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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■13235 / 親記事)  風ニ舞ウ花ビラ
□投稿者/ 夏風みかん 一般♪(1回)-(2005/10/08(Sat) 13:55:17)
    カタカタカタカタ・・・

    オフィス内に乾いた音がひっきりなしに響いている。
    「夏風さん、これお願いします」
    隣のデスクに座っている女性が、ホチキスで留められている書類を何枚かこちらのデスクに置いた。
    「は〜い、ありがとうございます」
    私はパソコンから目を離すことなく答えると、慣れた手つきでテンキーを打つ。
    入力が終わると山のような書類の束をほんの少しよけて、さっき置かれた書類の処理に移る。

    ふと周りを見渡すと、みんな仕事に没頭している。
    彼女たちとは殆ど話したことがない。
    中には名前すら知らない人もいる。
    私達の仕事はグループに分かれており、例えば私の目の前に広がるシマは、総勢十数人からなるグループで、
    私の感覚からすると大所帯だ。
    対する私のグループはこのオフィスで最も人数が少ないグループで、メンバーはたったの二人。
    私と、さっき私の机の上に書類を置いた彼女だけ。
    少し寂しい気もするが、逆に余計な人付き合いをしなくて済むことが幸運に思えた。

    私の隣に座っている女性、紫良しりょう美咲みさきは私の仕事のパートナーである。
    私より彼女の方が年上であるが、会社に入ったのはわずかだが私の方が早かった。
    それが丁度プラマイゼロとなって、私達は対等な関係を築いていた。
引用返信/返信

▽[全レス8件(ResNo.4-8 表示)]
■13274 / ResNo.4)  なんか、、
□投稿者/ ぶるう 一般♪(3回)-(2005/10/10(Mon) 19:17:04)
    純粋な感じでいいですね でもせつないです 早く続きがよみたいです

    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■13289 / ResNo.5)  完結はまだしてないですけどね(笑)
□投稿者/ 夏風みかん 一般♪(6回)-(2005/10/11(Tue) 23:10:26)
    ぶるうさん、はじめまして夏風みかんです。
    この話は現実のことを元にして書いてみました。
    元っていうか今の所まんまですが(笑)
    一応通勤途中に書いているのでゆっくりなんですが
    2日、3日に1話の割合で投稿していけたらなぁと思ってます。
    どうか飽きずに最後まで読んでいただけたら幸いです。
引用返信/返信
■13330 / ResNo.6)  風ニ舞ウ花ビラ -4-
□投稿者/ 夏風みかん 一般♪(7回)-(2005/10/13(Thu) 22:07:52)
    ピピッ、カチャ
    ICカードを機械にかざすと、ロックが外れる音がした。
    ドアを開けると真っ先に彼女の席を見る。
    机の上も整理されたままだし、パソコンもついていない。
    どうやら彼女はまだ来ていないようだ。
    時計をみると始業時間の20分前で、いつもなら既にきていて仕事に取り掛かっているはずだった。
    おかしい・・・遅刻かな。
    頭の中では色々考えを張り巡らせていたが、行動には出さずにいつも通り自分の席に着いた。
    「おはよう!」
    振り向くと、出勤してきたばかりの樫本さんだった。
    「おはようございます」
    樫本さんは主に業務や各社員などの管理をしているグループの人だった。
    樫本さんなら何か知ってるかも知れない。
    そう思って口を開こうとしたとき、樫本さんの方から話しかけてきた。
    「今日は大変だと思うけど頑張ってな。俺も手が空いたら手伝うから」
    は??
    「まぁ風邪ひいてしまったものは仕方がないし、今日だけ一人で頑張ってくれよ」
    風邪??一人??
    まさか・・・。
    「今日って紫良さんお休みなんですか?」
    「うん、風邪ひいて熱があるんだってさ。昨日雨降ってたしねー」
    昨日の雨・・・ってもしかして私のせい?!
    紫良さんは傘も持っていたし、地元の駅からはバスだと言っていた。
    考えられることはただ一つ。
    私を傘に入れてくれたばかりに紫良さんは半身濡れてしまい、そのまま帰った結果、風邪をひいてしまったのだ。
    私は心の中で自分を責めた。
    自分が傘を忘れなければ紫良さんは風邪を引かなかったのに・・・。
    そんな様子に全く気づいていない樫本さんは、どちらかというと仕事の心配をしているようだった。
    そういえば、私はまだ紫良さんの方の仕事は全くできなかったんだっけ・・・。
    いつかお互いに仕事を教え合おうとは話していたものの、まさか本当にこんな日がくるとは思わなかった。
    「私・・・紫良さんの分までマニュアルみながら頑張ります」
    これも紫良さんのためだ。
    というか、仕事をやっておいてあげて次着たときに驚かせてあげようという下心が働いた。
    気合十分な私を樫本さんは不安げに見つめ、やがてその熱意を感じたのかウンウンと頷き始めた。
    「そうだな。それしかないもんな」
    私は早速自分のパソコンと、紫良さんのパソコンのスイッチを入れる。
    きちんと教えてもらったことはないが、大体はわかっているつもりだった。
    デスクの引き出しにはマニュアルもある。
    ・・・が、問題はすぐに起きた。
    紫良さんの端末のログインパスワードがわからない。
    これがわからなきゃ話が進まない。
    仕方がないので紫良さんに電話をする。
    初めての電話で緊張する。
    ・・・・おかけになった電話は電波の届かないところか・・・・・・
    通話口から聞こえるのは電話会社の機械音。
    何回かけても結果は同じだった。
    仕方がないので樫本さんに相談する。
    すると樫本さんも携帯電話を取り出して、紫良さんに電話をかけた。
    「ダメだ、出ないや」
    力なく首を振る樫本さん。
    「もしかしてどっか遊びに行ってるんじゃないよなぁ」
    笑いながら、でも100%冗談で言っているわけでもなさそうだ。
    紫良さんはそんな人じゃない。
    私は樫本さんを睨んだ。
    「あーごめん、ごめん。冗談だよ。・・・とりあえず、自分の方の仕事やっといていいよ」
    仕方がない。今はそうするしかなかった。

    しばらくして、私の後ろで樫本さんの声が聞こえてきた。
    内容からして、どうやら紫良さんと電話がつながったらしい。
    樫本さんは携帯電話を片手に紫良さんの端末のキーボードを手早く叩く。
    「おぉ!できたできた」
    樫本さんの声が一段高くなり、紫良さんにお礼を述べている。
    どうやらログインできたようだ。
    けれど私としては素直に喜ぶことはできず、「なぜ樫本さんとつながって私とは電話がつながらないのか」という疑念が浮かんだ。

    私は自分の仕事をある程度片付けた後、紫良さんの仕事に取り掛かった。
    マニュアル見ながらやるが、どうもよくわからない。
    その度に紫良さんに電話しようと試みるが、相変わらず留守番サービスセンターにつながり、結局紫良さん本人が電話に出ることも、紫良さんから電話がかかってくることもなかった。
    仕事の方は何とか半分ほど片付けたが、まだまだ未熟な私の自分の能力の限界と無力さを思い知らされた。
    しかし、昼間あれだけ電話をしても一度も出なかったことが凄く気になった。
    樫本さんが朝に言った「どっか遊びに行ったんじゃないだろうなぁ」という言葉が頭の中でリフレインする。
    もし、本当に具合が悪かったならずっと家にいるはずだ。
    家にいたなら、一日中電話が留守電ということはおかしいし、なぜ樫本さんとは電話が繋がったのか・・・。
    もしかしたら着信拒否されたのではないかという考えも浮かんだ。

    身体はもちろん、精神的にも疲れが出た一日だった。
    帰りの電車の中でぐったりするが、目をつぶると眠ることもできずにいやな考えばかりが頭に浮かんでは消えていった・・・。
引用返信/返信
■13389 / ResNo.7)  風ニ舞ウ花ビラ -5-
□投稿者/ 夏風みかん 一般♪(8回)-(2005/10/17(Mon) 23:10:55)
    家に帰ってすぐお風呂に入った。
    ぬるめのお湯に肩までどっぷり浸かる。
    疲れた身体が少し軽くなるような感じがした。
    自分はこれからあの仕事を続けられるのだろうか・・・。


    お風呂から上がり、濡れた髪をタオルで水気を取る。
    ふと、携帯電話が光っているような感じがして目をやると、
    着信があったことを示すブルーのランプが点滅していた。
    「まさか」という期待を胸に着信履歴を見ると、やはり紫良さんからだった。
    心臓が高鳴る。
    風呂上りで緩みきっていた気持ちが一気に引き締まる。
    震える手ではっしんのボタンを押す。
    トゥルルルル・・・
    トゥルルルル・・・
    昼間とは違って呼び出し音が鳴り響く。
    だが、紫良さんが出る気配は全くなかった。
    諦めて携帯を閉じると、すぐに電話がかかってきた。
    とっさに通話ボタンを押すと、受話器の奥から紫良さんの声がした。
    『ごめんね〜』
    紫良さんの第一声はそれだった。
    「いえ、大丈夫です。風邪なら仕方がありませんよ」
    恐縮しながら答える私に、紫良さんは
    『・・・ねぇ、普通に「大丈夫だったよ」とか言える関係になろうよー。敬語使わなくていいしさぁ』
    と、嬉しい言葉を言ってくれた。
    「あっ、じゃあお言葉に甘えてそうしま・・・そうするよ」
    私の片言のタメ口を紫良さんは受話器の奥で笑いながら聞いていた。
    『どうだった?仕事。大変だったでしょ?』
    「んー仕事が大変っていうか、淋しいし、心細かったかなぁ」
    『だよねぇ・・・。一人だったんだもんねぇ。ごめんね、ホントに・・・』
    「ううん、そんなことないよ。紫良さんこそ身体の方大丈夫なんですか?」
    『うん、昼間ずっと寝てたから、今は大分楽になったよ』
    昼間と聞いて、私は心に引っかかってたことを思い切って口にしてみることにした。
    「紫良さん、あのっ・・・」
    『んー?』
    「昼間結構電話したんだけど、何回かけても留守番サービスセンターに繋がっちゃったんだよね・・・」
    すると、紫良さんは思い出したように
    『ああっ!あたしの家さぁ、電波ないんだよねぇ。よく友達からもよく言われるんだ。「電話かけてるのに繋がらないんだけど!!」って 笑』
    「なんだぁ、電波がなかったのかー。あまりにも繋がらないんで着信拒否されたと思ったよ」
    本気半分、冗談半分で言ってみた。
    すると紫良さんは笑い声をあげて
    「違う違う!そんなことしないし!でもそう思わせちゃったならごめんね〜」
    と完全否定。
    私はほっとした。
    紫良さんに嫌われてるわけじゃなかった・・・。
    「良かった・・・。嫌われてるのかと思った」
    『んなわけないよぉ!むしろこれからもっと仲良くなりたいしさ』
    紫良さんは私と仲良くなりたいといってくれた。
    冗談でも嬉しかった。
    『本当に今日はごめんね』
    「いえ、火曜日から紫良さんがまた元気に出社してくれれば私はそれで満足だよ」
    『ありがとう』

    電話って言うのは不思議なものだ。
    普段照れくさいことや言えないこともこうして伝えることができる。
    紫良さんとの初めての電話は緊張と嬉しさでいっぱいで、長い連休になりそうだった。
引用返信/返信
■13494 / ResNo.8)  風ニ舞ウ花ビラ -6-
□投稿者/ 夏風みかん 一般♪(9回)-(2005/10/22(Sat) 19:08:12)
    あたしがあなたを変えるから・・・。

    アイツは言った。
    私がまだ高校生だったとき。
    人を信じられなくなり、人間というものに嫌悪感を感じていた。
    そんな私にアイツが言った言葉・・・。

    それと同じセリフを紫良さんがたった今、口にした。
    アイツのことは忘れたはずなのに、アイツの姿が、アイツとの思い出がフラッシュバックする。
    「夏風さん?どうしたの?」
    気がつくと、紫良さんが私の顔を心配そうに見つめていた。
    「あ、いや、なんでもないよ!」
    つい目をそらしてしまった。
    紫良さんに見つめられて恥ずかしかったというのもあるけど、それ以上にアイツと紫良さんがダブるのを避けたかったからだ。
    紫良さんは何か言いたそうな顔をしてたけど、口を開くことはなかった。
    きっと、今の私は凄い顔をしているんだろう。
    駅の改札が近づいてきて、自然と私と紫良さんの会話はなくなった。

    この日もいつものように会社から駅に向かって歩いていた。
    最初は中学・高校時代の思い出という会話が、だんだんお互いの中学・高校時代の嫌な思い出についての話に変化し、気づけば本心を言っていた。

    人を信じることができない。
    いつも自分は人と距離を置いていた。

    私がそう言ったら、紫良さんが言ったのだ。
    アイツと同じセリフ・・・。
    そういえば、紫良さんとアイツにはダブるところがある気がする・・・。
    そう考えたのを頭を振って思い直す。
    違う!私は紫良さんを好きなんだ。
    私は紫良さんのあの笑顔と大人っぽい雰囲気、さり気ないしぐさが好きなんであって、決してアイツと紫良さんを重ねてるわけじゃないんだ。
    紫良さんに言われた言葉を嬉しいと思った。
    けど、それ以上に素直に喜べない私がいた。
引用返信/返信

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■22071 / 親記事)  痴漢少女A
□投稿者/ いちこ ちょと常連(53回)-(2016/06/26(Sun) 19:12:48)

    雨雲が低く垂れ込め、今にも降り出しそうな 空の下を麻奈は急いでいた。
    麻奈は女性誌の記者をしている。
    女性誌と言っても、芸能人のゴシップとエッチな記事がメインだ。
    この前は風俗嬢に話を聞いた。
    今日は痴漢に話を聞くため、待合せ場所に向かっている。
    痴漢と言ってもなんと女性らしいのだ。
    さすがに写真はNGということなので、
    カメラマンを連れずに麻奈ひとりで会うことになっていた。
    急ぐ麻奈の額に雨粒が当たった。麻奈は憂鬱になった。
    雨は嫌いだ。おまけに傘をわすれた。

    待合せ場所のホテルに着き、指定された部屋の前で身支度を整える。
    今日はグレーのパンツスーツで、髪をアップにしている。
    ひとつ深呼吸して、ドアをノックした。
    中から落ち着いた声でどうぞと。
    部屋に入ると何故かゾクッと悪寒が走った。そして驚いた!

    「えっ?‥‥あの‥‥えと‥‥」

    待っていたのはなんと女子高生だっ た。
    上下黒のセーラー服に赤いリボン、漆黒の髪は肩までのソバージュ。
    透き通るような白い肌にヘーゼルの瞳と血の滴るような赤いくちびる。
    女性でも見惚れるような美少女だ。

    「月刊◯◯の方ですか?」
    「あっ、はい。」
    「こちらへどうぞ。」

    ニコッと笑うと八重歯がキラリと覗いた。慌てて名刺を差し出した。

    「佐藤麻奈です。よろしくお願いします。」
    「こちらこそ、来栖亜里沙です。」

    握手を交わしたとき、その手のあまりの冷たさに麻奈は驚いた。
    こうしてテーブルを挟んで向かい合っていても、なにか違和感があった。

    「信じられませんか?」
    「ええ。」
    「そうでしょうね。それが好都合なんです。」

    そう言って亜里沙は麻奈の首から下に目をやる。
    麻奈はまるで裸を見られているように感じて気恥ずかしくなった。
    さらに見つめられると肌も通り越し、血流や
    ひとつひとつの細胞まで見透かされるような錯覚を感じ、本能的に恐怖を感じた。
    麻奈は気を取り直して、取材を始めた。

    続く



引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■22075 / ResNo.3)  痴漢少女A4
□投稿者/ いちこ ちょと常連(56回)-(2016/07/18(Mon) 06:31:48)

    亜里沙は麻奈の背中に密着し、片手を麻奈の口に入れて動かしている。
    麻奈は亜里沙の手首を掴み、口から外そうとしている。
    亜里沙は片手で器用に麻奈のズボンのボタンを外してジッパーを下ろし
    麻奈の下着の中に手を差し入れる。
    麻奈は必死に身体を動かして逃れようとするが、
    女子高生とは思えない力で抑えこまれ、ますます上も下も食い込んでくる。
    やられた。まさか本当にしてくるなんて。
    しかし麻奈は自分でも信じられないくらいに感じていた。

    「んー。」
    「おねえさん、かわいい。ほらっ、濡れ濡れ!」

    亜里沙が両手を引き抜き、麻奈に見せる。麻奈は顔を背けた。

    「あなた、こ、こんなことして‥‥はぁ、はぁ‥‥」
    「こんなことして、なに?」

    亜里沙が背後から麻奈の耳を舐めた。

    「ひゃうっ!」
    「ふふっ、素直になったほうがいいよ。」

    亜里沙が麻奈の胸を揉みしだく。

    「あっ、あっ、あっ‥‥」
    「おねえさん、膝がガクガクしてるよ。支えてあげる。」

    亜里沙はショーツの股布を真ん中に寄せると、上へ引っ張り上げた。

    「ひぃー、食い込むー、あ〜!」

    亜里沙はグイグイ引っ張り上げながら、片手で麻奈のブラウスの
    ボタンを外し、ブラもずらして直接胸を嬲る。

    「おねえさん、乳首がすごく固くなってる〜!」

    亜里沙が指先で乳首をピンピン弾くと、ビクッビクッと腰を動かすので、
    食い込んだ布がますます股間を刺激する。

    「いやっ、やめて〜。」
    「素直じゃないなー。そんなおねえさんには、お仕置きでーす!」

    亜里沙は乳首を思いっきり引っ張ると同時に、
    麻奈のかかとが浮くほど股布も強く持ち上げる。

    「いっ、痛い、痛い、痛いー。」

    そのまま1秒、2秒、3秒、4秒、5秒‥‥

    「いー、ごめんなさい、ごめんなさい。うぅ。」

    麻奈は涙を流しながら、訳も分からず謝った。
    パッと手を離される。その場に崩れた麻奈だったが、
    強くされた乳首とクリがジンジンして、やがてそれが強烈な快感となって
    麻奈を襲った。

    「あっ‥‥!!!!!!!くっ。」
    「どう?すごいでしょ?ふふっ。ほらっ、おねえさん、立って。」

    片手を支えられて、ふらふらと立ち上がった麻奈の乳首を摘みながら、

    「口を開けて舌を出して。言うとうりにしないと、また引っ張っちゃうよ。」
    「‥‥は、はい。」

    なぜこんな小娘にいいようにされているのだろう。うう。
    そう思いながら、おずおずと舌を出した。
    亜里沙は二本の指で舌をさらに引っ張り、そこにむしゃぶりつく。

    ズズッ‥ズルッ‥ジュルジュル‥

    続く









引用返信/返信
■22076 / ResNo.4)  痴漢少女A5
□投稿者/ いちこ ちょと常連(57回)-(2016/07/24(Sun) 18:26:54)

    亜里沙は麻奈の口唇を犯しながら、乳首への愛撫も忘れていない。

    「んっ、んっ、ん〜‥‥」
    「おねえさんの舌、美味しい!ここはどうかな?」

    麻奈の乳首に吸い付く亜里沙。

    「あ〜、だめ〜。あっ‥‥つっ。」

    麻奈の乳首に歯を立てた。すると1.5倍くらいに大きくなり、さらに固くなった。

    「あっ、な、なにしたの?」
    「毒を注入したの。ほらっ、こっちも。」

    もう片方の乳首にも噛みつき、ふぅーと息を吹きかけた。

    「あ〜〜!」
    「感度が10倍になるの。風が吹いても感じるようになるよ。こうしたらどうなるかな?」

    麻奈の両乳首を無造作に捻った。

    「ひぃー!」

    麻奈は頭が真っ白になり、ビクビクと痙攣しながら潮を吹いた。
    潮がたちまち麻奈の足元に水溜りを作る。
    その水溜りにペタンと、放心状態で座り込む麻奈。

    「あ〜あ、おねえさん、パンツもズボンもビチャビチャ!脱いだ方がいいね。」

    亜里沙はまだ放心している麻奈を全裸にすると、ひょいと抱き上げた。

    「えっ、えっ‥‥なに?」

    亜里沙は麻奈を軽々とベッドまで運び、そっと寝かせると、制服を脱いだ。
    亜里沙のまばゆい裸身が現れる。
    まるでこの世の物とは思えないほど美しい。

    「あ、あなたは何者なの?」
    「おねえさんの名前、特別だって知ってた?」

    ???なにを言ってるの???

    「マナ‥‥神様が下さった食べ物。旧約聖書に出てくるの。
    だから私の食べ物にしようと思うの。」
    「えっ‥‥えっ?」

    亜里沙は麻奈の両脚を持ち上げ、いわゆるまんぐり返しにする。
    そして割れ目を上から下、下から上に丹念に舐め始めた。
    両手を伸ばし、固く尖った乳首を指でピンピンと弾く。

    「あっ、あっ、あっ」

    すぐにトロトロと蜜が流れ出す。
    その蜜を舌で掬い、小さく震えているクリにまぶし、舌先で弾く。

    「あ〜〜、お願いっ、もうやめて〜。」

    突然顔を上げた亜里沙はニヤッと笑ったかと思うと、口を大きく開け
    その鋭い犬歯をアソコにクリの横に突き立てた。

    「イー!‥‥あっ、あっ‥‥」

    するとクリが包皮を持ち上げ、みるみる固く大きくなっていく。

    「さぁ、大変。これでおねえさんは下着に擦れても感じちゃう
    変態さんになっちゃいました。」
    「えっ、うそっ?」
    「ほんとよ!ほらっ。」

    亜里沙が指先で固くなったクリを弾くと

    「きゃー!!」
    「ふふ、かわいい、おねえさん!最期になるかもだから、いっぱい感じてね。」
    「えっ???‥‥ああ〜!」

    続く













引用返信/返信
■22077 / ResNo.5)   痴漢少女A6
□投稿者/ いちこ ちょと常連(58回)-(2016/07/31(Sun) 19:38:24)

    亜里沙は麻奈のアソコに指を二本突き入れる。
    十分に潤っているソコは難なく受け入れる。

    「あ〜〜!」
    「中からも刺激してあげる。こうすればどう?」

    クチュクチュと中をかき混ぜるように動かす。
    そして中の指を曲げて天井を引っ掻く。

    「あ〜、だめ〜‥‥おかしくなる〜。」
    「まだまだよ。もっとおかしくしてあげる。」

    亜里沙は挿入した指を動かしながら固く尖り切ったクリを口に含み、
    コリコリと甘噛みを始めた。麻奈は首を振りたくり、

    「ギャー、だめっ、だめっ、だめっ、やめっ、やめっ、出ちゃう、また出ちゃう〜。」

    プシャー!
    「ヒィー!‥‥‥‥あっ‥‥くっ‥‥。」

    あんなに激しくイッたというのに、乳首とクリの疼きは収まるどころか
    さらに固く尖り、狂おしいほどだ。

    「ねぇ、おねえさん。気が狂いそうでしょ?止めて欲しい?」
    「あっ‥‥あっ‥‥お、おねがいっ」
    「しょうがないなぁ〜。じゃあ、食べてあげる。」

    亜里沙は麻奈の乳首に噛み付いた。そして吸い始めた。

    チゥーーーー!
    「アヒャーーー!」

    麻奈はガクガクと大きく痙攣し始める。

    「かっ‥‥はっ‥‥」
    「どう?あれっ、答えられないか。まだ、二ヶ所あるよ。」

    ともう一方の乳首に噛み付いた。

    チゥーーーー!
    「キャーーーー!」

    麻奈は完全に意識が飛んだ。それでも身体は大きく痙攣したままだ。

    「さぁ、最後の一ヶ所だよ。ここが一番きついかな?」

    麻奈の足を広げ、クリに噛み付いた。

    チゥーーーー!
    「ギャーーーーーー!」

    麻奈は失禁し、口から泡を吹いて失神してしまった。

    ーーーーーー☆ーーーーーー☆ーーーーーー☆ーーーーーー

    窓から射し込む朝の光で麻奈が意識を取り戻すと、
    まるで何事もなかったように衣服を着てベッドに寝かされていた。

    「目が覚めた?おねえさん。」
    「ひぃっ。」

    ベッドサイドに亜里沙が腰かけて微笑んでいる。
    麻奈は恐怖を感じて、慌てて立ち上がろうとした。
    がたちまちフラッとしてまたベッドに倒れこんだ。

    「まだ無理だと思うよ。なんせ身体の四分の一の血液がないから。
    しばらく休んだ方がいいよ。おねえさんも運が悪いね。
    吸血鬼に遭遇するなんて。悪いけど私が噛んだところ、
    一ヶ月くらいしたら、また固く大きくなって疼きだすの。
    そしたらまた食べてあげる。フフフッ‥‥フフフッ‥‥」

    麻奈は亜里沙の声をおぼろげに聞きながら、また深い眠りに落ちていった。

    完結


完結!
引用返信/返信
■22078 / ResNo.6)  Re[6]: 痴漢少女A6
□投稿者/ 優心 一般♪(1回)-(2016/08/01(Mon) 01:30:29)
    いちこさん 今晩は!

    以前も クリスマスの夜に を読ませて頂いて
    何度も読み返してしまう程でした!

    またの更新待ってます
引用返信/返信
■22079 / ResNo.7)  Re[7]: 痴漢少女A6
□投稿者/ いちこ ちょと常連(59回)-(2016/08/03(Wed) 21:31:10)
    優心さん、コメントありがとうございます。
    クリスマスの夜 は、特に想い入れのある作品です。
    昔は今ほどカミングアウトする人も少なかったと
    思い、報われね恋をするひとも多かったのでは。
    でも、最期に救いを用意したかったのです。
    気に入って貰えてとても嬉しいです。
    また、気に入ってもらえるような作品を出したいので
    応援してくださいね。
引用返信/返信

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■21971 / 親記事)  ノンケの彼女1
□投稿者/ いちこ 一般♪(9回)-(2015/08/02(Sun) 19:36:01)

    あたしは川瀬菜穂美、21才 OL。
    地元の建設会社に勤めて三年になる。
    あたしが自分のセクシャリティに、
    気づいたのは、中学二年生の時だったかな?
    当時、あたしは合唱部に入っていて、
    ピアノを弾いていた三年の玲子先輩に恋してしまったんだ。
    彼女の指は白くて細くて、でもピアノは
    力強いの。
    あたしは部活が楽しくて楽しくて、
    気持ちもどんどん膨らんでいった。
    妄想の中であたしは彼女を押し倒して、
    強引にキスしていた。
    彼女の卒業式の日に、勇気を出して告白したんだけど
    敢え無く玉砕しちゃった。
    「ごめん、よくわかんないよ!でもありがとう!」
    彼女はノンケだった。
    それから、あたしは、女子高に進学したの。
    もしかするとビアンの娘もいるかな?と
    思った。
    でも、そこでもあたしの恋は、連戦連敗。
    いつも好きになるのは、ノンケの娘ばかり。
    だから、もうノンケはこりごりだった。

    けど、またもやノンケに恋しちゃった。
    彼女は、今年入社した真奈実ちゃん。
    かぁ〜わい〜の!
    肩までの髪をライトブラウンにして、
    軽くウェーブさせてる。
    大きなお目々と小さな口、唇はぽってりと桜色。
    背はあたしの肩までくらいなのに、スタイル抜群。
    ウゥ〜、さわりたい〜!
    彼女は、なんと高校の後輩らしいの。
    あたしは、全然憶えていなくて、でも
    彼女は知ってたみたい。

    それは、新入社員歓迎会でのこと。
    その席で篠田さん(お局)が、
    「坂上さん(真奈実ちゃん)、かわいいからモテるでしょう?」
    「いえいえ、全然です。うちは女子高だったので出会いがなくて。」
    「そうなの?そう言えば、女子高だったら女子にモテたりして。」
    「ええ、何度か告白されたこともあります。」
    ドキッとするあたし。
    「ええ〜、あるんだ!で、どうしたの?」
    「もちろん、断りました。なんか違うなと思って。」
    そして、チラッとあたしを見た。
    あたしは落ち込んだ。ショックだった。
    ああ、バリバリのノンケだと。

    彼女はあたしの隣りに来て、
    「先輩は、カレシさんとかいないんですか?」
    「あたし?いないよ!」
    「じゃあ、わたしと同じですね。仲良くしてくださいね。」
    と、無邪気にニコッと握手を求めてくる。
    わぁ、ちょっとプニプニしてかわいい手。
    このまま手を引きたい衝動を抑え、
    「うん、わからないことは、なんでも聞いてね!」
    たぶんあたしの笑顔は、引きつっていた。

    それからしばらくして、朝の通勤電車で
    彼女と会った。
    あたしの3メートルくらい前に発見したの。
    彼女は盛んに後ろを気にしてるようだった。
    あっ、もしかして痴漢?!
    助けなきゃ!!

    続く






引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■21974 / ResNo.3)  ノンケの彼女4
□投稿者/ いちこ 一般♪(12回)-(2015/08/10(Mon) 05:45:30)

    「まだ、脱がなくていいからね。」
    あたしは、まず手足から拭いたの。
    指を一本ずつ丁寧に拭く。もちろん指の股も忘れない。
    足も同じように拭く。それから両腕を拭く。
    「じゃあ、上を脱いでね。」
    おずおずとボタンを外していく真奈実ちゃん。
    真奈実ちゃんの形のいいオッパイが現われた。
    眩しいよ〜!嬉しいよ〜!
    「真奈実ちゃん、ノーブラなの?」
    「ええ、寝る時はノーブラ派です。」
    いいながら真っ赤になっている。
    あたしは努めて冷静に、首すじから背中を拭く。
    さりげなく香りを嗅ぐのも忘れない。
    さて、いよいよ前だ。あれっ、乳首勃ってる?
    肩から胸の谷間を通り、腹からまた胸へ。
    「ちよっとゴメンね。」
    あたしは、わざと小指が乳首に触れるようにして、
    右のオッパイを少し持ち上げて、オッパイの下を拭く。
    「うっ‥‥」
    真奈実ちゃんが、ビクッとする。
    その反応を見て、左の乳首は人差し指と中指で挟んで持ち上げる。
    「くっ‥‥、はぁ‥‥」
    またもビクッビクッとする。
    あとは、オッパイ全体を円を描くように拭く。
    タオルが乳首を撫でるたび、真奈実ちゃんは反応した。
    「はい、上半身は終わり!」
    と言って新しい上着を着せる。
    「次はズボン 脱いで、横になって!」
    「あっ、はい。」
    真奈実ちゃんは素直だ。
    あたしは足先からじょじょに中心部へ拭いてゆく。
    「あの、やっぱり自分でします。」
    「いいから、いいから。まかしてよ。」
    うう、白い下着がまぶしい〜。
    股の近くを拭くとき、いじわるをしたくなり、
    わざと小指を立てて、クリを狙ってそっと弾く。
    「ひゃぅんっ‥‥」
    「どした?」
    「いっ、いえ、なんでもないです。」
    これ以上すると嫌われそうなので、手早く拭きあげたの。
    「じゃあ、明日いけそうなら、駅で待ってるから。」
    「はい、本当にありがとうございました。」

    翌朝、真奈実ちゃんはやって来た。
    「昨日はありがとうございました。」
    ポッと頬を染める。
    「いいよ。気にしないで!」
    「今度、お礼させて下さい。」
    「そんなのいいよ。」
    と言いながらあたしは、心のなかで
    《身体で払って貰おうか?》などと悪代官のセリフを言っていたの。

    電車に乗り込んだら、この日は特別混んでた。
    いつものように、真奈実ちゃんをドア側に立たせて、
    守っていたの。
    そしたら後ろから押されてあたしは
    真奈実ちゃんに押しつけられる形になったの。
    「きゃっ。」
    真奈実ちゃんのオッパイに、あたしの腕が当たっている。
    というか、めり込んでいる。
    「ごっ、ごめん。」
    「大丈夫です。仕方ないですよ。」
    と言って真っ赤になっている。

    続く








引用返信/返信
■21975 / ResNo.4)  ノンケの彼女5
□投稿者/ いちこ 一般♪(13回)-(2015/08/14(Fri) 07:48:29)

    あたしは、昨日の真奈実ちゃんのオッパイを思い浮かべてドキドキしていた。
    「すぐどかすから。」
    あたしは身体を捻って、腕の位置を変えようとしたの。
    でも、それがかえってオッパイをグリグリすることに。
    「あぅ‥‥くっ‥‥あん。」
    真奈実ちゃんがかわいい声を出す。
    やっとのことで、腕を外したの。
    「ふう。大丈夫?」
    「ええ、すみません。」
    と思ったのも束の間、電車がガタンと揺れたら、
    また真奈実ちゃんと密着することに。
    「ひゃ‥‥」
    「どうしたの?」
    「あ、あの‥‥先輩のバッグが‥‥」
    「えっ‥‥あっ!」
    あたしと真奈実ちゃんに挟まれたあたしのバッグの角が、
    真奈実ちゃんの股間に食い込んでいた。
    「ごめんっ」
    あたしはバッグを外そうと、ストラップを引っ張ったの。
    でもそれが、さらに食い込ませることに。
    「ひゃぅんっ、だめっ」
    「あっ、ごめんね。次の駅まで無理みたい。」
    偶然とはいえ、あたしは興奮していた。
    真奈実ちゃんも感じているようだった。
    真奈実ちゃんはバツが悪いのか、真っ赤になって下を向いている。
    あたしは真奈実ちゃんに分からないように、
    電車の揺れにあわせて、バッグのストラップを引っ張ったの。
    バッグの角が、割れ目を抉るたびに
    真奈実ちゃんは、ビクッと反応していた。
    お互いの息も荒くなってきた。
    「んっ‥‥くっ‥‥‥」
    やがて駅名を告げるアナウンスが流れる。
    真奈実ちゃんは、あたしの腕に掴まり、必死に快感に耐えている。
    かわいいっ!あたしは今まで以上に真奈実ちゃんが欲しくなってきたの。
    やがて駅に着いて、少し空いたので、バッグをそっと外したの。
    真奈実ちゃんは、ホッとしたような残念そうな
    熱く濡れた瞳で見つめてくる。
    あたしは思わずハグしそうになり、慌てて目を逸らした。
    「す、空いてよかったね!」
    「そうですね‥‥」

    それから数日後、真奈実ちゃんが
    「先輩、こないだのお礼に今夜、食事に行きませんか?もちろん、奢ります。」
    「えっ、いいの?でも‥‥」
    「お願いです。お礼させて下さい!」
    「うん、じゃあ割り勘ね。」
    「だめですよ〜、奢らせて下さいよ。」
    「わかった。じゃあ、二軒目はあたしが奢るよ。」
    あたしは、ウキウキしてた。
    だって真奈実ちゃんとデートだもん。
    明日は会社 休みだし。

    続く







引用返信/返信
■21977 / ResNo.5)  NO TITLE
□投稿者/ yh 一般♪(2回)-(2015/08/16(Sun) 01:47:29)
    いちこサン
    初めまして(*'▽'*)
    続きがとっても気になります!
    続きを楽しみにしてますね( ´艸`)

    (携帯)
引用返信/返信
■21978 / ResNo.6)  ノンケの彼女6
□投稿者/ いちこ 一般♪(14回)-(2015/08/19(Wed) 05:10:43)

    真奈実ちゃんは、おしゃれなイタリアンレストランに連れて行ってくれたの。
    「ここ、高いんじゃない?」
    「へへっ、奮発しちゃいました!」
    「もっと気軽な所でいいのに。」
    さすがにどれも美味しかったけど、あまり印象に残っていない。
    だってあたしは見惚れていたから。
    真奈実ちゃんは機嫌が良く、よく喋り、クルクルと表情を変える。
    食事が終わり、エスプレッソを飲みながら、
    あたしは気になっていることを聞いた。
    「あのさ、片想いの人とはどうなったの?」
    「う〜ん、進行中だと思うんですけど‥‥」
    「えっ、そうなの?どんな人なのかな?」
    「優しくて、かっこよくて、かわいい人です。」
    「かわいい?なにか欠点はないの?」
    ムキになって聞いた。
    「う〜ん、ちょっとエッチかも。あっ、でもぜんぜんいいんですけど。」
    なんだかムカムカしてきた。
    「やめたほうがいいんじゃない?」
    「どうしてそんなこと言うんですか?」
    真奈実ちゃんは、ちょっと涙目だ。
    「ごめん‥‥二軒目いこうか?」
    雰囲気を変えたくて、カクテルバーに誘ったの。

    あたしはジンライムを頼んで、
    「あっ、真奈実ちゃんはまだ未成年だから飲めないか?」
    「でも、せっかくなので軽いものでも。」
    「じゃあ、オレンジジュース系でスクリュードライバーにする?」
    断言するけど、酔わせてどうこうしようなんて考えてなかった。
    真奈実ちゃんは、ペロッと舐めて
    「美味しい!」
    と言って、ゴクゴク飲み始めた。
    「ちょ、ちょっと、ゆっくり飲みなよ。」
    「大丈夫ですよ〜。ほれくらい。ほや?」
    真奈実ちゃん、早っ。もう酔ったの?
    「ほら、言わんこっちゃない!あ〜飲ませたあたしが悪いか?」
    「もう一杯のみた〜い。」
    「だめ、だめ、マスター、お勘定!」
    「真奈実ちゃん、もしかして初めて?」
    「はい、そうれす。」
    まさかこんなに弱いとは。なにやってんだ、あたしは。
    「真奈実ちゃん、送っていくよ。帰ろう。」
    「いやだー、帰りたくな〜い。」
    あたしは、嫌がる真奈実ちゃんとタクシーに乗り込んだ。
    「せんぱ〜い!もっと飲みましょうよ〜。」
    真奈実ちゃんは言いながら、しなだれかかってくる。
    あたしの腕に真奈実ちゃんのオッパイが押しつけられる。
    ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ。襲っちゃいそう。

    続く







引用返信/返信
■21979 / ResNo.7)  ノンケの彼女7
□投稿者/ いちこ 一般♪(15回)-(2015/08/23(Sun) 21:59:06)

    真奈実ちゃんのアパートに着いたら、あたしが精算している間に、
    真奈実ちゃんはふらふらしながら、玄関から中へ入っていく。
    あたしが中へ入ると、真奈実ちゃんは服を脱ぎ散らかしてベッドに倒れこんでいた。
    あたしは、服を片付けて
    「真奈実ちゃん、水飲む?」
    と、コップ一杯の水を持っていく。
    真奈実ちゃんは、ブラとショーツだけの姿で仰向けに寝ていた。
    あたしは、真奈実ちゃんの桜色のくちびるに釘付けになったの。
    あたしは吸いよせられるように、くちびるを重ねたの。
    真奈実ちゃんは、急に目を見開いて起き上がる。
    くちびるに手を当てて
    「先輩、どうしてキスしたんですか?」
    と真っ直ぐに見つめてくる。
    あたしは、自分の気持ちにウソはつけなかった。
    「ごめん、実は真奈実ちゃんのことが好きなの‥‥気持ち悪いよね?」
    「‥‥‥‥しぃ‥‥」
    「えっ、なに?」
    真奈実ちゃんはブンブンと首を振り
    「うれしい、やっと言ってくれた。私もです。」
    「えっ、ええ〜!!だって、高校の時の話は?」
    「断ったのは、先輩じゃなかったからです。高校の時から好きでした。」
    「じ、じゃ好きな片想いの人って。」
    「そう、先輩ですよ。頑張って同じ会社に入って、同じ町内でアパートを探したんですよ!」
    真奈実ちゃんの声は弾んでいた。
    「あ、あたしは真奈実ちゃんの好きな人は男の子だと思って、ずっと我慢してた。」
    真奈実ちゃんは、そっとブラをはずすと両手を広げて、
    「もう我慢しなくて良いですよ。先輩!」
    かわいい悪魔めっ!心の中で毒ずきながらも
    あたしはこの誘惑に逆らえなかった。
    次の瞬間、あたしは真奈実ちゃんを押し倒していた。
    「きゃ!」
    かわいい声をあげた真奈実ちゃんだが、
    彼女のほうからキスしてきた。しかも熱烈なやつだ。
    それだけで、あたしはトロンとした。
    「もう、先輩も脱いでくださいよ〜!恥ずかしいじゃないですか。」
    言われるままショーツ一枚になり、真奈実ちゃんに覆い被さる。
    でもあたしは、実は経験が少ない。
    でも真奈実ちゃんは違うようだった。
    受け身ながら、上手くあたしをリードした。
    「あん、先輩 感じる!そこもっと強くして〜!」
    こんな感じだ。やがてあたしの指が真奈実ちゃんの
    割れ目を激しく往復しだすと、ベッドの上で若魚のように跳ねてイッた。
    そして濡れた瞳で見つめたあと、あたしを押し倒すと
    「先輩のオッパイ、かわいい!」
    とあたしの乳首を口に含んだ。確かにそんなに大きいほうじゃない。
    あたしはすこしムッとしたが、すぐに真奈実ちゃんの舌に夢中になった。
    「アアッ、いや。」
    「ふふ、先輩の声 かわいい。もっと聞かせてください。」
    と、あたしの乳首を摘みあげた。
    「あん。」
    真奈実ちゃんの舌は、あたしの乳首を痛いくらいに勃たせ
    そのまま下へ移動してゆく。おへそをペロペロ舐めたあと
    あたしの両足を大きく拡げて覗きこむ。
    「先輩、もうグチョグチョじゃないですか。」
    「いや‥‥恥ずかしい‥‥」
    「クリもこんなに大きくしちゃって。」
    ベロッと舐めあげる。
    「アア〜」
    そして激しく吸い付いた。
    ジュルジュルジュルジュル。
    「あぁ〜、ダメッ、ヤメテッ、アア〜〜。」
    あたしは、立て続けに二回イッた。
    「先輩のイクときの顔、素敵です。」
    とニッコリ微笑む真奈実ちゃん。

    あたしは幸せだった。
    だって真奈実ちゃんと相思相愛になれたんだもの。
    でもこの時はまだ、気づいていなかった。
    真奈実ちゃんの見えない糸に絡めとられていることに。
    やがてそれは幾重にも巻きつき、逃げられなくなることに。

















完結!
引用返信/返信

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■21484 / 親記事)  SolitudE
□投稿者/ mixx 一般♪(1回)-(2012/04/12(Thu) 00:26:15)



    「メイちゃん、時間だよ」



    控え室でくつろいでいるとこに、マネージャーのマキさんが迎えに来た。



    「はーい」


    元気に返事をして控え室を後にした。



    私はメイ。
    本名は上橋 メイ。
    うえはし、なんて言われるけど、かんばしが正解。
    人からはよくメイちゃん、って呼ばれる。
    っていうのも私がまだ15歳だからだ。
    でも仕事はしている。
    これでも人気アイドル、っていう肩書きもあったりする。



    今日は人気番組のゲストとして出演する事になっていたりする。
    仕事は楽しい。
    学校だって充実している。
    私の人生、なかなか充実しているなんて思ったりしている。
    仕事が恋人、なんて思って仕事に力を入れる。
    恋なんかしてたら、体がもたない。
    そう思っていた。







    だからまさか、この日恋に落ちるなんて思いもしなかった。







    今はリハーサル中だ。
    スタッフさんが立ち位置を指示する。


    「この線の手前でまっててくださいね。司会者が本日のゲストですっていったら〜」



    スタッフさんが説明を聞きながらそういえば、卒業式の日は仕事をいれないようにマキさんにいっておかなきゃな〜なんて考えていた。

    今は10月で少し肌寒くなってきた。
    私は今中学3年生。
    つまりは受験生で、来年の春には卒業式だ。
    まあ、中高一貫の学校だから、受験の心配はしなくてもいいし、友達と離れることもない。
    でもやっぱり卒業式には出たい!


    あれ?そういえば、明日までの宿題があったような・・・
    もしかして今日は徹夜かな?


    「メイちゃんっ!!危ない!!」


    いっきに現実に引き戻される。
    突然のことすぎて頭がついていかない。
    考え事をしていた私は反応が遅れた。
    ほんの一瞬だったはずだけど、スローモーションのように感じた。

    上からバチンとワイヤーが切れる音
    何かの破片が降ってくる
    避けるまもなく何かが落ちてくるのがわかる
    小さな破片の後に続いて、大きな影が頭上に迫る
    ダメだ、間に合わない


    誰かの悲鳴


    そう思ったのと同時に私の体は吹っ飛んだ。
    いや、正確には誰かが私をかばって、その勢いで倒れたみたいだ。




    「大丈夫?」


    静まりかえったスタジオに声が響く
    綺麗な声だと思った
    透明感があってハリがあって、よくとおる声


    「メイちゃん?大丈夫?」



    いつの間にか目をつぶっていたみたいだった。
    恐る恐る目を開けてみる。


    「どこか痛いところは?」


    私をかばってくれた人が優しい声で尋ねる。
    目と目があう。
    優しい目
    少し色素の薄い茶色の目


    「大丈夫...です」


    静まりかえっていたスタジオのあちこちから安堵のため息が遠くに聞こえる。


    その人は顔をそらし「マキ!」と呼ぶ。

    目をそらす事ができない。

    白い肌
    通った鼻筋
    大きな目

    本当に綺麗だと思う
    今はその綺麗な顔が不機嫌そうにゆがんでいた。


    「ナツ!!!大丈夫?メイちゃんも!」


    マキさんの声で我にかえる。


    「あたしは大丈夫。この子、いったん控え室に戻ったほうがいいと思うけど」


    「そうね。メイちゃん、控え室でしばらく休憩しようか」


    私は答える事ができなかった。
    まだ何が起きたのかよくわからなかったし、今は目の前で私の顔を覗き込んでる、ナツ、と呼ばれた人からなんとなく離れ難かった。
    私が黙っていると知ってか知らずか、マキさんがその人の細い手首を、がしっと掴んだ。



    「ナツもだよ!」


    当たり前でしょ、といった顔をするマキさん。


    「なんで私まで」


    どうやら二人は知り合いのようだ。
    マキさんはナツさんの腕を無言で指さす。

    その細い腕からは血がぽたぽたとたれていた。

    仕方ない、といった顔をしたとこで私とナツさんをひっぱってスタジオを後にした。

引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■21487 / ResNo.3)  Re[2]: SolitudE
□投稿者/ mixx 一般♪(4回)-(2012/04/12(Thu) 09:47:53)

    〜1年前〜


    「マキー!!!早く早く!」


    私の前を元気に歩くあやかが、私の腕を引っ張る。
    あやかとは付き合って2年になる。
    今日は約束していたデートの日。


    「早くしないと、売り切れちゃうよ〜」


    あやかが、前から見たがっていた映画が今日公開だったのだ。
    純愛ものの映画で、いかにもあやかが好きそうな映画だった。


    「大丈夫だって!まだ10時だし、夜の6時の映画でしょ!」


    今日は早起きしてきた。
    朝はあまり得意ではなくて少しだけ機嫌が悪かった。


    「まだ機嫌なおらないの?たまには早起きもいいじゃん〜」


    私とは正反対の性格。

    あやかに告白されてから、付き合い出すようになった私とあやか。
    告白された時は、驚いた。


    まさか、両想いだとは思っていなかったから。


    ケンカもしたりするけど、幸せだと思う。
    きっとあやかとはこの先もずっと一緒だと思う。


    「大人2枚下さい!!」


    元気よくしゃべる。
    ふわふわしているのに、意外なくらい自分のことをはっきりしゃべったりもする。


    チケットをとれた事に大はしゃぎで、そんな姿を愛しいと感じる。
    まだ朝の10:30


    「じゃあ、これからどうする?」


    映画までにはまだまだ時間がある。
    答えは決まってる。


    「やっぱり、ショッピングでしょ!!」


    〜3時間後〜


    お腹のすいた私たちはいきつけのカフェでランチをとっていた。


    「お腹ぺこぺこ〜」


    朝から歩き回ったせいで二人のお腹はぺこぺこだった。


    いつもと変わらないあやか。
    そんなに珍しくない、映画デート。
    二人のお気に入りのカフェ。
    その日もいつもと変わらない一日になるはずだった。

    「ねえ!今日も映画の帰りにバーに行く?」

    バーかそれも悪くない。
    明日は日曜だし、バイトもないし、久しぶりにクタクタになるまで遊んでもバチは当たらないだろう。

    でも、これが間違いだったのかもしれない。
    ううん、結果を知ってても私はバーに行くと思う。絶対に。


    結局そのまま映画の時間になるまでそのカフェでのんびりくつろいでいた。


    〜2時間後〜

    「あ〜楽しかったね!!」

    満足そうなあやかの横であくびをする。

    「そだね」

    実際は半分以上も眠ってしまっていた。
    もともと、興味のない映画だしね。

    「さてと、じゃあこれからバーに行きますか!」


    どうやら気づかれていないらしい。
    相変わらず鈍感だな。
    そこも可愛いのだけれど。


    「あ!そっちじゃないよ!!今日はこっち!!」


    行きつけのバーとは違う道へと進んでいく。
    暗い道に差し掛かった時だった。


    いきなり誰かにフェンスに叩き付けられた。
    衝撃が体中に広がる。


    前をみるとあやかが車の中に引きずり込まれそうになっている。
    レイプだ!
    わかったところで男の力にはかなわない。


    助けを求めてもみんな見てぬふり。
    警察を呼ぶ人もいるが、着く頃にはここにはもういないだろう。
    私も立場が違えば、見てみぬふりをしていたかもしれない。
    誰だって自分がかわいい。


    車に無理やり連れ込まれながら、パニックと恐怖の間でも、不思議と頭のなかには、冷静な部分が残っているようだった。


    ドアが閉まる音。
    泣き叫ぶあやか。
    ショックで呆然とする自分。


    「走らせろ!」

    誰かが叫ぶ。



    車は、、、動かない。


    「おい!何してんだよ!」


    イライラした声がする。
    ショックから立ち直ってきた私がフロントガラスの方をむくと、ボンネットの上に人が乗っかって、こちらを覗き込んでいた。


    まだあどけなさの残る顔。
    それでもどこか洗練された感じがして、一言では表す事ができなかった。
    ただ、綺麗だと思った。
    なぜそんなことを思ったのか自分でもよくわからない。

    その人は、何か言葉を待っているかのようにボンネットの上にのったまま動かずにこちらを見ていた。

    「早くそいつをどかせろ!車に乗せても構わないから!」

    違う声が叫ぶ。
    この子を車の中に載せる?

    絶対に嫌。
    自分はいい。
    ただその子を載せるのは絶対に嫌。

    「早く逃げて!早く!!」


    あやかが叫んでいる。
    違う。叫んでいたのは自分だった。


    「きちゃダメ!!」


    力の限り叫んでいた。
    よく考えたら変なはなしだ。

    自分がどうなってもいいと思うことも、助けて、じゃなくて出た言葉が、逃げてと思ったことも、何より、レイプ犯を前にしても微動だにしないその子も。


    運転席のドアをあけて男が女の子に向かう。
    危ない。嫌だ、逃げて。


    「おいテメエ!早く離れろ!それとも俺に襲って欲しいのか?」


    男がニヤニヤしながら女の子の細い手首を掴む。
    危ない!!

    そう思ったが実際に危なかったのは、男のほうだったとあとから気づいた。


    「巻き込まれたから、仕方ない」


    女の子は確かにそうつぶやいていた。
    まるで自分に言い聞かせているようだ。


    つぶやいたと同時に男が消えた。
    正確には、男がものすごい勢いで吹っ飛んでいった。


    何が起きたのかよくわからない。
    ただ、運転手がいなくなった車を走らせる事は無理だ。
    男たちが車から降りて女の子を囲む。


    こんな状況で思うようなことではないが、あの時のナツは綺麗だった。
    捕まえようとする手をよけ、よけては一人ずつ確実に倒していく。
    いや、気絶させていくという言葉の方が正しいか。


    あっというまに全員気絶した。
    こちらに近づく女の子。


    あやかも私も男たちがいないのに、車に乗ったままだった。
    ショックのためか、二人とも動けずにいたんだ。



    「大丈夫ですか?」


    答えない私たちに困ったような顔をしながら話しかける。


    「そろそろ警察もくるし、とりあえず車おりません?」


    すっと二人に手を差し伸べる。
    それが、ナツとの出会いだった。

引用返信/返信
■21488 / ResNo.4)  Re[3]: SolitudE
□投稿者/ mixx 一般♪(5回)-(2012/04/12(Thu) 23:32:23)

    「どうしたの?」


    ナツが私の顔を見つめている。
    今は収録、本番中。

    事故があってからどうなるのかと思ったけど、なつきさんがいてくれるなら、という条件で続けられることになった。


    「全く、今日は帰っていいっていったのに」


    「ふ〜ん。私は帰ってもいいんだよ。マキのために仕方なく」


    わざとらしくため息をつくナツ。

    少しは私のことを考えてくれていたのかな。
    違うな。ナツはいつだって他人のことを考えている。
    ナツは優しすぎる。残酷なくらいに。


    「あたしの事心配してくれたんだ〜」



    ふざけてナツに後ろから絡みつく。
    実際にナツが帰っていたら困っただろう。


    メイちゃんはスタジオに入るなり、一歩も動けなくなっていた。
    このままでは撮影ができない、と困っていたとこでナツがきた。


    「私が付いてるから大丈夫」


    一言だけメイちゃんに声をかけると、さっきまではガチガチだったメイちゃんもようやく笑顔をみせた。
    全く、さらっとカッコイイ事をいってくれる。
    ナツが言うから様になってるし。
    効果絶大。

    メイちゃんだけでなく、周りにいたスタッフまで顔を赤くしていたのは気のせいではないだろうな。
    私は言うまでもなく、ドキドキさせられた。
    メイちゃんに少し嫉妬したくらいだ。


    「で?どうした?」


    ボーっとしていたのを見られていたのか。


    「ん、ちょっとナツと出会った時の事思い出してた」




    あの日、ナツに出会ってから、私は変わってしまった。
    警察がかけつけてきた頃には、すべて片付いていた。

    気絶していた男たちを警察が捕まえ、私たちも別のパトカーにのって警察署まで移動する。
    ショックで呆然としている私たちのかわりにたんたんとしゃべるナツ。


    それから3日後。
    私とあやかとナツの3人で、ご飯を食べにいった。
    どうしてもお礼のしたかったあやかと私は、食事をごちそうする、と言っても大したものではないが、落ち着いた雰囲気のレストランへきていた。



    あの時の私は、あまりしゃべらなかった。
    もっぱらあやかが喋って、ナツが答えて。
    その繰り返しだった。会話もほとんど覚えていない。
    熱にうかされたように、周りが遠くに感じて。色を失っていって。
    でもナツだけは鮮やかな感じがして。


    「マキ」

    ハッとした。
    また昔の事を考えていたみたいだ。
    きっと今日の事故と自分の経験が重なっているんだと思う。


    「さっきの事が原因?」


    ほらね、やっぱり。
    ナツは必要以上にカンが鋭い。
    ナツにはお見通し。


    「そうかもね」


    あの日から少しもたたないうちに、私とあやかは別れた。
    あやかが嫌いになった訳じゃない。

    ただ、知ってしまったから。
    ナツという存在を。
    あやかを求めるよりも、強く、比にならないくらい求めてしまったから。


    何よりも誰よりもナツが欲しい、と自分の気持ちに気づいてしまった。
    ナツがビアンかなんて知るはずもないし、どこにいるのかも知らないし。
    それでも、ナツが好きだときづいてから、あやかを抱くことができなかった。


    「ナツ。あのお店って、ナツの行きつけだったの?」


    あやかと行こうとしていた、普段とは違うお店。
    そこへはちょくちょく通うようになっていて、そこで偶然再会した。


    「ん?マキと偶然会ったバーのこと?あれは、たまたま店員に用があっただけ」


    そっか、偶然か。


    「何ニヤニヤしてんの。気持ち悪い」

    ナツが気持ち悪そうにこちらを見ている。


    「たまには気持ち悪くてもいいでしょ〜」


    なんて言ってナツの首に絡めていた腕に力を込める。
    私より少し小さいナツの肩にニヤニヤが止まらない顔をおいてみる。


    ナツ、偶然って言葉ってさ、運命って言葉とどこかにてると思わない?
    声に出さずに心の中でナツに尋ねる。


    ナツとバーで偶然あった日は、運命のように感じた。



    そして関係は、その日から恩人なんかじゃなくなった。


    ナツに抱かれたあの日、私は気づいてしまった。
    この気持ちを伝えれば、ナツは離れていく。

    なぜそう思ったかはわからない。
    あえて言うなら、ただのカン、女のカンってやつかな。


    「ね!今度ナツの家に行ってもいい?」

    少し間を置いて返事が返ってくる。

    「わかった」


    とだけ言って了解するナツ。
    ナツの家に行くと行っても遊びに行くわけじゃない。


    私たちの関係は求めて、求められて。
    あえて言うなら、セフレ。

    だから、家に行くって事は、抱かれに、もしくは抱きに行くって事。

    体だけの関係。
    それでも少しはナツの心の中に近づけたかなと思ったりする。


    ナツ、好きだよ、大好きなんだよ。

    愛してる。


    声にだしてはいけないから、せめて心の中で叫ばせて。
    カンのいいあなただから、私の気持ちにも気づいてるんでしょ?
    でも、こんなにもナツを愛おしく思ってることはさすがのナツも気づいてないでしょ。
    ナツと出会ってからこの思いは大きくなって、いつか爆発してしまいそうだよ、ナツ。


    愛してる、ナツ。


    つづく

引用返信/返信
■21489 / ResNo.5)  Re[4]: SolitudE
□投稿者/ mixx 一般♪(6回)-(2012/04/13(Fri) 04:07:46)



    「私が付いてるから大丈夫」


    なつきさんがかけてくれた言葉が何度も何度も頭の中で反響する。


    「メイちゃん、今のVTRどうでしたか?」


    司会者が私にふる。


    「すごい感動しました。私もこういう風に生きて行きたいって思いますね!」


    ふう〜。危なかった。
    今は収録中なんだからちゃんと集中しなくちゃ!

    とは思ってもなかなか集中できない原因。
    なつきさん。

    とマキさん。

    さっきから二人とも、正しくはマキさんがなんだけど、、、、、、


    なつきさんと近い〜〜〜〜〜!!!!!



    そりゃ二人とも知り合いみたいだし、
    年もあたしより近いだろうし、
    あたしはなつきさん、って読んでてマキさんはナツって呼んでて、


    だからって、、、近すぎでしょ!!!!!



    なつきさんは私と同じで163cmくらいな?
    で、マキさんは確か、、、167cm!

    で、今はマキさんが後ろからなつきさんをギュって抱きしめてるんだけど、、
    何だかお似合いな感じがして、それが悔しい!


    CMに入り、なつきさんとマキさんがようやく離れた。
    よかった〜なんて思ってたらマキさんが近づいてきた。


    「こらメイちゃん!ちゃんと集中しなさい」


    なんて怒られてしまった。
    どうやらしっかりと見ていたようだ。
    マキさんはカンもいいからな〜。


    「すみません〜」


    というと満足したのかそのままスタスタとなつきさん、ではなくスタジオの外へと歩いていった。


    やっと一人になってくれたなつきさんをちらっと見ると、なつきさんもこっちを見てて目と目が合う。

    ドキドキドキドキ

    鼓動が早くなる。
    顔が熱くなる。

    なつきさん、やっぱりなつきさんの事好きになったみたいです。

    目があったままなつきさんが軽く手を振ってくれた。
    何だか思いが届いたみたいで嬉しいな。
    もちろん私も元気に振り返す。


    つかの間の幸せも、CMが終わると同時に終わってしまった。



    「今日はありがとうございました〜!来月の16日にコンサートやるのでみなさん、ぜひ会場でお会いしましょう!」



    コンサートって言っても一人ではなくてグループでなんだけどね!
    なかなか楽しみだったりする。

    さっきと違って満面の笑みでコメントしたところで、収録は終了!
    お疲れさまです!
    なんて言いながらキョロキョロとなつきさんを探す。

    いたっ!
    でも今度は別の女の人に抱きつかれてるし、、、
    なつきさんモテすぎですよ〜、、、


    軽く落ち込むがここでめげてたらダメだ!
    一人で考え事をしていると、ドンっと誰かにぶつかる。


    「考え事?」

    前をみるとなつきさん!!
    驚きすぎて声がでてこない。
    どうやらなつきさんのところまできていたのに、止まらずにぶつかってしまったみたいだ。

    「あっ、すみません」

    というと口の端を片方だけあげて少しだけ笑った。
    すごく綺麗でついついに見とれていたら、なつきさんの細くて白いてが伸びてきて両方のほっぺを包み込む。


    ドキドキが止まらない。
    暖かい手。
    意外と大きな手に長い指。


    「あ、あのなつきさん?」


    一瞬真顔になったかと思おうと、また口の端を釣り上げて笑う。
    それから私のほっぺを、、、つままれる。


    「ひたひでふ、なふひさん」


    痛いです、なつきさん、っていったつもりだったけど、口からは変な言葉がでてきた。


    「収録に集中してなかったでしょ〜!」


    なつきさんも気づいてたんだ。
    マキさんもだけどなつきさんもカンがいいんだな。
    やっぱり二人は少しにてるなって思うと少し悲しくなった。
    マキさんもかなりの美人だし。

    「ごめん、痛かった?」


    顔が強ばっていたのかな?

    「痛いですよー」

    って言いながらわざとほっぺたをさする。
    ホントは痛くなんかないんだけど。
    暖かい手が頬に心地よくて、もっと触れていて欲しかった。


    思わずなつきさんの手を掴む。
    ん?と言う顔をして私からの言葉をまっている。

    なつきさん、すごく綺麗、長いふさふさのまつげ。
    きめ細かな肌は白くてロングの髪はツヤがあってサラサラ、ふわふわで。
    少しだけ色素が薄くて。
    見つめた目に、引き込まれそうな感じがして。

    こんなに綺麗なら彼氏くらいいるんだろうな、、、
    もしかしたら、彼女さんとか??
    ってことはもしかして、マキさん???


    「メイちゃん?」

    ハッと我に返る。


    「なつきさん!あのっ!」


    うん?と小さく聞き返してくれて、どうしても確かめずにはいられなかった。


    「、、、なつきさんは、マキさんと付き合っているんですか?」


    なつきさんの手をギュッと握りしめて蚊の鳴くような小さな声で聞く。


    「ぷっ、あははは!!!」


    大爆笑する声が聞こえてきたのは、なつきさん、、じゃなくてマキさん!


    「何それ〜?急にどうしたの?なんかのバツゲーム??」


    いつの間に!なんて思いながら固まる私。
    なつきさんも何だか呆れたように笑っていた。


    「ありえない」

    といったのはなつきさんで。

    よかった、なんて安心したものの、、

    「マキさん!笑いすぎですって!!」


    マキさんがこんなに笑うのを初めて見た。


    「メイちゃん、何でそう思ったのか知らないけど、それは絶対にないから」


    冷静に反論するなつきさん。


    「ひっど〜!!ナツ!私の事好きじゃないの〜??」


    なんておどけながら、絡みつくマキさん。


    「それですよ!!二人が抱き合ってるから恋人同士のようにみえたんです!」


    なつきさんに絡みつく腕に嫉妬しながら答える。


    「メイちゃん、よく見て。抱き合ってるんじゃなくてマキがかってにまとわりついてくるだけ。」


    半ばあきれ顔のなつきさんをよそに、マキさんはまだクスクス笑っている。


    「あたしはナツの事大好きなのに〜!!」


    ちょっとすねた顔のマキさんに向き直るなつきさん。


    「あたしも好きだよ、マキ」


    優しく微笑んでマキさんの頬に手をおくなつきさん。
    え??うそっ!!そんなあ〜、、


    「でもノアの方が好き」

    というと口の端をフッと持ち上げて笑った。

    、、、ノアって?
    外人??
    しかも男の人、、、
    やっぱりなつきさんって、、
    嫉妬と悲しさが心の中に広がっていく。


    「ナツ!さっきからひどいって〜!!もう二度とノアには合わせてあげないからねっ!」


    ??
    え?ノアってもしかしてマキさんのお兄さん?
    頭の中が疑問でいっぱいになる。


    「え?それは嫌だよ!ごめんごめん、マキの方が全然すき!大好き!!だからノアには会わせて!ね〜お願いマキ〜」


    いつになく必死ななつきさん、珍しく、甘えたような声を出す。
    そんなに好きなんだ、ノアさんのこと。


    「あのっ、ノアさんとなつきさんはお付き合いしてるんですか?」


    泣きそうになるのを抑えて精一杯の笑顔で尋ねる。
    少しの沈黙。


    「ぶっ!!!あははははは」


    さっきよりも盛大に吹き出すマキさん。
    今度はなつきさんまでクスクス笑い出す。


    「ノアとならずっと一緒にいたいかな〜」


    なんてなつきさんが言うから、我慢していた涙が頬を伝う。
    隣にいるマキさんもびっくりしながらも、まだヒーヒーと笑っている。


    「もう!マキ笑いすぎだって!!ごめんねメイちゃん」


    って言いながら私の涙を指で優しく拭ってくれる。
    ああ、こんな動作も好きだなって改めて思う。
    でもなつきさんには、大切な彼氏が、、、


    「メイちゃん、ノアっていうのはね、、マキのペットの事だよ」


    そっか、ペットかあ〜。
    いいなあペット。
    私も飼ってみたいなあ。

    、、、、、、、、、、え?
    ペット??つまりは動物ってこと?
    え?じゃあ私の勘違い??


    ってことは、

    「じゃあなつきさんはフリーですか??」


    「うん、そうだよ!!ナツ〜あんたいつからノアと付き合ってたの〜??」



    となつきさんの代わりにマキさんが答えて。
    何だかおかしくなって思わず笑い出した。


    「あんたは、ほんとにタラシなんだから〜、おまけにいつのまに女の子(ノア)に手出してたの〜?」


    ギロっとマキさんを睨みつけるなつきさん、、
    うん、結構迫力あるな、、ってか怖いですよ!なつきさん!
    ってかなつきさん、タラシなんですか?
    しかも女タラシ!!
    もしかして、、
    でもまた勘違いだったら?


    「マキ、あんたスタジオで私に絡みたいだけ絡んでもいいよ。うん。」


    突然の発言に思わずマキさんと顔を見合わせる。


    「恋人同士に見えたなら、マキ、いい女よけになる」


    やっぱりまた女って!!
    ここは普通男よけ、っていうよね??
    なつきさん、、、


    「なつきさんて」

    ごくっとつばを飲み込む。

    「女の人が好きなんですか?」


    返事は、、

    「そだよ」


    その一言にものすごく救われたきがする。
    今日一番の収穫だった。
    って事は私にもチャンスがあるってことだよね??
    嬉しくて顔が緩んでいく。


    「変な顔」

    と言ってまた少しだけ笑うなつきさん。
    でも今は全然気にならない。


    「そうだ!なつきさん、メアド交換しましょうよ!」



    〜1時間後〜


    「ただいま〜」


    やっと家に着いた〜。
    一軒家の家には母親との二人暮らし。
    小さい頃に父親は交通事故で他界した。
    そのため、母親は夜遅くまで働いていて、仕事を始めた今では、顔を合わせる事もあまり多くはなかった。


    とりあえずお風呂に入ろっと!

    湯船にお湯をためる間に携帯を取り出す。
    最近買ったばかりのスマートフォン。
    まだ使い慣れていないけど、シンプルなデザインが大人っぽくてお気に入りだった。

    まずは、、、
    マキさん宛にメールを作成!


    マキさん、今日もお疲れさまです(_´Д`)ノ~~
    今日は色々ありましたが、充実した一日でした。
    マキさんに質問なんですけど!!
    なつきさんっていくつですか??
    次に会う時までの宿題を出されました〜(^^♪


    よしっ送信!!


    それからカ行を開く。
    あったあった!

    黒矢 菜稀
    くろや なつき

    これでなつきって読むんだ〜!
    かっこいい苗字に可愛い名前!

    なつきさんそのものみたいだな〜!!
    やばい!!!顔が緩みっぱなし!!


    よし!!
    早速メールしてみよう!


    なつきさん、こんばんは\(^▽^)/
    お疲れ様です(´Д`)

    今日は助けていただいてありがとうございました!
    ケガは大丈夫ですか(+o+)??

    今日はなつきさんと色々話せて楽しかったです!
    また仕事でお会いできるのを楽しみにしてますね〜!!



    悩んで考えたのに、普通のメールになったな。
    まあいいか!
    送信っ!!


    ブーブー


    ドキドキしながら携帯を見ると
    ちょっと残念だけどマキさんからだった!


    メイちゃんお疲れ様(*´∀`*)
    今日は本当に色々あったね〜、、
    メイちゃんが無事でよかったよー!!

    ナツからそんな宿題出されたんだ〜(笑)
    ナツはね、普段あんまり笑ったりしないし
    雰囲気も落ち着いてるから、結構年上に見られるんだけど、、
    実は、、





    ここでメールが途切れていた。
    え〜マキさん!!それはないですよ!!
    って思ったけど、よく見たらメールは終わってなくて、
    どんどんん下にスクロールさせていくと、、



    15歳だよ〜!!
    びっくりした?
    来月の誕生日がきたら16だから、メイちゃんより
    一つ年上だよ〜!!

    じゃあお休み(=´ω`)ノ
    ゆっくり休んでね〜☆☆


    うっそお〜〜〜〜!!!!
    1つしかかわらないの?
    じゃあマキさんよりも私の方が年が近いんだ!!


    これから仕事が楽しくなるだろうな〜
    なんて期待に胸を膨らむ。
    実際にもう少し胸が膨らまないかな?
    なんて思いながらお風呂に入る。


    なつきさん、来月が誕生日なんだ!
    そうだ!!
    何かプレゼントしよっと!!

    なつきさんってどんなものが好きなのかな〜??

    やっぱり女の子ならアクセサリーとかだよね??
    でもであって1ヶ月でアクセサリーって重くないかな?

    なんかもっとこう軽い感じのもの、、、
    お菓子とか?

    ないないない!
    それは軽すぎる!

    ってことは、、、

    う〜ん、、
    まあ今日はまだ5日だし!
    あと一ヶ月あるし!
    その間に考えよう!!


    なつきさん、喜んでくれるといいな。


    つづく

引用返信/返信
■21490 / ResNo.6)  感想
□投稿者/ さつき 一般♪(1回)-(2012/04/16(Mon) 20:52:39)
    ドキドキします。
    続き楽しみにしています^^
引用返信/返信
■21503 / ResNo.7)  Re[6]: 感想
□投稿者/ mixx 一般♪(7回)-(2012/04/28(Sat) 23:58:26)
    さつきさん、ありがとうございます。
    最近忙しくて更新率落ちていますが、これからも見守っていただけると嬉しいです(^^♪
引用返信/返信

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■20569 / 親記事)  愛される―T
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(9回)-(2008/02/13(Wed) 23:58:45)
    「もう愛してない」

    4年付き合ってきた彼女が突然そんなことを言い出した。
    私はただ黙って聞いてるしかない。
    どちらが悪いわけでもなく
    どちらのせいでもない状況・・・

    こうもあっさりと言われてしまうと言葉が出ない。

    こうなった原因を必死で頭の中で探すんだけども
    私には分からなかった。

    昨日まで「愛している」と囁いてくれていた彼女。
    突然、人が変わったかのようにそんなことを言い出した。

    結果私の口から出た言葉は「あたし何かした?」だ。

    彼女は泣きながらも笑う

    「嘘だよぉー」と笑えない冗談を言った。

    怒ってやろうかとも思ったが、
    いつもの馬鹿面に戻っていて安心した。

    ―あんな真剣な顔見たこと無い・・・と思ったが。

    すぐに忘れた。
    忘れたかった。



    数ヶ月後。
    学校が始まった。
    大学3年になりゼミやら就活やら・・・
    忙しい時期がやってきた。

    彼女の不可解な発言以後、私はわざと忙しくしていた。
    会っておかしな事を言われたら堪ったもんじゃない。

    が、反面彼女からのひつこい電話も減り
    メールもそっけなくなっているように思う。

    ―危機?

    なんて思うも、この問題は苦手だ。
    どう行動していいか分からない。
    お得意の恋愛方程式に当てはめても無理だ。

    彼女もゼミや就活で忙しいんだ。と思ってみる。
    が、『今日はバイトが休みだ』とか『夜は必ず帰ってきてる』とか
    分かっちゃうから嫌になる。

    早寝早起きや、ジムに通って、
    自分の為に時間を使ってみるも・・・

    ダメだ。

    気になって仕方ない。

    この危機的状況・・・
    4年の間にも沢山あった。

    なのに何故解決してこれたんだろ?



    ―そうだ。
    ―いつも彼女が解決してくれていたから・・・

    4年付き合ってきて・・・初めて彼女に依存している自分を知った。

    初めて私は彼女の大きさを知った。
引用返信/返信

▽[全レス7件(ResNo.3-7 表示)]
■20759 / ResNo.3)  愛される―W
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2008/03/29(Sat) 04:29:15)
    次の日から亜季と会うのが恥ずかしかった。
    手を繋いで帰った昨日・・・

    自分に問うことが多すぎて中々眠れなかった。

    ただ、嬉しくて恥ずかしくて

    何もしてないのに勝手にニヤついている私がいた。
    学校に行くのが楽しみなんて一度も思ったことない私が明日を待っていた。

    学校に着いて亜季にどんな顔して会うのか
    どんな話をしたらいいのか

    ・・・緊張する。

    次の日

    私はバスに乗って学校に行く。
    音楽を聴きながら学校までの道を歩く女子高生達

    亜季の姿を探す

    あっ!

    亜季だ。
    また勝手に顔がニヤける。
    これじゃまるで恋する乙女だ。

    「クールに。」と口に出してしまった。

    バスを降りると亜季がいた。

    「おはよ!あー間に合った!バス乗ってる茜見えたんだ♪」

    「おはよ。走ってきたの?」

    亜季は汗だくで息が荒かった。

    「うーん。」と苦笑いする。
    不意に抱きしめたくなるが・・・我慢。

    2人で教室まで行く途中
    亜季はいつもよりお喋りだ。
    そして、顔が赤い。
    走ってきたせいなのか・・・
    と、何故か勘ぐっている私は・・・

    「茜ーこっち来て♪」

    と、手を引かれ教室あら遠ざかった。

    「どうしたの?」

    「ちょっと・・・」
    と何も言わない亜季。
    すると人気の無い美術室へ。

    「どしたの・・?」

    少し不安を感じながら亜季を見る。

    「ねぇ・・・」と私に触れる。
    色気十分な亜季がそこにいる。

    「・・・どうしたの?」と苦笑い。

    「キスしたい」とストレートに言われてしまった。
    こういう場合の男への対処方は分かるのに・・・
    戸惑っている内にキスされてしまった。

    拒否しようにも、凄く強引にキスしてくる。

    「亜季、ちょ・・ちょっと待て!」
    と、中断。

    「何?」
    何と言われても・・・何も言えない。

    「私、茜が好きだよ」またキスしてくる。
    しつこい男も嫌いだが、しつこい女も嫌なもんだ。

    「亜季!やめて。」

    亜季は我に返って俯いていた。
    私が本気で怒ってるのが分かったようだ。

    「ごめん・・・」と一言言って。

    「私は別に付き合うとも好きだとも言ってない。
     雰囲気的にキスされて、その場はいいと思っただけ。
     亜季のことは友達として好きだから傷つけたくないの。
     だからその辺、あんまり勘違いしないで欲しい。」

    亜季は俯いたまま私を見ない。
    ただ、ポタポタと床に水滴が落ちていた。
    気付かないフリ出来る量ではない。

    「亜季・・・ごめん」

    ・・・それから教室に帰って。
    『友達』を続けた。

    亜季は私を見てくれなかった。

    放課後、「亜季?」

    「うーん?」
    「一緒に帰る?」

    と聞くと「うーん」とまたごまかす。

    「帰るの?」と苛立つ自分に気付く。
    追い討ちをかけるようにまた「うーん」と言われた。

    カチーンと来た私は怒鳴っていた。

    「何?私が悪いの?今朝のこと?
     そんなにキス拒まれたこと怒る?
     友達でしょ?断っただけでそんな態度ださないでよ」

    と、不意にこみ上げてくる涙を止めれなかった。

    私は凄く寂しかった。
    私が拒んだのに・・・
    素っ気無くされると凄く寂しかった。

    その感情は怒りなどではなく悲しみ。

    泣いてる私を亜季は抱きしめてくれた。
    その温もりに私はまた心許していた。

    「ごめんね」の声が優しくて
    とても聞き心地が良かった。

    このときの私の感情は淡い淡い恋だったのかもしれない。

引用返信/返信
■20916 / ResNo.4)  愛される―X
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(1回)-(2008/06/09(Mon) 04:12:47)
    亜季への感情がまだ不安定だったあの頃―

    亜季は今何してるんだろう?
    亜季は何処にいるんだろう?
    亜季は誰と過ごしてるんだろう・・・

    携帯があるから連絡するのは簡単だった。
    けれど私は亜季を考える時間が楽しかった。

    連絡してしまえば亜季はきっと私に全て話してくれる。

    今日あったこと、亜季の全てを。

    そんなことを考えているといつも亜季から連絡がくる。

    「あーかーねー聞いてー今日ねぇー」と亜季の嘆く声が聞こえる。
    私は相槌をうつだけ。20分は軽く独り占め。
    私は意地悪だから嘆く亜季を苛めてみる。

    「亜季ー今の話つまんない」

    亜季は慌てて話題を変える。
    そんな亜季に愛しさを感じ始めていた。

    「ねぇ。今、茜の家の前。窓開けて」

    急な亜季の訪問に驚き窓を開け下を見ると、
    自転車に乗った亜季がニコニコと私を見上げてる。

    「ストーカー」と、すぐ窓を閉めてやった。

    「えぇー」とブーイングする亜季。


    私は意地悪を続ける。
    あなたは意地悪に嘆く。

    帰ろうとする亜季に私は、勢いよく玄関をあけた。
    亜季は呆然として私を見てすぐ笑顔になった。

    「連れ去っちゃうよー」と抱きしめてくれた。

    態度では「やめてよ。暑苦しい」と言いながら内心で喜びが溢れる。
    いつだって私はあなたにウラハラだった。

    亜季の後ろの席に乗せてもらいながら口笛を吹く。
    亜季は「夜に口笛吹いたらヘビが出るよ」と言いながら私の口笛の曲名を当てる。

    自転車でご近所をゆっくり走っただけなのに
    たくさんの幸せな時間がそこにあった。

    私のことを心配する亜季に素っ気無くしながら
    私はどんどん亜季の愛情に包まれていくのが分かった。
    「茜ーぎゅー」と、亜季は私に甘えた。

    「くんなくんな!と言いながら私と対決している必死な亜季。

    思わず愛しさが零れ出して私は亜季にキスをする。

    ―恋の始まり
引用返信/返信
■20918 / ResNo.5)  たのしみ
□投稿者/ 匿 一般♪(1回)-(2008/06/09(Mon) 21:49:54)
    更新されていてとても嬉しかったです。

    (携帯)
引用返信/返信
■20919 / ResNo.6)  NO TITLE
□投稿者/ 紅 一般♪(1回)-(2008/06/10(Tue) 02:24:38)
    こんばんわ。
    相思相愛を書かれていた匿名希望さんでしょうか?
    そうだとしたら凄く期待しています。そして嬉しいです。
    人違いでしたらすみません。
    お話楽しみながら読ませて頂いてるので、続きの方も宜しくお願いします。

    (携帯)
引用返信/返信
■20933 / ResNo.7)  ありがとう
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(4回)-(2008/06/19(Thu) 01:35:26)
    匿さん ありがとうございます。
        喜んでもらえることは何よりの励みになります。

    紅さん 相思相愛の匿名です。いつも応援ありがとうございます。
        不定期ですが引き続き読んでもらえると嬉しいです。

引用返信/返信

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