の時のトラウマじゃない?また裏切られるんじゃないかって心の底にあってできないんじゃね?」

    「そうかもね…。でも友達は今会いたいって言っても来れないのが当たり前だけど、お客さんなら必ず来てくれるから…」

    「トラウマで甘えることが出来ないんだよ。同い年だからっていうのもあるかもしれないけど、相手に果たして自分を受け入れる余裕があるのか解んないんじゃない?余裕が無ければ拒否されるんじゃないかって思ってんじゃね?」

    「うん…」

    「もしかしたら実際にそのキャパはないかもしれないよ。でも友達がいくら手を差し伸べても、その手を拒否してたら何も変わらないよ。踏み出さなきゃその人の器さえ見えないままだよ。」


    「…うん…」


    あ、優奈が泣く


    その時スタンが鳴り響いた

    (携帯)
引用返信/返信
■17810 / ResNo.97)  海鏡の光橋-33-
□投稿者/ 金丸 大御所(293回)-(2007/01/29(Mon) 02:22:06)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    [そのままでたどり着けんのかよ
    休む事を覚えろ]


    憤りが襲った


    [完全に休めて塞ぎ込めるならば、したいよ]


    家庭の事情


    それが大きい原因だった。


    休みの日も独りになることすら難しい状況


    休めるなら


    独りになって己と向き合えるなら




    「そろそろ行かなくて大丈夫?」


    「あ…うん。そろそろ行かなきゃね。」


    心配そうに優奈が見ていた


    「トイレ行くから私も行くよ。」

    「おう。」


    優奈がぴったりと寄り添ってきた


    「ありがとうね。」

    「私もだよ。」


    「じゃぁ…ね。」


    「うん。無理しないでね。」


    優奈が私の服の袖をギュッと掴む


    「ありがとう。君も無理しないように。」


    そう言って抱き締めてバイバイした。



    私の中は


    憤りでいっぱいで


    落ちるのか怒りにまかせたいのかわからなかった



    店に着き、着替え、化粧をして髪をセットする


    店のボーイ達が大声で笑っている横を通り抜け

    待機席に座った


    店の女の子達と一言も交わさぬ内に朝礼が始まる



    夜の7時前に響く「おはようございます」


    朝礼の内容は筒抜けで気がつけば終わっていた



    溜め息も出ない位

    私の中は静かに嵐になっていた

    (携帯)
引用返信/返信
■17811 / ResNo.98)  海鏡の光橋-34-
□投稿者/ 金丸 大御所(294回)-(2007/01/29(Mon) 02:39:19)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    サイレントマナーにした携帯が光る

    画面を開くと四季が笑っていた


    [仕事だけ辞めちゃえば?]


    かき乱される


    仕事をやめれば貯金が出来ない


    貯金が出来なければ1人暮らしの資金がなくなる


    1人暮らしが出来なければ



    四季の傍に行くことは出来ない




    [もーどうしていいかわかんね]



    そう打ってる最中


    「あーもー携帯へし折りたい」

    そうもらすと「どうしたの?」と笑って店の女の子が聞く


    私は笑いながら「携帯壁に投げつけるんでもいいんですけどね。」と気力の無い声をだした


    携帯が光る


    [お前が選んでここまで来たんだから、これからもお前が決めるしかないだろ
    ]



    私は


    早くお前の傍に行きたいんだ



    家庭からも解放されて


    早く自由になりたいんだよ


    早く



    [逃げたいけど逃げたくない

    もう既に自分の中で自分から逃げようとしててそれすら嫌気がさす


    誰でもかれでも罵倒したくなる]



    [休む事がなんで逃げになんの?
    そんな状態で働かれるのも八つ当たりされるのも迷惑だよ]



    [現実から逃げるように感じる


    仕事はちゃんとやってるよ。
    仕事以外でなりそうになる
    無反応かブチ切れそうになる

    今四季に八つ当たりするのもすげーやだ]


    [別に八つ当たりされてるとは感じないけど、今はまだいいけど周りがその内耐えられないで離れていく人も出てくるんじゃないか。
    ちゃんとやってるようでも、これから仕事でも支障が出てくると思うよ。
    背負う性分なら、背負って潰れる事も覚悟しろよ。お前は悩みだすといつも中途半端なんだよ。本気で嫌ならどっちかに転がり込めばいいだろ。中途半端だから今は苛立ちしか覚えないよ。]



    私はいつもこうなんだろうか


    中途半端だから

    悩んだり悲しかったりすると周りが苛立つんだろうか



    そう考えると

    憤りと共に悲しみが湧いた




    [とりあえず来月前期は休む方向で考える

    今月後期は店と家以外で人に逢わないようにする


    多分メールも日記もする気力ないと思う


    それが今私が出来ること]



    悲しみを断ち切るように目を閉じると


    ボーイに呼ばれ


    仕事が始まった

    (携帯)
引用返信/返信
■17821 / ResNo.99)  海鏡の光橋-35-
□投稿者/ 金丸 大御所(295回)-(2007/01/30(Tue) 02:05:08)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    ヘルプから戻ると四季から[はいよ]とゆうメールがきた。



    私の中では

    不安と憤りと悲しみが渦巻いていた


    本当に独りになり

    私は何かを見つけることは出来るんだろうか


    四季は見放さないとわかっていても

    呆れられた、と自分の不甲斐なさに腹が立ち落胆する


    いつまでも私は中途半端なんだろうか


    逃げに行こうと

    楽な方に行こうとしている今


    その意志への怒りとこれから立ち向かうことへの不安が心いっぱいになる。



    待機席からテーブルに行く際、仮面をつけるように切り替える度


    疲れが増した。



    仕事が終わる頃には疲労困憊になり、笑う顔も引きつっていた。


    無表情で「お疲れ様でした。」と吐き捨てるように言い家路につく



    着替えて顔を洗い部屋に戻ると携帯がチカチカと光っていた

    なんだろうか


    パスワードを打ちメールフォルダが開かれると、四季のフォルダに一件の数字



    [あたしがお前に出来る事は、とても限られてる。こういう時、まざまざと思い知る。
    笑顔にしてやる事も、苦しい時側に居てやる事も、出来ない。
    お前の屈託のない子供みたいな笑顔が好きなんだ。あんなものを作らなければって、お前から笑顔が消えていく度に心底思うよ。
    どんなになってもいい、あたしの為に乗り越えてくれないか。
    あんな風に当たったけど、お前の笑顔を作れない自分が苛立たしいんだ。
    辛い時にあんな風に言ってごめんな。
    お前がバカみたいに幸せな笑顔を早く見たいよ]



    かじかみ痺れた心の深く奥が

    滲むように温かくなる


    その温かさは

    あの紙が持っていた温かさ



    気がつくと涙が出ていた

    (携帯)
引用返信/返信
■17822 / ResNo.100)  海鏡の光橋-36-
□投稿者/ 金丸 大御所(296回)-(2007/01/30(Tue) 02:17:25)
http://id26.fm-p.jp/4/nxnxnxn/
    涙を拭わずに返信ボタンを押す


    [四季が何か悪いことした?
    苦しい時、辛い時、悲しい時、怒ってる時、私が限界に来て四季に吐き出す時私は救われてるんだよ。
    あの紙が意味を持った時、私はどん底近くに落ちた。
    でも私を救ったのもあの紙なんだよ。
    『あの場所を愛してくれる人が居る』って想いが心の中じゃなく、目に見えて、触れられるってことが私には痛みと同じ位、安心と幸せが存在した。
    それに甘えてたのは私なんだよ。
    四季はただ私に痛みと安心と幸せをくれた。
    抱きしめてほしいって、たった2人きりになりたいって、すがりついて泣きたい叫びたいって思っても口にしないのは私で、四季が感じても私が言わない限り、泣き出さない限り四季はしない。
    それをわかっていながら口にしないのは私。
    伝えてないのに、わかれなんて言わない。
    出来ない状態なのにしろなんて言わない。
    わかる?お前は傍に居ることが出来ないのを悔しがってるけど、ただ存在するだけで他の誰も出来ないことをしてる。
    ただ行動にしないのは私なんだよ。

    どんなになっても四季は見放さないって心に刻まれてる。
    衝動的に車に飛び込みたくなっても、お前が浮かんで冷静になって運転手の人生を崩すことは出来ないって、そこまで考える。
    確かに今笑うことも喋ることすら苦しいよ。
    けど笑いたいって、また心に素直に笑いたいって、お前の中に押し付けがましく温かさをあげたいって思ってる。
    またあぁゆうふうに笑える日が来るのかって不安になる。
    そしたら私はお前に他に何が出来るうって不安になる。
    自分の居る意味さえわからなくなるんじゃないかって不安になる。

    お前に何かあった時受け入れる余裕がなくなることが一番こわい。
    現に今、そうなりつつあるから。

    お前が愛してくれた部分から逃げようとしてるのが辛い。


    謝る必要はないよ。お前からの痛みは私の感覚を戻そうとしてくれるから。
    痛みすら今の私には救いなんだよ。
    私を潰す位の痛みでもお前からなら今の私には救いなんだよ。]



    打ち終え送信ボタンを押す頃には

    涙は引き温かさが心全体に広がっていた。


    後に気づいた



    優しく抱き締められた時のような感覚が

    見えない橋になり


    私とあの場所を繋ぐように感じ


    四季は私とあの場所を抱き締めてくれているのだと


    安堵するように肩の力が抜けたことを。




    (携帯)
引用返信/返信

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■16632 / 親記事)  Runa&Emi
□投稿者/ 映美 一般♪(16回)-(2006/09/25(Mon) 03:03:04)
    2006/11/07(Tue) 02:04:41 編集(投稿者)


    題名:Runa&Emi(ルナ&エミ)

    はじめまして^^
    筆者の映美と申します よろしくお願いしますm(__)m

    運命の糸に手繰り寄せられたかのように、一瞬で恋に落ちたふたり
    ふたりを取り巻く、人間模様・同性愛の哀しい苦悩・寂寞たる想いを
    自身の体験をも交えて綴っています

    創作ですが、ほんのすこし実話も入っています
    拙い、ドラマですが、どうか最後までよろしくおねがいしますm(__)m




                          



引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■17444 / ResNo.96)  はじめまして
□投稿者/ 優美 一般♪(1回)-(2006/12/09(Sat) 14:23:53)
    すごいおもしろいですね★続き楽しみにしています。私もエミちゃんのような恋人がほしーい!笑

    (携帯)
引用返信/返信
■17450 / ResNo.97)  優美さんへ^^
□投稿者/ 映美 常連♪(107回)-(2006/12/11(Mon) 04:50:49)
    優美さん はじめまして^^

    コメント有難うございます
    とても嬉しいですm(__)m

    エミのような恋人ですか?
    えっ、私(映美)でよければ・・・な〜んて(笑)
    筆者の私も、感情移入して二人に恋しています(*^_^*)

    なんか、すごく長い物語になってきていますが(苦笑)
    更新頑張っていきますので・・・
    引き続き、読んでいただければ嬉しいです^^
    よろしくおねがいしますm(__)m


                    映美



引用返信/返信
■17451 / ResNo.98)   【Blue Moonの瞳 】D
□投稿者/ 映美 常連♪(108回)-(2006/12/11(Mon) 05:36:39)
    2006/12/11(Mon) 19:44:51 編集(投稿者)







    〜僕に泳がない その瞳〜 
    何度も 腕をすり抜ける君〜♪


    トオルが、口ずさむ・・・


    『エミさん・・・憶えてくれてる?この歌・・・』


    『転送 ラブソングですね(笑)』


    『えっ 転送・・・??違うよ・・・題名は【つれない君】だったはずだけど(笑)』


    『あはっ そうですね〜 亜紀子が転送のラブソングってメールに書いてたから、
    私ったら・・・題名と勘違いしてました・・・(苦笑)』


    『あははっ・・・ちゃんと憶えててほしいなぁ〜エミさんの為につくった曲なんだから・・・』


    『トオルさん、ボーカルもするの?』


    『うん メインボーカルはいるけどね 時々歌うよ 自分の歌いたい曲だけね(笑)』


    2杯目のカクテルは、口当たりが良過ぎる
    (なんだか・・・私、お喋りになってるみたい)


    『こんど、ライブで歌うからね・・・エミさん・・・聴いてほしい』


    酔いのせいだろうか・・・
    トオルの熱く絡ませる視線もさけずに、見つめかえす
    (わたしったら・・・どうしたんだろう・・・)




    ―その頃 ルナは、長引いた会議が終わり
    事務所に戻り帰り支度をしていた


    マナーモードにしたままの携帯を開いた
    エミから、メールは届いていなかった
    (エミィは、家にいるのかな?)


    時計に目をやる 午後10時30分を指していた


    『青井くん、明日の原稿お願いね・・・』


    (はぁ明日も出勤か・・やれやれ・・・・)小さく溜息を吐きながらルナはドアに向かった


    『はい、わかりました あっ〜ルナさん 最寄駅まで送っていきますよ』


    部下の青井が、書類を束ねながらルナに声をかけた


    『あら、いいの〜助かるわ なんだか歩くの足が重かったんだぁ(苦笑)』


    連日の忙しさで、ルナは疲れていた


    走る車の中、開いた携帯
    ルナは、エミに打ち込もうとしたメールの手をとめた
    (帰ってからでいいかな・・・)





    ―熱く感じる頬に両手をあてた


    2杯目のカクテルは、酔いを加速させる
    (いけない・・・これ以上、STOPしなきゃ・・・)


    『トオルさん そろそろ遅いから・・・帰らなきゃ・・・』


    『そうだね・・・、行こうか・・』


    煙草をポケットにしまい トオルが少し寂しそうに笑った


    BARを出て、タクシーを拾える大通りをトオルと歩く


    やっと、みつけた空車にトオルが手を上げたとき
    酔いのせいか 足が少しもつれよろめいた


    『あっ、大丈夫・・・エミさん』


    トオルが、肩を抱きとめる


     
    そんな、ふたりの様子を、後方から見ていた人物がいた


    「あ〜、空車 さきにとめられちゃった」


    数人の男女の中のひとりがつぶやいた


    (あれ・・・トオルじゃない・・・あの人(女性)はたしか・・・)


    それはマユだった・・・。





    タクシーの中で、私はすっかり酔っていることに気がついた
    知らないうちにトオルの肩にもたれかかっていた


    ハッとして、身体を離す


    『エミさん・・・、大丈夫だよ送り狼なんかにならないから
    ・・・シンジにぶっ飛ばされるよ(苦笑)』


    『・・・(苦笑)』


    ぎこちない空気の中
    窓の外の夜の街をただみつめた


    ルナを思う・・・
    (ルナ どうして今夜は連絡くれないの・・・)



    酔いと車の振動のせいか・・・眠りに誘われ
    再びトオルに寄りかかり、いつのまにか瞼を閉じていた



    そんなエミにトオルは
    LOVE SONGをおくる




    〜【Blue Moonの瞳】〜


    見上げた月に君を想う

    青い月の夜 
    出逢った瞳
    僕は恋をした

    こんな夜は
    どうしようもなく
    君を想う

    君の瞳は
    ブルームーン

    僕を酔わす
    ブルームーン



    やわらかな髪が触れ
    あまい香りが漂う・・・
    エミの息を肩に感じる

    頬に伸ばしかけた手を戻し
    トオルは、エミに触れたい衝動を抑えた・・・


    《エミさん・・・、本当はね・・・》


    トオルは、心の中で呟き・・・
    走る車の窓に映る月を見上げた




引用返信/返信
■17464 / ResNo.99)  映美さん☆
□投稿者/ ヤス 一般♪(9回)-(2006/12/13(Wed) 15:23:37)
    毎度楽しく読んでますよ☆トオルの[本当はね…]がウーン気になるなぁ(・・)?☆では更新楽しみしてます♪




    (携帯)
引用返信/返信
■17465 / ResNo.100)  NO TITLE
□投稿者/ 優美 一般♪(2回)-(2006/12/13(Wed) 15:33:57)
    映美さんが!?笑
    いやぁあたしにはもったいないです(´∀`)エミちゃんもか…笑

    長くて大丈夫ですよ★続きが気になる〜!!

    (携帯)
引用返信/返信

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■16527 / 親記事)  お題小説06
□投稿者/ れい ちょと常連(97回)-(2006/09/18(Mon) 02:00:23)
    スレッドが100超えていましたので新しいのを立てました。
引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■18365 / ResNo.96)  お姫様に憧れる
□投稿者/ かなう 一般♪(3回)-(2007/03/17(Sat) 01:38:54)

    例えば…、


    ふわふわの柔らかい髪

    胸が隠れるくらいの流さで、笑う度に揺れる髪の艶艶とした流れが
    砂糖菓子の空気を纏っている。


    高い声は、細くて
    あまり大きな声は出ない

    でも囁くような優しい声色は天使の歌。


    真っ白な指先と、淡色の爪
    細い指に小さな掌

    重ねると隠れてしまう

    そんな儚い肌。




    憧れ続ける理想を、
    私は描き続けている。


    絵の具で汚れた小指を見ながら、あまりにも違う自分の掌を嘲笑う。

    でも、決して自分は成り得ない姿の少女を

    想い、想い、
    焦がれて描く。



    仄かに彩をたたえる唇

    濡れた長い睫

    真っ青な瞳


    触れなぞらえて、描く。


    決して描き終わらない

    憧れ続けるお姫様。





    End


    次のお題は
    「星の無い夜」でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■18384 / ResNo.97)  星のない夜
□投稿者/ ハル 一般♪(2回)-(2007/03/18(Sun) 22:51:21)
http://id23.fm-p.jp/24/wasabiya/


    星がないとつまらない



    あなたが夜の空を見上げて言った言葉。私にかけたものなのか姿を見せない星に対する文句なのかは分からない。


    オリオン座が好きなあなただ。


    私達はよく散歩する。コンビニへの行き帰りだったり、公園で童心に返る為だったり純粋に歩く為にも。
    そして必ず空を見る。


    オリオン座しか知らない私だ。


    まだ寒い季節しかしらない私達の道は寄り添う事しかしらない道だ。
    今夜も私はあなたの背中に7回キスをする。
    もう決まりきった場所にオリオンのように






    次は『休日』でお願いします。


    (携帯)
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■18402 / ResNo.98)  休日
□投稿者/ つちふまず 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 00:25:05)
    私の恋人─


    顔はなかなかイケてるものの。


    だらしがないし、
    のんびり屋だし。




    「あれ、メガネがない。」


    「……かけてますけど。」


    「え?」


    「しっかり顔にかけてますけど…。」


    「あれ。あー…、一体化し過ぎて分かんなかった。」




    かなりボケている。


    そんなんでサバイバルな社会を乗り切れるのかしらと、心配になる事も多く。




    私以上に忙しい日々。


    帰宅時間は日付を越える事もざらで。




    当然─


    「ただいま…。」


    「おかえりー。」


    “くたくた”
    って感じだから。


    「お風呂とるよ…って、おーい、ソファで寝ないのー。」


    「………んが。」


    よいしょ、と。
    上着を脱がせながらベッドに連れて行くのも。


    割と茶飯事。




    でもま、
    すやすやと眠るあなたの顔を見ながら。


    お風呂にお湯がたまるまでの時間を過ごすのは、悪くない。




    それに─


    「…んー。」


    「……何?」


    ベッドに寄りかかってる私を引っ張り上げて。


    「……つも、…とう。」


    「え?」



    腕の中に入れてくれる時。


    「……いつも、ありがとう。………んがー。」


    照れ隠しか、
    はたまた寝言か。
    朝には忘れたふりしてるけど。


    こんな私にも、
    ありがとうと。


    必要性をくれる。




    きっと私に一番似ている人だから、


    外ではカッコつけて、無理をしてる時もある事は容易に想像がつく。




    だからせめて─


    「…ゆっくり休んでね。」


    顔を撫でると。


    「………ふぬー。」


    妙な寝言に笑って。一回キスをして。




    腕の中から静かに出る。




    あなたは頑張らない事をまだ知らないんだよね。


    でもね、
    それでいいよ。




    頑張れ、って。
    他人事みたいで嫌いな言葉だったけど。


    最近はそうでもない。




    思うたびに、
    私も強くなっちゃいそうな気がするし。


    それって結局、自分に向けて言ってるだけなのかもしれないけど。




    でも─


    せめて私の前では休息を。


    だらしがなくても。
    妙にヌケてても。




    今のあなたが一番いい。




    明日はあなたの休日。


    私はバリバリ働くぜ。




    ゆっくり。
    休んでね。






    ども(^O^)
    次は…「同じ匂い」で。





    (携帯)
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■18404 / ResNo.99)  同じ匂い
□投稿者/ ユウキ 一般♪(1回)-(2007/03/22(Thu) 01:42:13)
    2007/03/22(Thu) 01:47:05 編集(投稿者)

    ある木曜日の朝
    目覚ましがなるまでにまだ30分はある。アタシはまだ虚ろな目を擦りながら、何でこんな時間に起きたのだろう?と考える…
    ふっ、と横を見た。
    いつもは起こしてもらう彼女の寝顔。
    『…かわいぃ…///』
    思わずつぶやく、そして起こさないようにそっと抱き寄せた。

    アタシと彼女は同じシャンプー匂いがした。

    目覚ましを止めちゃおうかな…



    駄文ですみません(>_<)
    次は『空が青いよ』でお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■18405 / ResNo.100)  空が青いよ
□投稿者/ 映美 ファミリー(171回)-(2007/03/22(Thu) 02:57:06)
    『先生一緒に写真とらせてください』


    卒業式のあと
    胸を押さえながら憧れの先生にお願いした


    『いいわよ 2ショットね〜(笑)』


    私の肩に手を廻わし
    頬をよせる先生に心拍数は上がりっぱなしだった


    おめでとうと声を掛ける
    先生の笑顔に私は思わず涙を隠した


    最後の笑顔に
    さよならのサインを残したあの日



    校門を出るとき手を振る先生に向かって



    『好きでした さよなら』とわざと届かない声で告げた



    先生は耳に手をあてポーズをした



    『えっ なにか言った〜?』



    そのポーズに
    私はただ手を振り一礼した



    校門を出て数歩


    もう一度振り向くと先生は
    まだ手をふっていた


    ありがとう 先生


    貴女がいたから学校に通えた
    貴女がいたからこうして卒業できた


    眩しいくらい晴れた空を見上げた


    『今日はいつになく空が青いよ』


    そう呟いたとたん
    堪えていた涙が一気に溢れ出した




    *******


    3月の青い空に
    おもわず学生時代を思い出しました^^


    次は『桜並木』でお願いします


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■15660 / 親記事)  うさぎ病
□投稿者/ れい ちょと常連(58回)-(2006/08/06(Sun) 21:52:28)
    ねえ、あたしを見て。


    ぎゅって、抱きしめて。


    だれかにハグをしてもらえたら、

    あたしそれだけで生きていける。



    あたしを受け入れて。

    あたしを嫌いにならないで。



    おねがい。

    あたしの乾いた心を癒して頂戴。



    寂しいの。


    寂しくて、こころが死んじゃいそうよ。




    だれか。

    だれか。


    あたしを、愛して。





引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■20800 / ResNo.96)  大変ご無沙汰しております。
□投稿者/ れい 一般♪(3回)-(2008/04/21(Mon) 01:13:27)
    更新日を見てみたら。

    びっくりしました。

    最終更新は、もう7ヶ月以上前なんですね。

    そりゃあスレッドもどこにあるか分からなくなるわ〜という感じです。

    (探すのに時間がかかりました)


    7ヶ月、あっという間に過ぎてしまいましたが。

    今度こそは。

    GWに完結させたいなぁ。


    もしまだ読んでくださる方がいらっしゃるのであれば。

    少々お待ち頂ければ幸いです。


    …遅くても、次の夏までには終わらせます(既に弱気発言…)

    だってこれ、すっかり忘れていましたが、夏のお話なので。





    …では。

    また次回更新も頑張ります。

    寒暖の激しい季節の変わり目です。

    皆様、お体にはくれぐれもお気を付けくださいませ。


    今年初めて自分が花粉症だと自覚してしまったれいでした。
引用返信/返信
■20804 / ResNo.97)  れいさん
□投稿者/ はる 一般♪(1回)-(2008/04/21(Mon) 16:44:28)
    更新ありがとうございます。

    この作品は好きだったのでまた更新していただいて、GWには完結するかも?的に書かれていたので嬉しいです♪

    れいさんも、お体に気をつけて ご自身のペースで更新して下さいね。

    (携帯)
引用返信/返信
■20805 / ResNo.98)  お待ちしてました!
□投稿者/ ぽむ 一般♪(1回)-(2008/04/21(Mon) 23:17:53)
    お久しぶりです。

    更新、首を長〜〜〜くして待ってました。


    偶然にも、今日は私の誕生日だったので、

    素敵なプレゼントを頂いた気分です♪


    作品の続きが読めてとても嬉し〜〜〜い。

    完結まで、しっかりと応援してますので頑張ってくださいね。


    れいさんもお身体に気を付けてお過ごしください。

引用返信/返信
■20806 / ResNo.99)  NO TITLE
□投稿者/ 星子 一般♪(1回)-(2008/04/22(Tue) 14:23:11)
    ずっとお待ちしていました(=^▽^=)
    感想を書くのは初めてですがれいさんのエッセイ、すべて読ませていただいてます。
    なかなか更新がありませんのでご多忙のれいさんに応援メッセージを‥と思っていたんですが、あおい志乃さんとれいさんの奇麗な会話のお邪魔をするのが気が引けていまして(><;)
    今年の夏に完成。あと四カ月くらいですね。長いようで短い。
    楽しみです。
    応援しておりますので頑張ってください。
    またコメントさせてください(^-^)/
    花粉症お大事に。

    (携帯)
引用返信/返信
■20957 / ResNo.100)  ありがとうございます。
□投稿者/ れい 一般♪(13回)-(2008/06/28(Sat) 01:18:41)
    はるさま
    ぽむさま
    星子さま

    コメント、ありがとうございました。
    ずっと気付かなくてすみません(>_<)

    本当に嬉しかったです。
    励みになります。
    心から。

    また時間ある時に、ゆっくり読み返させて頂いて、
    お一人ずつご返信させてください。

    まずは取り急ぎお礼まで。


    絶対、夏中に完了させます。


    本当にありがとうございました!


    れい

    (携帯)
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■14449 / 親記事)  ご主人様と私
□投稿者/ 昴 一般♪(1回)-(2006/05/14(Sun) 01:27:35)
    はじめまして、皆様。
    昴と申しますm(_ _)m
    初投稿ですので未熟ですが、感想を頂けると喜びます。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス100件(ResNo.96-100 表示)]
■15652 / ResNo.96)  ご主人様と私 第6章D
□投稿者/ 昴 ちょと常連(95回)-(2006/08/06(Sun) 17:57:44)

    ご主人様と二人で

    ゆっくりしながら

    お医者様の家で

    お医者様の帰りを待つ






    『お待たせしました』




    『診察の結果をお伝えしますので

    リビングのテーブルに

    お越し下さいますか?』



    ご主人様と二人で

    リビングのテーブルに移動する





    「お茶を煎れますね」

    立ち上がり掛けた私に


    『そうね、お願いするわ』

    ご主人様が仰った





    キッチンに向かうと

    ご主人様とお医者様が

    何かお話ししていらしたけど


    声が小さくて

    内容までは判らない






    「どうぞ」


    ご主人様と

    お医者様と

    ご主人様の隣の席に

    お茶を置いて



    キッチンにトレイを片付けに行こうとしたら


    『ありがとう

    それは後で構わないから


    お掛けなさい』


    ご主人様が仰った



    慌てて椅子に座り直す私




    『改めて紹介するわね



    今までの言動で

    気付いていると思うけど




    メイドだった頃の

    貴女の先輩に当たる人よ




    今は産婦人科医で




    まだ若いけれど


    ある分野で

    国内トップクラスの

    名医よ』


    (携帯)
引用返信/返信
■15673 / ResNo.97)  作者からのお知らせです
□投稿者/ 昴 ちょと常連(97回)-(2006/08/07(Mon) 01:08:30)

    今更改めて何なのですが…


    このお話しは

    フィクションです。

    妄想100%です。




    ついでに申せば

    作者は医学的な知識は

    持ち合わせておりません


    これから

    医学的なそれっぽいことを

    書いていきますが


    すべて空想です



    『へぇ〜、こんなことも可能なんだ』と

    思われたビアンカップルの方々


    あくまでも昴の妄想ですので


    多分無理です






    星新一さんが昭和30年台や40年台に書かれたものが
    今現実にあったりするので
    いつかは実現するかも知れませんね



    以上、昴からのお知らせでした


    (携帯)
引用返信/返信
■15674 / ResNo.98)  ご主人様と私 第6章E
□投稿者/ 昴 ちょと常連(98回)-(2006/08/07(Mon) 01:09:44)

    『それでは

    診察の結果ですが…


    大丈夫ですよ

    健康体です


    まったく問題ありませんね



    内診の触診も

    細胞検査も


    異常ありませんよ』




    『それは良かったわ




    検査では

    恥ずかしい思いを

    させてしまったわね




    ごめんなさい



    検査の結果が良ければ

    貴女にお願いしたいことがあったのよ…






    もちろん

    貴女には断る権利があるから





    いやなら


    無理はしなくていいのよ』




    真剣な眼差しで

    お話しをされるご主人様



    私は黙って頷くだけだった







    『お願いの内容を話す前に




    このお医者様の


    トップクラスの


    その分野のことを言うわね』







    『このお医者様は



    不妊治療の分野で


    トップクラスなのよ


    しかも

    男性が精子を持たない場合は

    第一人者なのよ





    だから私のお願いは…







    …』



    ご主人様は

    そこで口ごもってしまわれた




    私も想像は付くけれど


    それを確認出来なくて

    やはり黙ってしまったまま


    (携帯)
引用返信/返信
■15675 / ResNo.99)  ご主人様と私 第6章F
□投稿者/ 昴 ちょと常連(99回)-(2006/08/07(Mon) 01:10:44)

    『男性が精子を持たない場合と言うのは

    少し正確ではありませんね…』


    黙り込んでしまった

    ご主人様と私の間に

    口を開いたお医者様


    『女性と

    精子を持たないパートナーの為の



    本当は

    今日の日の為の

    研究でしたので





    女性から卵子を採取して

    パートナーの細胞と合わせて

    受精卵と同じ状態にします


    その後で女性に着床させる



    もちろん元々は

    精子を持たない男性のご夫婦の為に研究され始めたものですが…


    女性同士にも応用は可能です



    ただ女性同士の場合は

    当然XXの染色体しかありません


    生まれ来る命も確実に女性と限定されます



    それに

    女性同士で繁殖すると

    男性の存在意義がなくなってしまいますので



    医学的に承認は得られていません


    医者の世界も

    まだまだ男性社会ですからね…』


    殆どのことを

    お医者様に説明されて


    切羽詰まったような

    真剣な顔つきのご主人様



    『もしも

    いやでなければ


    私の子供を生んでもらえないかしら?



    養子になるけど

    私の籍に入って』



    私に断る理由なんてない



    真剣な眼差しのご主人様に


    私も真剣に


    「はい」とだけ答えた


    (携帯)
引用返信/返信
■21508 / ResNo.100)  女性用風俗
□投稿者/ 明子 一般♪(1回)-(2012/05/15(Tue) 11:49:36)
http://sns.fgn.asia/
完結!
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