ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■21597 / 親記事)  君のために
□投稿者/ シェリー 一般♪(1回)-(2012/08/19(Sun) 20:15:13)

    1日の業務をようやく終え、タイムカードを切った途端疲れがどっと押し寄せてくる。

    忙しかった1日をぼんやりと思い出しながら、宇野愛友美(うのあゆみ)はナースステーションを後にした。


    「とっとと帰って、今日は早めに休みますか…。」

    誰に言うわけでもなく、独り言を呟いてロッカーの鍵を開ける。


    白衣を脱いで私服に着替えた瞬間、気分は完全にプライベートモードだ。


    「はぁっ…。」

    職場の病院が見えなくなったのを確認し、思わず大きな溜め息を吐く。


    最近仕事にやりがいを感じられない。

    職場で患者に作り笑顔を振り撒いてるからか、仕事以外で最近笑えていない気がする。


    疲れきった表情をして、ビールでも買って帰るかなぁ…とぼんやりと考えていた時だった。

    目の前を歩いていた女性がフラりとよろけ、そのまましゃがみこんでしまった。

    「え…っ!?」

    愛友美は思わず歩くのをやめて、女性の背中を凝視する。

    女性は細い肩を上下させ、苦しそうに呼吸をしているようだ。

    他の通行人が見て見ぬふりをして、どんどんと後ろを通りすぎて行く。

    本当は愛友美も早く帰りたかったが、彼女をほっておく事が出来なかった。


    「…大丈夫ですか?」

    視線を合わせようと屈んで顔を覗き込むと、真っ青な顔をした女性と視線が合った。

    愛友美の顔を見てどこかホッとした表情を浮かべた女性は、苦しそうにしながらも愛友美に微笑みかけてくる。


    「…ごめんなさい、気分が悪くて」

    「他に具合が悪いとこはないですか?」

    「んー…頭痛と目眩かなぁ…」


    今現在何とか会話は出来てるものの、気温は30度後半。

    このままここにいたら、彼女の体力がどんどん奪われていくのは容易に考えられた。


    「立てそうですか?」

    「支えがあれば…何とか」


    愛友美はそう答えた女性に肩を貸して、タイミング良く通りかかったタクシーを捕まえる。


    「どちらまでいかれますか?」

    「…N総合病院までお願いします。」



    まさか先程後にした職場に逆戻りになるとは…。


    来た道をタクシーで引き返し、見慣れた景色を窓越しに見つめながら、愛友美は苦笑いを浮かべた。


    .

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス27件(ResNo.23-27 表示)]
■21669 / ResNo.23)  Re[2]: 君のために・21
□投稿者/ 愛読者 一般♪(1回)-(2012/10/24(Wed) 15:25:05)
    続きが気になります。
    お忙しい中かと思うゆえ、気長に待ってます。
引用返信/返信
■21748 / ResNo.24)  NO TITLE
□投稿者/ スズ 一般♪(3回)-(2013/02/28(Thu) 20:35:32)
    とても続きが気になります!
    気が向いたら続きを書いて欲しいです。

    気長にまってます(^_^)v

    (携帯)
引用返信/返信
■21970 / ResNo.25)  皆さん、お久しぶりです。
□投稿者/ シェリー 一般♪(1回)-(2015/07/30(Thu) 11:22:11)
http://id29.fm-p.jp/354/mooncrying11/
    かなり昔の記事になりますし、もう読んでいただけるかは分かりませんが…

    個人サイトにて続きを執筆し始めました。

    よろしければ、続きを読んでみて下さい!
    よろしくお願いします。
引用返信/返信
■21982 / ResNo.26)  Re[2]: 皆さん、お久しぶりです。
□投稿者/ あかり 一般♪(1回)-(2015/09/04(Fri) 18:04:44)
    待ってました!
    続きが読めると思ってなくて嬉しいです(〃ノωノ)
    楽しみにしてますね♡
引用返信/返信
■21985 / ResNo.27)  NO TITLE
□投稿者/ 友 一般♪(1回)-(2015/09/14(Mon) 00:59:01)
    続きが気になります…(゜ロ゜;サイト探したけどなかったです


    (携帯)
引用返信/返信

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■20650 / 親記事)  天使の恋愛事情
□投稿者/ K 一般♪(1回)-(2008/02/28(Thu) 17:38:35)

    こんにちは(^O^)

    私は一応病院で看護師として働いているKといいます(笑)
    今まではここにある素敵なエッセイを読んでいるだけでしたが、ふと自分も書いてみたいと思うようになり…現在書き込みをしていますm(__)m

    文才も全くないですし、下手くそですが、頑張って書きたいです(^_-)

    これから、様々な看護師が出てくる短編のお話を書いて行こうと思います!

    ではでは…、興味がある方は暇つぶし程度な気持ちで読んでみて下さいね(笑)

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス27件(ResNo.23-27 表示)]
■20854 / ResNo.23)  ミキさん☆
□投稿者/ K 一般♪(8回)-(2008/05/26(Mon) 00:47:05)
    いやぁ…なんだか、嬉しいですね♪

    ここまで応援してくれるミキさんの存在があると、やり甲斐がありますね!

    今回のネオン蝶は、看護師とキャバクラ嬢の恋愛物です☆結末までまだ考えてはいませんが、下手くそなりに頑張って書いていくのでよろしくお願いします♪

    ミキさんの応援、本当に嬉しいです(*・∀・*)

    ありがとうございます!!

    (携帯)
引用返信/返信
■20857 / ResNo.24)  3・ネオン蝶(2)
□投稿者/ K 一般♪(9回)-(2008/05/29(Thu) 00:11:06)


    1日のうちで1番太陽が高い位置にくる時になると、病棟もお昼の準備で慌ただしくなる。

    受け持ち患者さんの名前が書いてある食事箋と食事箋通りの食事が載ったお盆を手に持つと、あたしは患者さんの病室を訪室し始めた。


    そして…

    「立花さん、お昼ですよ?」


    個室の彼女の部屋を最後に訪室したあたしは、ポーカーフェイスを保ちながら食事のセッティングをする。





    「…なんか、入院するまでこの時間に起きてる事なんかあんまりなかったから、健康的な生活を送ってる気がします。」

    沈黙を破ったのは立花さんで、あたしは一瞬戸惑った。




    「まぁ…お仕事柄、お昼と夜が逆ですからね。ドレス着たら今以上に綺麗なんだろうな…立花さん」

    何とか不自然に思われないように会話しなければならないと思って頑張るが、やはり目を見て会話をする事はできない。

    「私のお仕事、軽蔑します?」

    「軽蔑なんて…あたしには絶対にできない仕事ですから、それをやり遂げちゃう立花さんはすごいと思いますよ」

    水商売は客を引き付けるような接客術や自分の美しさを保つためなどの努力が欠かせない仕事だと思う。
    誰でもできる仕事じゃないからこそすごいと思っている事を、あたしは素直に彼女に伝えたつもりだった。


    しかし

    「それって口だけならなんとだって言えますよね」

    あたしの言葉を聞いた後、少し間を置いてから、立花さんは突然今までと違ったキツイ口調になった。

    「だってあなた、私の顔見てきちんと話してくれた事ないじゃない。最初は人の目を見て話すのが苦手な人もいるからなーって思って我慢してたけど、もうウンザリだわ。そんなにお水の女の面倒をみるのが嫌なら他の看護師に変わってもらって結構です。」


    こんな時、すぐに言葉が出てこない自分が嫌になる。

    彼女の言葉を聞いて、あたしは自分自身を情けなく思った。
    あたしは、何て事をしてしまっているのだろうか。
    意識しないようにと行動しているうちに、彼女を傷付けてしまっていたならば、あたしは看護師としても人間としても彼女に最低な事をしてしまっていたのだ。

    「…すみません」

    「……私だって、色々とあってキャバクラで働くようになったんですよ。嘘の笑顔と嘘の会話で男に貢がせてるなんて思われたくない…世間のお水に対する風当たりは強いけど、お水をやってるからってだけで私って人間を判断されると悲しくなります。」

    彼女の悲しそうな顔を見て、自分のやってしまった事を改めて反省する。
    仕方がない、彼女を傷付けてしまったならいっその事、彼女に素直な気持ちを話してしまった方がいいだろうと思った。

    「違うんです」

    「…言い訳する気ですか?」

    「言い訳になっちゃうのは確かなんですが…立花さんが綺麗すぎて、目を見て話したら意識しちゃって大変だから目も合わせられなくて…」

    「それで?」

    「……すみま、せんでした…。」


    最後の方は恥ずかしくなって俯いてしまった。
    言ってしまったら、後にはもう引けない。
    次に何を言われるか、あたしはドキドキしながら彼女の言葉を待った。




    「ねぇ、騎橋さん…私のお仕事、何だか覚えています?」

    少しの沈黙の後、立花さんに質問される。

    「…?キャバクラ嬢、ですよね?」

    今更どうして聞くのだろうかと不思議に思いながら聞き返すと、彼女は美しい顔をニッコリと微笑ませて、こう答えたのだった。


    「職業柄、仕種や表情で自分に好意を持っている人は分かるものなんですよ♪」

    (携帯)
引用返信/返信
■20858 / ResNo.25)  3・ネオン蝶(3)
□投稿者/ K 一般♪(10回)-(2008/06/03(Tue) 11:42:56)





    「えぇっ!!じゃあ、…あたしの気持ちは初めからばれてたって事、ですか?」

    「うふふV…スッピンで一目惚れされるなんて、私もまだまだイケるって事ですよね♪」

    嬉しそうに話す彼女にウッと言葉をつまらせる。
    しかし、間を置いてから彼女の態度に違和感を覚えた。

    「…って、立花さん…あたしの気持ち、知っても迷惑だとか思わないんですか?」

    「まぁ、騎橋さん身長高いし目は私の好みの切れ長だし♪宝塚の男性役みたいですからねV
    だからむしろ、私を好きになってくれて嬉しいですよ♪こんなキャバクラ嬢でよければ…」


    立花さんはそこで一旦話すのをやめると、ニヤリと笑ってベッドから立ち上がる。

    そして、

    「沢山愛して下さいねV」

    可愛らしくそういった後、あたしの首に腕を回して爪先立ちをすると、柔らかい唇をあたしの唇に押し当ててきた。

    「…ん、ッ」

    思わず声を漏らすが、彼女はキスをしたままで唇を離そうとしない。
    そのうちに呼吸が苦しくなってきて、咄嗟に口を開くと、彼女の柔らかい舌が入ってきた。

    「……ンぅっ…」




    「…もしかして騎橋さん、キス慣れてないですか??」


    散々舌を絡めあったあとで、ようやく唇が離れたかと思ったらそんな事を言われて赤面してしまう。

    「…あ、あんまり慣れてるとは言えないです、ね」


    まだ太陽の位置は高いのに、あまりの刺激の強さに頭がクラクラする。
    これから夕方の5時まで仕事なのに、参ったものだ。


    「あ、…そういえば騎橋さんの夜勤の日、いつですか?」

    「…明後日ですが?」

    「ん…なんかね、騎橋さんが欲しくなっちゃいましたVだから、…抱いて下さい☆」

    上目使いで可愛く言われて、あたしは思わず言葉を詰まらせる。
    しかし、ここは看護師としてきっぱり断らなくてはならない。


    「…あの、ですね?あたしも立花さんとしたい…ですけど、………ここは病院で、立花さんは患者さんで…あたしは看護師………………た、退院してからにしましょう!!」

    「ええーっ?☆私…夜お仕事だから、今じゃないとすれ違いになっちゃってなかなかHできないですよっ??♪」

    「…それでもダメです!」


    かなりディープな話だよな…と思いながらも、あたしは何とか断り続けた。


    「夜勤で時間作れない事もないですけど、本当にわずかな時間だけなんで…初めてするのに簡単に終わらせるのは嫌なんですよ…」

    いいぞ!あたし!
    この小悪魔キャバクラ嬢を黙らせろ!

    心の中で自分を応援しながら何とか言葉を繋げる。


    「ふぅーん…まぁ、病院内でエッチな事して、ばれて騎橋さんがクビになったら嫌だし。私が退院してからにしますか♪」

    「そ、…そうしていただけると助かります」


    そう言ってくれた彼女にホッとした瞬間

    「騎橋さーん!あなたの受け持ち患者さん、与薬しないでどうすんの!?もう食べ終わってる患者さんだっているわよ!?」

    「ゲッ…!!忘れてた!」


    すっかりと仕事を忘れていたあたしに、主任の注意が入る。



    「頑張って下さいね☆」

    あたしに仕事を忘れさせた元凶のネオン蝶は、そんなあたしの焦りも知らずにのほほんと微笑む。


    「立花さんもしっかりとよく噛んで食べて下さいね!あなたの胃潰瘍は薬飲まないと治らないんですから!」

    彼女に一言忠告すると、あたしは素早く仕事に戻った。



    …全く。

    ネオン蝶に引き付けられて時間を忘れる男達の気持ちが、今ちょっとだけ分かった気がした。

    (携帯)
引用返信/返信
■21406 / ResNo.26)  1・最期のお願い(5)
□投稿者/ 優心 一般♪(15回)-(2011/12/26(Mon) 18:09:12)
    Kさん初めまして♪
    看護シリーズおもろいですっ!

    最後のお願い ではシンプルな文章なのに情景が浮かんで…三国が手紙読む処で泣いてしまいましたg

    次回新作お待ちしています!
引用返信/返信
■21407 / ResNo.27)  Re[2]: 3・ネオン蝶(3)
□投稿者/ 優心 一般♪(16回)-(2011/12/26(Mon) 18:28:43)
    Kさんっ!

    ネオン蝶の続編予定は
    あるんでしょうか?
    看護シリーズ再開
    待ってます☆
引用返信/返信

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■17637 / 親記事)  ブルーオンピンク
□投稿者/ 花恵 一般♪(1回)-(2007/01/11(Thu) 13:59:47)
     はじめまして 
     
     7割ほどノンフィクションなのですが

     おつきあいいただければ幸いです。。。



     彼女との出会いは、パパの会社の社長さんの新築パーティー。
    「娘の利香です。まったく、近頃反抗期で。」・・・
    紹介しながら、お父上である社長さん、苦笑いしてるのも無理ありません。
    ピンクのメッシュの入った髪、レザーのジャケットからのぞく立派なおっぱいは、
    かろうじてかくれてる半分もいまにもはじけそ。
    長いまつげに覆われたシャドウガッツリの瞳は、社交辞令の笑みを完璧に拒否してます。
    (これで同い年?うらやましい・・じゃなくて、セクシーすぎてこわい・・かも。)

    「お母様そっくりの美人さんですこと。」
    さすが私のママです。ママがコロコロ笑うと、場の空気のいっぺんになごむんです。
    「利香ちゃん、よろしく、娘の知恵よ。合唱コンクールの朝連から直行で、制服なの。
    なのでまじめにみえるけど、どこの娘もおなじですわ。言うこと聞かなくて困ってます。」
     ママのフォローに、社長の奥様もほっとしたように微笑み、
    「知恵ちゃん、こんな娘ですけど、あなたみたいな人が友達になってくれると嬉しいわ。
    どうかしら。大人だけのパーティーじゃ退屈でしょ?利香のお部屋でゆっくりしては?」
    (・・きたぁ!言われると思ったよ・・でも利香ちゃんと二人なんて。だってさっきから
    この人、にこりともしないし、睨まれてるような気さえするんですけど)

    「いいわ、そうしましょ?ね?知恵!」

    !!(びっくりぃ。口きいた!しかもすでにため口!いや笑うのよ、わたし!)

    「わぁい!新しいお部屋いいな。みたいみたいみたいよ。」

    (ちょっと馬鹿っぽかったかな?・・て利香ちゃん、あからさまにしらーってあたしを
    みてませんかぁ?)

     でもうまく振舞えなくても仕方ないんです。
    この家、いえ、屋敷、プールとかもあって立派すぎだし、来てるお客様もセレブないでたち。
    ママが昨日から美容院に行き、決めドレスに決めダイヤネックレス、と飾り立てたわけがわかりました。
    たかが新築パーティーとあなどり制服できた自分に舞い上がっていたあたしなのです。





     

引用返信/返信

▽[全レス27件(ResNo.23-27 表示)]
■17797 / ResNo.23)  ブルーオンピンク11
□投稿者/ 花恵 一般♪(15回)-(2007/01/26(Fri) 20:58:08)
     もうじきハロウィン・・日中は暖かいけど、この時間は誰かに寄り添っていたい・・
    そんなとある一日、女の子4人、なぜか住宅街にある小さな球場の駐車場にたっていました。

     「とにかく、まずこんな目立つ車で、学校にくるのはやめてもらえます?」
    おだやかな天気のはずなのに、蜜柑から風が吹いてくるみたい・・
    「やっぱりしくっちゃたかぁ・・おれにしては大変身して、できるだけちゃんとした
    格好してきたつもりなんだけど・・くるま・・だめだった?ごめんよ・・知恵、
    あんたの友達には、いい印象もってもらいたかったけど・・蜜柑ちゃん、今後きをつけるからさ、知恵とおつきあいしたいんだ・・その一心で、かなり勇気だしてここまできた。」

    いぶかしげだった由香里のまなざしが柔らかくなり、あたしはとびきり感動!!
    なのに、蜜柑ったら思いっきり金きり声で

    「おつきあいって!何?!あなた、先輩に何したんです?いやらしい目で先輩
    みたり、さわったり!!女でしょ?変よ!!」

    蜜柑の馬鹿!!あたしに会うために髪を染め、服を選んだ利香ちゃん!思うだけ
    思い募らせたくせに、自分からは会いに行かなかったあたしと違い、
    あたしを迎えに来てくれた利香ちゃんにたいしてあんまりだ!!
    いままで妹みたいに可愛がってきたけど今日だけは、見過ごせない。

    今まで蜜柑はあたしが付き合う男の子に対してものすごく冷静に辛口
    に評価してきた。でもあたし、あまり頭にこなかったんです。
    むしろ・・蜜柑よくみてくれてるなぁって・・納得したり相談したり・・
    でも今日は駄目!蜜柑も感情的。あたしも頭に血が上ってる。
    あたしの体からも風がふき、由香里が何か言おうとしてるより先に、
    叫ぼうとした時・・・
    利香ちゃん・・一歩前にでて・・蜜柑に頭下げた・・・

    「ほんと、ほんとだよね。変だって思われても仕方ないんだけど。
    おとといね、知恵と会って数時間話ししただけなんだけどね・・・すごく忘れられなくて。さっき、『あたしも会いたかった』っていわれてすごくうれしくて。
    環境も悪かったのかもだけど、酔ったりするとさ・・アこれも不謹慎か・・
    ついさわりたくなるんだよね・・でも知恵の嫌がることはもうしないし、大学も
    できるだけはやく終わらせて、社会人としてちゃんとやっていこうって・・
    それで、知恵といっしょにいたいって。そこまで
    思ったんだ。今の時点で心のそこから本音。・・・あぁ、やっぱりひくよね。普通。」

    あたしは涙ぐんでました。ピンクに染まった頬に青い涙こぼれる・・
    「蜜柑・・あたしも利香ちゃんと同じ気持ち。だからこれ以上、利香ちゃんに
    失礼なこと、いわないでほしいの・・・変だって思われて、それで友達でいられないというなら、友達も学校も家もいらないわ。女の子同士っていう垣根があるなら
    もうとっくに乗り越えて・・利香ちゃんが好き。恋してるの。」

    「・・・ありだったんですか・・先輩。」
    ぼろぼろあたし以上に泣きながら、蜜柑が震える声でいいました。
    「え?」
    「あたし、馬鹿みたい。ずっと我慢なんかして、馬鹿みたい・・」

    ・・・・・べたな青春ドラマみたいに蜜柑は駆け去り・・由香里は・・
    「利香さん、ここまで送ってくださって、ありがとう。もう歩いて帰れます。
    蜜柑のことも、おくるわ。家についたらメールするね。知恵も落ち着いたらメール頂戴。」
    と早口で言い残して、蜜柑を追いかけていきました。

     ・・・蜜柑、ごめん。気づくこともできなかったし、こたえてもあげれないよ。
    呆然として立ってるあたしの肩を利香ちゃんが抱き寄せる。
    「いこう・・」
    耳にささやく・・それだけで
    ・・あたしの体、感覚器官剥き出しになったみたい・・
    こんな状態で場合で・・とろけそう・・



引用返信/返信
■17798 / ResNo.24)  ブルーオンピンク12
□投稿者/ 花恵 一般♪(16回)-(2007/01/26(Fri) 22:08:56)
     親の帰りが遅くなるのはわかってました。
    秋の夕日が差し込むあたしの部屋に利香ちゃんの手を引いて招き入れる。
    カーテンをひいて利香ちゃんの瞳をみつめます・・・
    自分から利香ちゃんに唇寄せる・・・・
    指と指をしっかりからませ、利香ちゃんの舌のうごきにこんどはあたしも
    答えていきました。
    「知恵・・今日はおとな・・」とちょっと不機嫌な声の利香ちゃんを上目遣いでみつめ、
    小悪魔みたいに微笑んでみる。
    「生意気!!泣かせるぞ!!」
    「きゃぁ!!」ベットに倒されました。
    フランフランで買った、ダークブラウンのシーツはあたしたちの白い肌をもっときれいにみせてくれる。

    肌に熱い吐息をかけられ、あたしの口の中が自然に潤ってきました。
    二人とも無我夢中で・・・・

    「好き」
    「好き・・可愛い」
    「すごいよ・・」
    「いわないで」

    おっぱいをもまれ、乳首を甘くかまれ、吸われて、狂ったみたいに頭を振って
    利香ちゃんにしがみついてました。
    「知恵!!知恵!」
    「利香ちゃんのも・・」あたしも利香ちゃんの乳首をなめました。あたしの唾液で利香ちゃんの体が、濡れていく。

    「はぁ・・知恵・・パンツ、脱がせちゃうね・・すごいよ、こんなにぬれて」

    利香ちゃん、あたしをじらす余裕もなく・・指が入ってきて
    わたしの中を感じて・・熱くて利香ちゃんの指を締め付けるあたしの中かんじて
    逝ってしまったんですって・・





     すごくすごくエッチな利香ちゃん。
    あぁ、きっとほかの誰かとも遊ぶのかもしれない。
    でも、きっと待つことができるようなきがしてます。
    蜜柑のことも、傷つけたけど、心のそこから彼女の幸せ祈りたいです。

    何度も逝かされてしまったあたしの幸せな体。
    利香ちゃんに抱っこされて、今は天使みたいに、なぜかあしたから一生懸命
    また生きて、ちゃんと生きて、少しでも社会に役に立つ大人に二人でなって、
    いつまでも愛し合って生きていきたい・・なんて思ってました。










完結!
引用返信/返信
■17799 / ResNo.25)  ゆららさんへ
□投稿者/ 花恵 一般♪(17回)-(2007/01/26(Fri) 22:15:33)
     ありがとうございます。
    あたしも、ゆららさんはじめ、皆さんの作品好きで
    自分もかいてみたくなり、出てきてしまいましたw
    作品は完結しましたが、これからも皆さんの作品、たのしませていただきますね。
    コメント、本当にうれしかったです。

引用返信/返信
■17839 / ResNo.26)  お疲れ様でした
□投稿者/ 昴 大御所(326回)-(2007/02/01(Thu) 00:30:08)
http://id34.fm-p.jp/44/subarunchi/
    遅くなってすいません
    ご存知かどうか?ですが、昴は投稿した時にしか
    感想を書かせて頂かないので・・・

    最後まで可愛らしい感じで微笑ましかったですよ
    それにHappyEndでしたし・・・

    完結お疲れ様でした
    機会があれば次回作もお待ちしています
引用返信/返信
■17852 / ResNo.27)  ありがとうございます
□投稿者/ 花恵 一般♪(18回)-(2007/02/02(Fri) 22:29:27)
     もったいないお言葉をかけていただき、
    おろおろ、うるるしています。
    昴さんの大河のような作品からすれば、水溜りみたいなものでしたが
    みなさんのコメントがなければ、完結すらできなかったとおもいます。
    わたしも昴さんの更新楽しみにしてます。
    わたしなんかに次回作なんていってもらったので、ちょっと意識しつつ、
    べんきょうさせてもらいます。
引用返信/返信

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■13774 / 親記事)  ミュルティコロール 【18】 青のダルシー:優しい舌。-A
□投稿者/ 果歩 一般♪(2回)-(2006/02/28(Tue) 21:39:02)
    雨の中を走ると、自分が小型のクジラになったみたい。

    雨の日の運転は、四角いクジラになったみたい。


    「ここ曲がってからは?」

    「まっすぐよ」


    見慣れた道だったので、オッケイです。と返事した。

    泣いた後の顔は、パリパリして気持ち悪い。

    あたしは、そういうのを無償に思って言った。

    「洗顔したい。ものすっごく洗顔したいかも」

    ハツエさんが気味悪そうに言う。

    「誰もシイナのグチャグチャした顔なんて見ないからいいわよ」

    「ひっどいなぁ」
    「そこ右。」

    「え?ここ右なの?」
    「そうよ」


    あたしの友達の店がある近くだった。

    ヒキチは生きてるかな。

    店の前を通り過ぎそうなので、見えるかもしれないと思った。
    もうシノさんは、おなかが膨れているかもしれない。

    と、あたしは懐かしくてその店の一部が見えた時、じんわりと思う。

    「そこの緑色のとこね。教えてもらったお店なの。」
    「え!?ここ?」

    そうよ。と、ハツエさんが言う。

    「ここあたしの友達の店」と教えた。

    「え?そうなの?」


    やたらとイライラするのは、車を止める場所がものすっごくクランクなことだ。

    「駱駝よ?」
    「うん、ラクダ」

    「友達って?」
    「普通に友達」

    「何だそうなの?」
    「うん、あ、でもあたしはね、男も平気」

    「何いってるのよ・・」
    「え!?そういうことじゃないの?」

    「まあいいけど」


    「ちょっと・・・」

    「なに。」



    エンジンを止めてから、2秒、シーンとして、あたしとハツエさんは見詰め合ってしまった。


    あ、そうなの?ねえそうなの?ちょっと!ちょっと!という感じで、見詰め合って、途端に爆笑する。


    「何だそうだったの?ねえ!ちょっと!」

    「えー何ーもー」


    お互い同じ世界にいたことを、突然知ると、こんなに嬉しいものだと思う。

    そういうの、ちょっと、当然じゃなくて必然でもなくて、特殊になっちゃう、外の世界。

    あたしはいつもそこで吐いてる。




    「何だバカみたい」と、ハツエさんはクックックと歯を合わせたまま笑って、あたしの少し前までの時間と言葉と心の様子なんかをを振り返っているに違いない。


    「バカって」

    「バカ」


    両足を揃えて車から伸ばして降りたハツエは、あたしの肩でも叩く代わりのように、ドアをバタンと閉めてみた。


    「そうねーシイナは男より女って感じだものねー」と、店のドアに手をかけてハツエさんが笑った。

    「あたしをレッサーパンダみたいに扱わないでよ」と、あたしもニヤニヤして言い返した。



    女好きだと白状すると、みんな残らずあたしを檻の中に入れて眺めようとするんだから。

    そういうの、慣れたけど、かゆい。


    それよりもっとかゆいのが、面白がるより、納得されることだった。


    シイナなら、そういうのありかも。シイナなら、おかしくないかも。


    あたしなら、女を好きになっても、おかしくないってさ。



    納得されることの、気持ち悪さは、痛みでも悲しみでもない、無駄な、かゆみ。



    「そんな可愛い生き物じゃないから安心しなさいよね。」と、ハツエさんがチリリンとドアを開けた。すると。妊娠した人がいた。


    「シイナ!」


    店内は夕方を越えて、集まった人間でぎっしり賑わってた。

    あたし達と全く同じ色ではなくって、もちろん男、もちろん女。


    「ねえシイナが来た!」と、ヒキチ奥さんのシノさんが騒ぐ。

    少しだけあたしをジロジロと見る数人が居て、でも平気だった。


    ハツエさんが口を開いた。


    「こんばんは、早利の電話で一度お話させて貰ったんですけど。」



    「あ・・・」と、ヒキチの奥さんが口を丸く丸く、丸くして、「あ。」と言う。


    「一度来てみたくて、突然だけどよかったかしら」と、ハツエさんが丁寧に挨拶をしていた。


    「ああ!サリーの!」と、シノさんはまたうるさい。そして可愛い。でも。



    早利?


    サリー?



    あたしはカウンターに座って、奥で鍋を振り回しているヒキチを探した。



    ハツエさんは、微かにホっとして、あたしの隣に座る。だけどあたしはちゃんと気付いてあげていた。

    そのホっとするのを、気付いてあげていた。



    「お昼に来てました」と、花の匂いのするお茶を出してくれながら、奥さんがハツエさんに言った。


    「え?そうだったんですか・・」と、ハツエさんの少しビックリしたようなガッカリしたような顔が市子に見える。


    あたしは手元のお茶を顔に近づけた。

    温かい匂いが顔に触れて、優しい舌で舐められてるみたい。
    市子がよく、ふざけてあたしの顔をそうしてたように。


    「夜も来るって感じもしてたけど、あ!」

    「え?あの人そう言ってたんですか?」

    「一緒に連れてくるって言ってた人ってあなたのことじゃな・・」「え?聞いてないかもしれない」


    奥さんは、「あ、何だか、やっちゃった」という顔で言うのを止めた。

    ハツエさんはニッコリしている。


    要するに、ハツエさんの恋人だか何だかが、ここに昼間きていて、夜も誰かと同伴で来るって。

    そういうことだったかな。


    でもハツエさんじゃないって。 なんか面倒なヤツだよね。

    でもあたしも大概、面倒なヤツなので、そんなこと思ったって、そこだけ口にしない。


    「ええと、仕事関係の人だったりするかも」と、奥さんが意味の分からない言い訳してる。

    「いいの。慣れてるから」と、ニッコリとハツエさんは笑って言った。


    大人だ、と思う。


    別の女とどうにかしてる恋人を、どうにか出来る女って、多分ハツエさんのことだと思う。

    市子は、あたしをどうにか出来てた。

    あたしも市子をどうにか出来てた。

    なのに、どうにか出来なくて、どうにもならないことになると、呆気なく終ったの。



    市子はどうしてるんだろう。

    さっき泣いて飛ばしたものが、実はまだ残ってる感じがした。



引用返信/返信

▽[全レス27件(ResNo.23-27 表示)]
■20242 / ResNo.23)  ありがとうございます。
□投稿者/ 果歩 一般♪(4回)-(2007/10/28(Sun) 07:36:58)
    QOOさん、Aさん、マータン(?)さん、れいさん皆さんお久しぶりです。

    いない間に書き込みをして下さった皆さん、ありがとうございます(*^-^)

    色々と自分の実生活が変わっていたので、お話を書いて楽しむ時間すらありませんでした。


    このお話を書いたのはもう大分前なので、消そうか色々考えていたら、続けることが出来たので、載せて頂きました。

    一番は自分のために書いてるようなものなので(^▽^;)次がいつになるか怪しいですが、書くのって楽しいので、頑張ります。
引用返信/返信
■20246 / ResNo.24)  Re[2]: ミュルティコロール 【26】 イエロー:一口程度の思考
□投稿者/ Qoo 一般♪(1回)-(2007/10/29(Mon) 17:00:17)
    果歩さん

    半分諦めていたので、更新されているのみて
    ニンマリしてしまいました!
    嬉しい、ありがとうございます。
    色々大変でしょうが、完結期待してます
引用返信/返信
■20257 / ResNo.25)  ず−っと待ってました。
□投稿者/ Marina. 一般♪(1回)-(2007/11/02(Fri) 21:59:46)

    Ma⌒tanです。 名前改めました(笑)

    果歩さんの小説本当に好きなんです。
    文章の一つ、一つに深みがあって。

    果歩さんのぺ−スで更新すればいいと思いますよ(^-^)

    ちょくちょく更新を確認しにきま−す♪

引用返信/返信
■20265 / ResNo.26)  ミュルティコロール 【27】 薄桃:引継ぎ
□投稿者/ 果歩 一般♪(6回)-(2007/11/05(Mon) 19:36:29)
    公園で、ハツエは一緒に散歩をしたいと言った。



    ここではない何処かで、堂々と手を繋いで、堂々と愛を見せびらかしたいのよ。と言っていた。



    透き通った空の下で、私と一緒がいいと言う。




    誰か一人を、正しく束縛したいと思えない。

    思うことが私には、怖かったからだ。




    その愚かな臆病を、目の前で眠っているハツエは、あの時笑って許した。



    「大切なの?」と、背中に声が触れた。


    振り向くと、シイナが立っていた。



    これ、と、私に差し出したカバンを見て、私は色々を考えずに言った。


    「大切だ。って言いたくないくらいに大切かな。」


    「深いね。」





    病室を後にして、私とシイナは外に出た。


    重たい雲が近寄っていて、雨が降りそうだ。


    湿気が似合うような会話が始まるのを待っていたかのように、本当に雨が降りそうだった。



    「ハツエさんと、付き合ってるの?」と、若い頃の私にそっくりなシイナが聞いた。

    「一緒にいるよ。」

    「寝たの?」


    答えないことが答えだ。


    ゆっくりと歩道を歩いていると、平日の午後のアスファルトはよく足に響く。

    シイナの若い言葉も、よく響く。




    「あたし、あなたの作った話の映画、観たんだ。」

    「そう。」


    「あの女の子も出てた。アサコ。」

    「ああ、出てたね。」

    「あの子が言ってた台詞が、すっごく良かった」




    額に一滴、雨が落ちた。



    一滴から無数に変わるには、少々ゆっくりで、私達の会話の妨げにはならない。





    「あの映画を、妹と観にいったの。」

    「妹と?」



    「そう、双子の、妹と」


    「シイナの妹か、何て名前?」




    また幾粒かの雨が落ちた。





    「イチコ。って言うんだけどね」






    くるりと病院を周って歩いていた。

    雨が本当に降ってきた。



    私は立ち止まり、車が通りかかるのを待った。







    「あたしと妹は、何回も寝た。」



    シイナは、やっぱり若い頃の私に似ている。


    「それは、本当に好きだったなんだけど。だからあなたもハツエさんと寝たの?」



    髪の毛の至るところに、水滴が乗っていて、私もシイナも、湿気ていた。





    答えないのが答えだ。





    タクシーが来たので手をあげた。



    止まって後部のドアが開く。


    私は受け取ったカバンから、それを取り出すと、シイナに差し出した。



    「ハツエに渡して。」



    「自分で渡しなよ。」

    「寝たよ。」


    「・・。」





    さぁっと雨が始まった。





    「ハツエと寝たよ。」





    人は、満足させるために何かを言ってみることが出来ると思う。





    怒りのシイナが私の手から、それを引っ手繰った。


    私は一人、タクシーに乗り込んだ。


    閉まろうとするタクシーのドアを掴んでシイナが言った。もうすっかり、全身雨に絡まり、濡れていた。



    「これからどうなるんだよ。」




    「どうなるか。じゃなくって、どうなりたいか。じゃないの?」

    「あなたを見ていると、ハツエさんが痛くてたまんない気がするよ。」



    私は、ただ頷いた。




    答えないのが答えだ。





    シイナが手を離したので、タクシーのドアが閉まった。


    どちらへ、という運転手の機械染みた声に行き先を出して、シートに埋まった。




    このまえ、アサコがテレビ局の駐車場で、私に言ったこと。







    −ねえ先生。私も、大切なもの、大切に出来ないかも。







    一体、どうしてかを、聞いてみようと思えた。







    雨も、その考えには大賛成のようだった。
引用返信/返信
■20266 / ResNo.27)  (*^-^)
□投稿者/ 果歩 一般♪(7回)-(2007/11/05(Mon) 19:45:21)
    れいさん、QOOさん、マータンさん、こんばんは。
    皆さんが書いて下さったことへのお返事が何ヶ月も後になったので、もうここ見てないからダメかも(^▽^;)と、思ったりしていました。

    みんなからお返事きた!と、嬉しくなりました(*^-^)

    マータンさん、改名されたんですね。了解ですーっ


    のんびり頑張ります(*^-^)


引用返信/返信

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■19411 / 親記事)  叶わぬ恋
□投稿者/ 麻 一般♪(1回)-(2007/07/07(Sat) 09:42:01)
    2007/07/07(Sat) 09:44:37 編集(投稿者)

    『私たちホントに似てるね』

    そうあなたに言われて私は改めて実感した。

    不器用だから素直に本音を話せないところも、強がるところも、でもめちゃくちゃ弱くて甘えん坊なところも私たちは似ていた。



    ただ違うところはあなたがノンケで私がビアンだということ。。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス26件(ResNo.22-26 表示)]
■20766 / ResNo.22)  P
□投稿者/ 麻 一般♪(5回)-(2008/04/03(Thu) 19:35:45)
    人間なんて弱いものだ…

    そう痛感させられるのは彼女と喧嘩をするとついつい携帯を手にしてしまう自分がいる時。


    彼女とデートをしていてもサクラと同じ香水が匂うたびに振り返り目で追ってしまう。


    彼女には気ずかれていない自信はある。
    けど罪悪感もある。


    サクラが夢に出てきた夜は何時であろうと彼女を求めてしまう。


    人間なんて本当にちっぽけで弱いものだ。

    (携帯)
引用返信/返信
■20779 / ResNo.23)  Q
□投稿者/ 麻 一般♪(6回)-(2008/04/08(Tue) 09:27:19)
    『傘持ってないし、最悪…』


    「…みっけた♪これでなんとか…」


    今日みたいな雨の日は学生の頃を思い出す。あの日は今日みたいな雨で、私たちは傘を持っていなかった。

    あるのは隅に捨てられた壊れた傘一本。
    意味があるのかないのか分からないような傘。


    『それ壊れすぎじゃない?意味なさそう』
    とサクラはいつもの笑顔で笑う。

    「ちょっとはマシでしょ。ホラ、置いてくよ」

    『待って…』
    と慌てた顔をして私に腕をまわしてきた。

    2人でボロボロの傘をさし、ずぶ濡れになりながら次の授業の校舎へと走っていく。


    今、私が傘を差し延べたら入ってくれますか?

    (携帯)
引用返信/返信
■20780 / ResNo.24)  R
□投稿者/ 麻 一般♪(7回)-(2008/04/08(Tue) 09:42:55)
    私には現在彼女がいる。
    明るくて優しくてかわいくて。
    きっとタイプで言えばど真ん中。

    すごく愛しいし、愛してる。

    でもサクラじゃないといけない理由はなんなのだろうか。


    あの笑顔。
    今はとても悲しそうに微笑むあの笑顔ではなく、再び昔のくったくのない笑顔が見たい。

    強がりのサクラの拠り所でいたい。

    (携帯)
引用返信/返信
■21033 / ResNo.25)  S
□投稿者/ 麻 一般♪(1回)-(2008/08/01(Fri) 14:03:10)
    『海行きたいな…』
    会社帰りに2人で飲みに行った時にサクラが小さい声で言った。

    「いいね。行こう!」きっと独り言のつもりだったのかもしれない。私の返事に、
    『本当?約束だよ!』とサクラがはしゃいだ。
    すごくかわいくて、とても愛しくて私はビールを飲み干し立ちあがった。

    キョトンとしているサクラの手を取り、
    「まだ間に合う」
    と駅まで2人で駆け出した。
    あの時の¨まだ間に合う¨は電車のことか私の関係か自分でも分からない。

    ただ酔った勢いで映画のワンシーンみたいにサクラの手を握ってしまった。
    お酒の力は怖すぎる…

    海に着く頃には終電なんてなくてただ海を見つめながらぼーっとしていた。


    このままでいたい気持ちと現実との狭間で私はサクラを見る事は出来なかった。


    海で一晩過ごしたスーツはとても潮臭いこと。
    帰ってから同棲している彼女に連絡しなかったことで怒られたこと。
    これこそ今の私にとっての現実なのだ。

    (携帯)
引用返信/返信
■21790 / ResNo.26)  21
□投稿者/ 麻 一般♪(1回)-(2014/03/19(Wed) 12:00:45)
    あれから数年が過ぎた。

    私の想いは相変わらずで、

    サクラの愛しさも相変わらず。

    メールがくる度、会いたいと言われる度、私の心をかき乱す。

    会いたい。

    愛してる。

    そばにいたい。

    (携帯)
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