ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■20594 / 親記事)  Chocolate
□投稿者/ 十弥(とーや) 一般♪(1回)-(2008/02/21(Thu) 09:58:19)
    2008/02/21(Thu) 10:01:36 編集(投稿者)

    チョコレートをモチーフにした作品が書きたくて
    初めての小説に挑戦しました。
    ・・・文字って難しいもんですねorz

    どうぞよろしくお願いします。
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■20595 / ResNo.1)  Chocolate1
□投稿者/ 十弥(とーや) 一般♪(2回)-(2008/02/21(Thu) 09:59:49)
    2008/02/21(Thu) 10:09:47 編集(投稿者)

    Chocolate(1)

    季節は二月。
    世の中は多分恋一色の季節。
    街には色とりどりのPOPと
    「ハッピーバレンタインデー」の文字
    どんな女性だって
    この日が待ち遠しいに決まってる。
    もちろん、わたしもその一人だ。

    「・・・はぁ、桃ちゃん?
    男にあげるためにバレンタインデーはあるんだよぉ?」

    親友の美由は呆れたような顔をした。
    それでも一緒にチョコを選んでくれる。
    本当に、いい友達を持ったと思う。

    「ごめんね。でもあたしは先輩にあげたいの」

    わたし桃香は女の子が好きだ。
    それは親友しか知らない秘密。
    初めて「同性が好き」と言った時、彼女は
    『まぁ・・・人それぞれだし?いいんじゃないかな』
    そう言って頭を撫でてくれた。

    「同じ部活の・・・えーと、誰だっけ」
    「香織先輩」
    「そうそう、カオリセンパイね。
    あの人モテそうだもんねー。スタイルいいし」
    「・・・彼氏とかいる・・・かな」

    わたしは選んでいたチョコを
    棚へと戻した。
    どんなチョコを選んだらいいのだろう。
    わからなくなってきた。

    「・・・迷惑かな。ていうかさ
    同性からとか・・・気持ち悪い?」
    「桃香、あんた考えすぎでショ」
    美由は怒った顔をして
    軽くわたしの額をぺしんと叩いた。
    「ごめん」
    「謝らないの」
    「・・・ごめん」
    「ぷ。これじゃ、無限に
    続きそうだわ」
    「・・・だね。さてと、早くチョコ探して
    プリクラでも行こ・・・」

    わたしは、向かいの棚に近づこうとして
    隣りに人がいるのに気がつかなかった。
    思い切り相手にぶつかり
    反動で床にしりもちをついてしまった。

    「うわ!す、すいません!!
    お怪我はありませんか!??」
    「いたたた・・・」

    痛いというか
    店内で、前方不注意のあげく
    しりもちをついてしまったことが
    ものすごく恥ずかしい。
    「へ、平気です。」
    「よかった。すいませんでした」
    そういって顔を覗き込んできた
    相手をみて、わたしは驚いた。

    黒いロングドレスに、フリルをあしらった服。
    少し底の厚い黒くて丸いブーツ。
    メイクも暗めでダークな感じなのに
    すごく綺麗。

    なんていうんだっけ
    こういうの・・・

    「ゴシック・・・ロリータ?」
    「はい?」

    あ、しまったくちに出しちゃった。
    言葉の意味を理解したのか
    ゴスロリの彼女は微笑んで

    「あんまり余所見しちゃだめですよ?
    貴女は可愛いから。魔法をかけられるかも」

    そう言って立ち上がり、
    チョコを持ってレジへと向かった。
    その姿をわたしは黙って見ていた。

    「・・・桃?大丈夫?ていうか怖いわ・・・
    あたし初めてみたよ。ゴスロリ」
    「・・・怖くないよ。すごく綺麗」
    多分、今鏡を覗けば
    顔は赤く染まっているだろう。
    熱い。すごく。
    わたしは思い出したように
    チョコの沢山入った棚を見下ろす。
    動物のかたちをしたチョコがこちらを見る。

    「美由、チョコ買おう」
    「あー、はいはい。これどうかな」
    そう言って差し出してきたのは
    ピンク色の包装紙に赤いリボンの掛けられた箱。
    くまさんがこっちを見て笑ってる。
    「違う、もっと大人な感じで」
    「えー、女子高生なんてこんなもん・・・
    ・・・まさか!!」
    さすが、我が親友。
    わたしの心を察するのも一段と早い。

    「わたし、あの人にチョコレートをあげたいの」

    ふんわりとした黒いドレス。
    少し血色のない。くちびる。
    他の女の子とは違う雰囲気。
    その姿を思い出して、
    わたしの心はどきどきと高鳴った。

    NEXT


    はじめまして、とーやと申します。
    読んでくださりありがとうございました!
    今回初めてこのスレに書き込ませてもらいました。
    そして初の小説が高校生とゴスロリの恋物語。
    ・・・新しい分野ですか?これ。
    感想いただけたら幸いです。
    まだまだロリータなどの知識も不足しているので
    是非教えていただけらいいなと思います。
引用返信/返信
■20596 / ResNo.2)  おもしろい!
□投稿者/ 壱也 ちょと常連(63回)-(2008/02/21(Thu) 15:45:56)
    興味をそそるジャンルです\(^O^)/続き楽しみにしていますよ!

    (携帯)
引用返信/返信
■20598 / ResNo.3)  NO TITLE
□投稿者/ 黒 一般♪(1回)-(2008/02/21(Thu) 22:40:38)
    すごくおもしろいです。
    続きが気になります♪

    (携帯)
引用返信/返信
■20602 / ResNo.4)  NO TITLE
□投稿者/ きゅん 一般♪(3回)-(2008/02/22(Fri) 03:39:15)
    言葉選びが私の好きな感じで、すらっと読みやすくて
    お話も可愛くてこれからの続きが気になりました。

引用返信/返信
■20621 / ResNo.5)  レス>>壱也さま・黒さま・きゅんさま
□投稿者/ 十弥(とーや) 一般♪(3回)-(2008/02/25(Mon) 16:26:59)
    コメントありがとうございました。
    多少更新遅くなりますが、更新がんばります。

    壱也さま>興味そそりますかw
    ありがとうございます。ゴスロリと高校生って
    かなり無いジャンルですよね;;(汗

    黒さま>コメありがとうございます。
    おもしろいと言っていただけるとかなり
    嬉しいです。がんばりますね。

    きゅんさま>可愛いといってもらえると
    かなりがんばりようがあります!
    色々小説を読んで、文章の研究がんばろうと思います。
引用返信/返信

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■19217 / 親記事)  耗・
□投稿者/ 蛙 一般♪(1回)-(2007/06/04(Mon) 12:48:02)
    はじめまして。。

    日々 移りゆくもの…

    記して ゆきたいと 思う。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■19219 / ResNo.1)  けしごむ
□投稿者/ 蛙 一般♪(2回)-(2007/06/04(Mon) 19:47:50)
    タイトルに けしごむ と 漢字で書いたら 漢字化けて 一文字に なってしまった (T-T)

    けしごむ…

    今 ひとつ ある想いを消して行きます。
    日々 つれづれに…

    (携帯)
引用返信/返信
■19221 / ResNo.2)  NO TITLE
□投稿者/ 蛙 一般♪(3回)-(2007/06/05(Tue) 00:58:44)
    また 独り…

    今、あなたを

    想ってます。

    ばかだなぁ…自分。

    後 何回
    夜の闇を
    心に塗り重ねれば
    この 色は 消えますか


    (携帯)
引用返信/返信
■19227 / ResNo.3)  NO TITLE
□投稿者/ 蛙 一般♪(4回)-(2007/06/07(Thu) 00:47:45)
    一緒に

    行きたい所があるんだ

    そぅ
    呟いた夢の中…

    (携帯)
引用返信/返信
■19229 / ResNo.4)  NO TITLE
□投稿者/ 蛙 一般♪(5回)-(2007/06/07(Thu) 22:07:17)
    一難去ってまた一難



    闇の中に ヒトリ静かに

    墜ちてゆく

    ヒラヒラと 舞う

    一枚の  羽…


    我が心の傷

    誰の 元へ…

    (携帯)
引用返信/返信
■19279 / ResNo.5)  糸を変えて
□投稿者/ 蛙 一般♪(6回)-(2007/06/14(Thu) 18:43:46)
    また 違う糸で
    釣りを始めた 女。

    釣った魚は 半年くらい 飼って 見飽きたら
    逃がす。

    その時は 魚の為を 思って… とか 何かありふれた言い訳を頭に 思い浮かべながら。

    彼女は釣った瞬間 すぐ 逃がす時もある。
    それは、 彼女自身が、過去にいやな思いを味わった事のある魚。
    この場合は 逃がす と言うより 自分から逃げる 形なんだけど。

    彼女は この魚を 一年前につり上げた…

    (携帯)
引用返信/返信

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■18283 / 親記事)  landam
□投稿者/ 桜月 一般♪(1回)-(2007/03/09(Fri) 22:11:28)
    どんな言葉もきっと星にはなれない、
    分かってるのに涙が出た。



    どうしても、思いは壁を越えずに私の握りしめた手の中へ。





    会えなくてもいいから、
    幸せでいて?
    どの術で君に伝えられるだろうか。




    アイシテル、
    愛してるなんて、
    重すぎて軽すぎて言えないよ。





    どうか餞になれば、いいと思った。
    一つでいいから見せて、
    誰も知らないあなた。







    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■18293 / ResNo.1)  One
□投稿者/ 桜月 一般♪(2回)-(2007/03/10(Sat) 08:28:41)
    前が見れない、
    目の前にはきみがいる。



    けど君は扉に手をかけている、
    どうすれば引き留められるんだろう。


    携帯電話を片手に私は、
    さよならを喉に溜めるきみをただここから眺めた。




    今はどんな、くさい詩でさえもどんな口説き文句もきっと


    “待って”


    その三文字には叶わないだろうと、
    私は悟った。



    「でわ、また来週。」



    週一の家庭科の授業は、
    すぐにはやってはこない。


    長い週末をこえて、
    つまらない授業を終えてたどりつく金曜日。




    ため息が茶色の机に消えた。







    「笹間さん?」



    見上げた先にはきみがいた。



    「これを、家庭科室までお願い。」



    私は二つ返事で君のもとへ向かった。

    (携帯)
引用返信/返信
■18295 / ResNo.2)  キミ想フ 1
□投稿者/ 桜月 一般♪(3回)-(2007/03/10(Sat) 19:10:06)
    人はよくゆう、
    出会った頃が好きになった頃が一番良かったとかどうとか。



    自ら崩した恋愛を私は私の心でそんな詩は歌えない。


    「…ごめん。」



    どうか神よ、
    イヤ、君よ。
    許しておくれ。



    ズドンと胸を軋ませた。



    「別に怒ってないわよ。」「うそだ。」



    そう、
    ことの発端は…とても口にはできない。



    「もう、もう神に誓ってあんなことしないよ。」



    ミシンの使い方も知らないのに、
    いとおしく撫でてみた。


    今はきっとこの針に刺されるより私の胸は痛いでしょう。



    「やってみる?」
    「えっなんで!!?」




    君は微笑んで、
    教材を棚にもどして私を見た。





    「なっちゃんって単純すぎないかな?」


    笑われてるんじゃなくて、ん〜なんだかすごい愛しそうに私をみつめたから、


    恥ずかしくって、
    うつ向いた。




    「いいよ、許す。」
    「ホントに?」



    撫でられた髪に、
    くすぶったい鼻先に






    ヤメラレナイよ




    キーンコーン─



    「さーてさて授業よ。」
    「がくっ…。」



    体を奮い起たせて、
    教室をでようとした。




    「大丈夫、好きだ。」

    (携帯)
引用返信/返信
■18301 / ResNo.3)  キミ想フ 2
□投稿者/ 桜月 一般♪(4回)-(2007/03/10(Sat) 22:56:24)
    「ん〜…、ちょっと違うかな。」



    指折り数えてみる、
    これもまた違うかな。


    「さてさて、なっちゃんのまた困ったちゃんだ。」




    どうもここのとこ、
    上手くいかないんだ、
    キミの指先をゆっくり掴んでは放してみる。




    「答えは?」
    「全然、でない。」


    んと、まあ



    それでもいいとキミが表情でOKをくれたから、
    諦めて、
    キミから離れた。




    「じゃあ、また明日ね。」


    なんだかはなれがたかったけど、
    教室を少し恨んだ。


    「なつ?まだ進路決まってないんでしょ、担任の先生がいってたわよ早くしなさいね。」




    少し心配そうにも私を見送ってくれた。



    「できたらの話になるからな…。」



    ため息混じりに振り向かず手を振った、
    タイムリミットのスイッチがもうこの時、



    既に始まっていた。




    キミを想フと私は



    死にたくないけど、
    無情にも死にたくなるんだ。





    (携帯)
引用返信/返信
■18330 / ResNo.4)  みにくいアヒルの子 1
□投稿者/ 桜月 一般♪(6回)-(2007/03/13(Tue) 23:14:46)
    「笹間なにやってんの?」


    別に、
    別に好きでグループ行動の足を引っ張ってるわけじゃない…。


    調理実習、じゃがいもの皮を剥くのにさえ倍以上の時間が私には必要だ。


    「えっ…まだ終らないんだごめん。」



    いつも、いつも謝ってばかりの私。


    情けなさと花粉症で、
    涙が溢れそうになる。



    「ったく…なにやらせてもさ何にもできないんだから、あんたは。」



    周りの目が私の行動にいらつきを見せたとき、
    行き交うみんなの

    “マジうざい”

    そのアイコンタクトが私を焦らせて、
    悪循環をうむ。



    「イテっ。」


    切れてしまった指、
    もうここまできたら残酷しか待ってない。



    「保健室いってきな。」


    周りはうなずいて、
    それを進めた。




    泣くのを抑えて、
    エプロンに手をかけた。



    「ちょっと見せてみて。」


    家庭科の先生が、
    私に気付いて駆け寄った。




    これがキミを間近で見た初めてだった。

    (携帯)
引用返信/返信
■18339 / ResNo.5)  みにくいアヒルの子 2
□投稿者/ 桜月 一般♪(7回)-(2007/03/14(Wed) 21:52:41)



    冷たい指先が私の指先に触れて、
    なぜか鼓動を増した。


    「はい、大丈夫よ。」


    人指し指にはバンドエイドがキレイに張られていた



    「すごい、ありがとう。こんなに私は上手くは貼れない。」



    消毒の匂いが鼻を霞めながら、
    日差しに指先を当てた。



    「たしか、笹間さんだよね?」



    一つ間を置いて、
    先生と目があった。



    「…はい。」



    人はいくつもの出会いを繰り返すが、
    そのうちの何パーセントとゆう確率で一体、
    愛情が湧き出るひとに出会うんだろう。




    「戻ろっか?」



    あー、
    言葉とか思いとかよりもさきに、
    体が動くのが私の欠点であり長所でもある。




    「やめ…っ。」



    愛情より感情が買って、
    愛情が離れなくなった。




    撫でた唇、
    愛しすぎて、
    それは赤裸々なほど無垢だった。






    バッチーン───



    保健室で響いた平手打ちの響きを、
    私はいつか忘れてしまうのかな。




    「キミが大好きです。」







    (携帯)
引用返信/返信

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■18242 / 親記事)  望みの彼方 1
□投稿者/ 凛 一般♪(1回)-(2007/03/05(Mon) 22:47:16)
    あの人の手は、温かだった。


    記憶は日々曖昧になっていく。
    あの人の顔だとか笑い声だとか仕草だとか、確かに覚えている筈、覚えていた筈なのに、意識して思い出そうとすると輪郭はぼんやりとして、これという決定打がない。


    あの人の手は、温かだったのに。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス5件(ResNo.1-5 表示)]
■18243 / ResNo.1)  望みの彼方 2
□投稿者/ 凛 一般♪(2回)-(2007/03/05(Mon) 22:59:16)
    どうしたの?
    ううん。何でもない。
    会話の途中俯いてしまったあたしを、圭が心配げに覗き込む。

    ドウシタノ、トウコ?ボクトイルトキニソンナカオシナイデ。

    圭の瞳は、どんな言葉より雄弁に物事を語るのだ。
    いつもあたしだけを見てくれる。あたしだけに向けられる。
    だから時々、その瞳がうるさくて堪らない。
    側にある煙草を一本取り出して、あたしはそれに火をつけた。
    「でね、その映画なんだけど…」
    圭が話を続ける。最近やっと探し出したという、あたしがすすめたイギリス映画について。
    「神様にすがっても、結局どうにもならないと思ったよ。人間の創り出した虚像に救ってくれなんて。主人公が救われたのだって、あの女の子のおかげなんだし…聖職者が『救う』だなんて、おごりでしかないよ」
    ああほんとうに。
    彼女はあたしの望んだ通りの答をくれる。
    なんて素直。なんて純粋。「圭、あなたはいい子ね」あたしがそう言うと、彼女の白い肌が少しだけ紅く染まった。

    (携帯)
引用返信/返信
■18244 / ResNo.2)  望みの彼方 3
□投稿者/ 凛 一般♪(3回)-(2007/03/05(Mon) 23:08:01)
    何言ってんの桐子、まるで僕が子どもみたいな言い方。
    子どもじゃない。
    違うよ。


    小さなテーブルを挟んで身を乗り出してきた圭は、あたしのくわえていた煙草を奪い取って、触れるだけのキスをする。
    こういうところは、大人びている。
    「ね、子どもじゃないだろ?」
    間近で見詰め合って、頬にキス。…こういうところはまだ子どもだ。


    あなたに神様はいないの?
    昔あの人があたしにきいた同じことを、圭にも聞いた。
    「いないよ。けど…」
    「けど?」
    「好きな人が神様になるって、何かで読んだことがある。だから、いなくてもいいんだ」
    あたしを試すように、あたしの内を探るように、彼女は言葉を繋いでいく。
    「桐子が、いるから」
    伸ばされる手。
    触れる指先。
    頬を包む手のひら。

    (携帯)
引用返信/返信
■18245 / ResNo.3)  望みの彼方 4
□投稿者/ 凛 一般♪(4回)-(2007/03/05(Mon) 23:15:34)
    映画のワンシーンが甦る。
    男が蹲って、十字架のキリストに、無心に祈っている。



    神よ私を救い給え
    神よ私を救い給え
    神よ私を救い給え




    あの人の手のひらの熱を思い出した。
    祈るような切なさ、身を切るような優しさ、血を吐く程の愛しさ。
    そして。
    あたしには何も望まなかった、あの温もり。
    『桐子がいるから私は神様はいらないよ』



    神様。
    あの人を救って下さい。

    (携帯)
引用返信/返信
■18246 / ResNo.4)  望みの彼方 5
□投稿者/ 凛 一般♪(5回)-(2007/03/05(Mon) 23:21:12)
    「…帰るよ」
    おもむろに圭は立ち上がった。
    一瞬の回想は消え去り、ただ圭の薄い背中だけが視界を埋める。
    「桐子、明日も仕事だろ?僕も朝イチのレポートがまだ残ってるから。そのかわり、土曜の約束は忘れないでほしいな」


    これが圭の優しさだ。
    何も聞かないであたしの内に触れないで黙認してくれる。
    だからあたしはいつも、この優しさを利用している。
    そんな自分に吐き気がする。

    (携帯)
引用返信/返信
■18247 / ResNo.5)  望みの彼方 6
□投稿者/ 凛 一般♪(6回)-(2007/03/05(Mon) 23:28:56)
    玄関まで圭を見送った。
    「圭」
    「なに?」
    「ごめんね」
    あなたはあたしの神様にはなれないの。
    言葉にしなければ、圭には伝わらない。知らなくていい、こんなこと。
    「わかってるよ」
    また、優しい。
    笑顔とさよならの手を振る仕草は、曖昧な過去の記憶には決して重ならない。
    扉が閉まる。
    あたしは、ずるい。




    一人残されたあたしは、今夜もまたあの人の手のひらを思って泣くんだろう。
    あの人が今度こそあたしに何かを望んでくれたら。
    そうしたらあたしは、一瞬も迷わずに躊躇わずに、祈りを言葉に出来る。


















    神様。
    あたしを救って下さい。

    (携帯)
完結!
引用返信/返信

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■22401 / 親記事)  女子校奇譚(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(15回)-(2020/12/02(Wed) 01:12:37)
    ≪ケース:中一≫
    受験勉強も大してしてないのに、私立の女子校に合格できた。
    今日から、ここの学校に通う。
    回りの子や親達が煌びやかに見える。
    合格出来たのは嬉しいけど、やっていけるかなぁ…。
    銀杏の木が並んでるグランドを見てそう思った。
    そんな気持ちを払拭するかのように、事務的に物事は進んでいく。
    教科書の配布や、制服を作る為のサイズ計り。
    革靴も作る為に計っていく。後で知ったけど、革靴はダサくて、履いて歩くと痛い。
    でも、母親は喜んでるから私も嬉しかった。

    始業式の前の日に、身体検査をした。
    私は一つ前の机に座っているMちゃんに声を掛けた。
    「一緒にいかない?」
    「良いよ」
    「どこから来てるの?」
    「○○から来てる。」
    「私も○○。」
    身体検査は簡易なもので、視力や体重、身長、握力、など
    『計ってどうするの?』
    という内容の感じだった。
    でも、友達が一人出来たから、私は嬉しかった。
    この後、Mとは色んな事があるのだけれど、
    ここでは割愛します。

引用返信/返信

▽[全レス4件(ResNo.1-4 表示)]
■22402 / ResNo.1)  Re[1]: 女子校奇譚(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(16回)-(2020/12/02(Wed) 01:49:28)
    ≪ケース:高一≫
    中高一緒の学校だから、高校生の先輩を見る度に委縮してたな。
    リボンの色が違うから、一目で分かるし歩いてる姿も少し違う。
    中学生の時の私から見たら、高校生の先輩は大人っぽくて、恰好良かった。

    基本、下級生は一年でも上なら、上級生に敬語を使うし、
    先輩に対して『○○さん』とは絶対に言ってはいけないみたいな雰囲気。
    『○○先輩』と言わないと、「何、あの子?」と思われてしまう危険性 大。
    誰から教わった事じゃないけど、それが私が通ってた学校の“普通”だった。

    こんな話が続くと退屈でしょうから、女子校の恋愛事情に参りましょうか。

    付き合ってるカップルは、大抵の場合、みんなが知ってます。
    でも、知らない振りをしてる感じ。
    放課後とか宿題のノートを忘れて取りに教室に入ると、
    教室の中で噂の2人が居たりします。
    そういう時は、
    「あ、ノート取りに来ただけだから!」
    と、一目散にノートだけを取って教室から出るのが最善です。

    それは最低限のマナーですよね。
    ノートを取り忘れた私も悪いんだけど。

引用返信/返信
■22403 / ResNo.2)  Re[2]: 女子校奇譚(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(17回)-(2020/12/02(Wed) 02:47:03)
    ≪ケース:高3≫
    数日後に卒業式を控えて、私は校舎の屋上でタバコを吸っていた。
    推薦が決まってるからエスカレーター。
    頭上に広がる綺麗な青空を眺めて、授業をサボってた。
    そこに、タバコ仲間で親友のGが来た。

    「もう、卒業だね。吸いに来た?」
    私は聞いた。
    「吸いに来た。」
    「“若葉”じゃない?ダサいからやめなよ。」
    「分かってないなぁ。そっちこそ、セブンやめなよ。」

    屋上に通じるドアは一つしか無くて、下級生が来た。

    中学生と高校生とでは雲泥の差があって、私はその下級生の
    目を見つめながら、と言うか、睨みつけながら、
    「何?」
    と聞いた。今思えば、酷かったかも。
    「チアリーダー部の練習で…。屋上を…使いたいんです。…。」
    「あとにして。」
    「はい。済みません。」
    今、思えば最低の先輩だったと思うけど、
    チアリーダー部の練習は何時でも出来る。
    私とGとの時間は、限られてる。
    タバコ一本の時間。5分位。
    5分でも、大事な瞬間ってある。

    私はよく授業をサボって屋上でタバコを吸ってた。
    昔で言う、イケイケの子とかも、仲良くないのに一緒に吸ってた。
    ある日、そのイケイケの子が一緒にタバコを吸いながら、
    「妊娠しちゃった。ママと病院行くんだ。」
    って言ってきたときにはビックリしたけど、
    「そうなんだ。」
    って平静を装って返答したな。
    内心は、度肝を抜かれてました。
引用返信/返信
■22404 / ResNo.3)  Re[3]: 女子校奇譚(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(18回)-(2020/12/02(Wed) 03:14:27)
    ≪ケース:高三卒業式≫
    卒業式。式辞なり厳かな感じで時間は流れていく。
    同級生でも泣き始める子もいた。
    私は、そういうのが好きじゃない。
    連絡を取ろうと思えば取れるし、満員電車からは解放されるんだし、
    風が吹いたら気にしないといけないスカートからも解放されるし、
    何故、泣かないといけないの?と思ってしまう。

    卒業式が終わった後、親友に声をかけて、いつもの屋上に集まった。

    「卒業だから、飲もう!」
    私は持ってきたお酒を出した。
    みんな、飲んでくれたし、最高の卒業式だった。
    売店のおばさんには、
    「みんな顔が赤いよ?」
    と言われたけど、多分 未来永劫 バレてはいない筈。

    そんな感じです。私の女子校生活は。後は大学生になってからの
    話ですので長くなるので割愛します。
    最後は、官能的な話で終わろうと思います。
引用返信/返信
■22405 / ResNo.4)  Re[4]: 女子校奇譚(仮題)
□投稿者/ ゆい 一般♪(19回)-(2020/12/02(Wed) 04:02:26)
    ≪おまけ≫
    酔っ払ってる時に文章を打ってはいけないと思いました。
    次の機会に官能小説は書きます。
    ただ、私が今酔っ払ってる状態でも、言いたい事はあるんです。
    何故、SMの待ち受けコメントが多いのかな?
    SMは人気なの?
    良く分からない。ビアンのグループだけなのかしら?
    心理学的な考察から言うと、Sは社会的に認められてない人が走りがちです。

    社会的に認められてなくて、自分は小さくて取るに足らない存在だけれども
    それは認めたくないと思う人はSに走ろうとする傾向があります。一人でも
    Mを得れば、『自分は凄いんだ!』と思えるからです。
    逆にMは、社会的に優位な立場にいる人が多いと思います。

    明日、時間があったら官能的な話を書きますので、
    読みたい人は読んでください。


完結!
引用返信/返信

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