ビアンエッセイ♪

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貴女の官能的なビアンエッセイやノベル
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■19781 / 親記事)  距離
□投稿者/ 杏 一般♪(1回)-(2007/08/17(Fri) 12:14:37)
    2007/08/17(Fri) 12:16:57 編集(投稿者)

    作者・杏から読者様に

    はじめまして。
    文才がない為、読みにくい部分が沢山あると思います。

    下手なりに一生懸命書きますので、よろしくお願いします。



    <内容紹介>

    男女の恋愛に限らず、同性同士の恋愛も含めて…恋愛をする時、お互いの距離は近いほうがいいのだろうか?







    この話は、日本でただなんとなく学生をしている女の子<美来瑠>と、米国に留学して自分のやりたかった事を一生懸命やる女の子<巴菜衣>の恋愛の話である。

    距離だけでなく13時間の時差もあるため、お互いに連絡をとれる時は限られている。


    そんな状況で、二人の恋愛は上手くいくのだろうか…?





    障害だと思っていた距離が二人を成長させるきっかけになった、遠距離恋愛ストーリー。
引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■19786 / ResNo.2)  距離2
□投稿者/ 杏 一般♪(1回)-(2007/08/17(Fri) 23:49:56)
    2007/08/18(Sat) 00:00:31 編集(投稿者)

    巴菜衣が受験をする為にアメリカへ発つ日、私は重い気分で成田空港まで見送りに行った。



    「じゃあ、行ってくる」

    「…うん、いってらっしゃい」


    巴菜衣の顔が見られない。




    ここは、応援してあげないといけないのに…。


    「頑張って」という言葉がでない自分にいらついて、涙が出そうになったその時…


    「美来瑠…」

    巴菜衣の声が聞こえたのとほぼ同時に、私は巴菜衣に抱きしめられた。



    「ごめん…あたし、自分の事でいっぱいいっぱいでさ。お前が悩んでるの知ってたくせに見ないふりしてた」

    「巴菜…」

    「ごめん、悩んでるお前を置いてアメリカに受験しに行ったりして…」


    巴菜衣の言葉を聞いて、私は罪悪感を感じた。



    巴菜衣に謝らなければいけないのは私の方だ。



    一生懸命頑張ってる巴菜衣を悩ませていたなんて…




    「ごめん、私…巴菜衣が帰って来るの待ってるから。」

    「ん、サンキュ」

    「頑張ってね!気をつけて行ってきてね!!」

    「はいはい(笑)」

    「あ、え…と、帰って来てから…悩み聞いてくれる??」

    「おう、任せとけ(笑)
    あ、そろそろいかないと…」



    次々と搭乗していく人達を見て、巴菜衣が苦笑いをする。



    「…行ってきます」

    「行ってらっ…」


    最後まで言い切る前に、巴菜衣にキスをされた。


    「巴菜ぁ…」

    「泣くなよ(笑)永遠の別れじゃないんだからさ!
    じゃあ行ってくるから!」



    思わず泣いてしまった私の頭をポンポンと撫でると、巴菜衣は一度も振り返らずに搭乗口へと入って行った。

    「頑張ってって…言えてよかったぁ」




    私はその後、巴菜衣の乗った飛行機が発つまでその場から離れなかった。
引用返信/返信
■19797 / ResNo.3)  NO TITLE
□投稿者/ 葉 一般♪(1回)-(2007/08/19(Sun) 00:49:50)
    遠距離してる身として興味深いです☆

    更新頑張って下さいね!!
引用返信/返信
■19801 / ResNo.4)  ☆葉さんへ
□投稿者/ 杏 一般♪(3回)-(2007/08/19(Sun) 18:56:10)

    感想ありがとうございます(*´艸`)ゥフフ
    遠距離恋愛してるんですかぁ…
    私とおんなじですね♪


    遠距離恋愛してる同士、お互い頑張りましょうね☆
    忙しくて更新遅いですがよろしくお願いします!

    (携帯)
引用返信/返信
■19802 / ResNo.5)  距離3
□投稿者/ 杏 一般♪(4回)-(2007/08/19(Sun) 19:30:16)


    それから数日後。

    「ただいま」

    アメリカで大学受験を終えた巴菜衣は、まぶしい笑顔で日本に帰って来た。


    「おかえりなさいっ♪」

    数日しか離れてないのに会えて嬉しい。
    嬉しさのあまり巴菜衣に飛び付く。


    「はいはい、お前は犬かよ?(笑)」

    「巴菜衣に会えたから、犬でもなんでも構わないよvV」

    「ってか、そんなんであたしが受かってアメリカ行く事になったら大丈夫かよ?(笑)」

    「…あ」


    巴菜衣に会えた嬉しさで、その事をすっかり忘れていた。






    「…ま、まだ受かるかなんてわかんないじゃん」

    「そうだけどさー(笑)結構手応えあったよ」

    「……。」


    巴菜衣に会えて嬉しかったはずなのに、そんな気持ちではなくなってしまった。





    「…美来瑠??」

    黙り込んでしまった私に気が付いて、巴菜衣が私の顔を覗き込む。


    「…やだっ」

    「ん?」

    「そんな…寂しい事言わないでよ!」

    「いや…寂しい事って言われても、受かればアメリカ行く事になるんだし」

    「巴菜衣は私がいなくて寂しくないの!?不安じゃないのっ!?」

    「美来瑠…っ」

    「私寂しくて浮気するかもしれないよ!?それでも巴菜衣は平気なんだね!私より勉強を選ぶから大丈夫なんでしょ!?」

    「………。」




    言いたい事だけ言ってハッとした。

    「…まさか、合格して決まる前からそんな風に言われちゃうなんてな。」


    巴菜衣の寂しそうな様子に私は何も言えなくなる。







    「…ごめん、ちょっと距離置かせて」


    巴菜衣は小さな声でそう言ったあと、俯いたまま私を置いてその場を去って行った。

    (携帯)
引用返信/返信
■19804 / ResNo.6)  距離4
□投稿者/ 杏 一般♪(5回)-(2007/08/19(Sun) 19:57:09)


    どうして「距離を置きたい」と言われた時、謝って引き止められなかったのだろうか。




    どうして巴菜衣が受験に行く時は「頑張って」って言えたのに、「受かったらアメリカで頑張って」って言えなかったのだろうか。



    どうして




    どうして?





    家に帰った私は、後悔ばかりして泣いていた。


    巴菜衣は一生懸命勉強をしながらも、私が悩んでる事を心配してくれていたのに。

    そんな巴菜衣に私は酷い事をしてしまったのだ。







    自分の幼稚さが情けなくて悔しかった。

    (携帯)
引用返信/返信

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■19247 / 親記事)  思い出
□投稿者/ 舞 一般♪(1回)-(2007/06/10(Sun) 13:09:49)
    彼女と過ごした4年間。思い出は沢山ありすぎて…別れてそろそろ1年。まだ、次の恋愛もできなくて…。もう少し思い出と生きようと思います。今、貴方は幸せに笑って新しい彼女と過ごしていますか?

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■19254 / ResNo.2)  思い出―電話―
□投稿者/ 舞 一般♪(3回)-(2007/06/11(Mon) 19:09:25)
    いつもみたいにメールしてたらある日「電話しない?」って。人見知りするって聞いていたけど、


    『もしもし舞さんですか?ナツです…こんばんわ…今大丈夫でしたか?…………』


    あ、もう話す事ない?;電話でも人見知りするんだね…。この時私頑張って話繋げたなぁ(笑)初めての電話はすごく疲れた。そんな思いがあって、二回目に掛かって来た電話は疲れた思い出があってわざと出なかった(笑)ごめんね。メールでは「ちょっと手を離してて〜」なんて言ったけど。でもうっすら気付いてみたいだね、私がわざと出なかったの。

    (携帯)
引用返信/返信
■19257 / ResNo.3)  思い出―初対面―
□投稿者/ 舞 一般♪(4回)-(2007/06/12(Tue) 12:28:49)
    それからなんとかながらも、また電話をして少しずつ話すようになって、会おうかって事になった。始めて会ったのは12月。私が彼女のところに行った。彼女は隣県の人で、久しぶりに長時間電車に揺られた。当時カメラ付きの携帯電話なんて出始めたばかりで持っている人はあまりいなくて、私も彼女も該当者。なのでお互いの顔が分からないまま。夕方の時間帯的に電車の利用者が多くて簡単に見つけられなかった。最初から着いたら連絡をするように決めていたから電話をして彼女を探した。

    いた。彼女は3つ年上だったけど、なんとなく可愛い感じがする。彼女もこちらに気付いたみたいだけど…寄って来てくれなかった(笑)
    (まだ慣れないか…)
    「ナツさんですか?はじめましてー。舞です♪」
    「あ、はい…」


    (大丈夫なんだろうか…;)仲良くやっていける自信が少し減った。

    (携帯)
引用返信/返信
■19287 / ResNo.4)  思い出―告白―
□投稿者/ 舞 一般♪(5回)-(2007/06/17(Sun) 20:35:18)
    「付き合おう♪」

    そう言われたのは会って2回目の時、ベッドの中でかなり軽ーく。


    (軽い…;)


    確かに付き合う前からする事しちゃったけど、そんな軽いノリでいいの!?って思った。なんかとても適当な感じがしてしまった…だから断った。関係が切れても仕方ないと思ったけど不思議と切れなかったね。寧ろ仲良くなったよね(笑)電話でもよく話すようになったし、会ってもよく話すようになったね。というか会う度相変わらず軽いノリで告られてた気がする(笑)


    ある日別の友達に誘われてビアンのオフ会というものに初めて参加した。ナツも誘ったけど仕事で来れなくて、すごく心配してくれたよね、私が誰かについていかないかって(笑)心配性だなーって思ったし、なんだか嬉しかったよ。オフ会は人数こそ多くなかったけれど色んな人がいて、カップルもいた。眺めていたらすごく幸せそうで、私もナツとああいう風になれるかなぁ…って、自然とナツが思い浮かんだんだ。



    …おやや?


    その内一次会が終わって私は帰る事にした。


    ―カチャカチャ…
    プルルルル…プルルルル…プルッ…
    『もしもし!?』
    「ナツー?何してたー?」
    『テレビ…舞オフ会は?大丈夫?』
    「一次会が終わって帰る事にしたのー。大丈夫って何ー?(笑)大丈夫大丈夫!でさ…」
    『…何?』
    「…付き合おうっか?」


    電話の向こう側では狂喜乱舞と言っても過言でない位喜んでいるナツがいた。

    「よ、よろしくね…」
    『よろしくねー♪♪』
    顔が見えなくても笑顔でいるナツが浮かんで私も嬉しくなった。

    (携帯)
引用返信/返信
■19315 / ResNo.5)  思い出
□投稿者/ 舞 一般♪(6回)-(2007/06/23(Sat) 22:24:39)
    恋人になってから初めて会ったのは告白してから二日後。具合が悪くて寝ているって言うから看病をしに行った。徹夜で頑張るつもりでいたからブラック缶コーヒーを買って行った。ナツのお母さんにはちょっと怪しげに見られたんだよ、あまり見た事ない子が娘の看病しに来たって。でさ、ブラック缶コーヒー飲んで意気込んだのに、普段飲まないのにしかもブラックだったのがいけなかったのか私まで具合悪くしちゃったんだよね。看病しに行ったのに一緒にベッドで寝てナツに布団掛けてもらった事まだ覚えているんだ。初めて見に行った映画は模倣犯。近所で公開していないのに私が見てみたいって言ったからわざわざ遠くまで連れて行ってくれたよね。見たのはいいけど私には難しかったって言ったらナツにも難しかったって二人で笑ったね。初めてもらったプレゼントはキャラクターのヌイグルミ。すごく可愛くて未だに大切にしているよ。初めての喧嘩はいつだった…?いつから私の事好きじゃなくなった…?

    (携帯)
引用返信/返信
■19322 / ResNo.6)  思い出
□投稿者/ 舞 一般♪(7回)-(2007/06/24(Sun) 22:11:05)
    いっぱい出掛けたよね。映画観るとトラブル多かったね。ナツはハリーポッターが大好きなんだよね。水族館には人がいっぱいいすぎて疲れたね。いちご刈り、さくらんぼ刈り、いっぱい食べてしばらくいらないーって言いながら次の日には食べてたよね。愛地球博のマンモスすごかったね。どこぞの国の人にやたら好かれたよね。花火大会毎年雨に見舞われたよね。ナツのお母さんと3人で見にも行ったよね。その時に買ってくれたキャラクターの提灯まだあるよ。ゲーセンでよくコインゲームしたよね。大当りした時はびっくりしたよ。季節外れの海に行って二人で話したね。なんで行ったのか未だに不思議。サーカスにも行ったね。すごく暑い日で大変だったよね。象さんと一緒に写真撮ったね。

    (携帯)
引用返信/返信

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■18565 / 親記事)  10年間 -プロローグ-
□投稿者/ sakura 一般♪(1回)-(2007/04/09(Mon) 03:08:59)
    ・・・確かに。
    元々、どちらかといえば、女の子の方が好きだった。

    最初にテレビであこがれた芸能人は、たしか幼稚園の時。
    しかも、あの、白いドでかい羽を広げて日本語で歌う外国人(笑)

    男の子に恋をしたような気もする。
    確か、小学校2年生の時。初めてチョコを渡した。
    でも、周りにつられて。なんとなく、自分もそうしなきゃ!・・・みたいな。

    どうしようもなく目がいってしょうがなかったのは、小学校4年生の時。
    音楽の先生にヒトメボレした。
    ものすごい厚化粧のオバチャン(笑)
    でも、「先生のことがとっても好きです」という手紙を
    誰もいない早朝、職員用の下駄箱につっこんだ。
    ・・・なんつ〜アグレッシブな小学生(笑)

    授業中、それぞれがリコーダーをピーヒョロ吹いていると、先生があたしに耳打ちした。
    「放課後、音楽室においで♪」
    そんで、先生から、なにやらラブレター(?)のお返事(??)をもらった。
    大人になっても、先生とは今でも会っている。
    いかがわしい関係は一切ない(苦笑)。

    中学生になって、またしても音楽の先生にヒトメボレ。しかも当時28歳♪
    その先生に会いたいがために、合唱部に入部した。
    結局、私を音大の附属高校に進学させるやらなにやらで、その先生とは完璧な
    「師弟関係」に。恋もへったくれもなくなった。
    中学3年の時に、初めて男の子と付き合ったけど、何となく冷めてたし、すぐに
    飽きてしまった。
    音楽の道には進まないことを決意したとたん、美人な音楽教師とも疎遠に。
    彼女は今は2児の母という噂をきいた。

    高校に入ってまもなく、「大人の男」というのと付き合ってみた。
    数学の先生だった。なぜにまたしても教師(笑)
    高校2年生にして、初体験というものを済ませた。
    「ふ〜ん・・・こんなもんか・・・」と思った。

    その頃、女の子の後輩に告白され、なんとなくイチャイチャすることになった。
    初めて誰かといることが楽しい!と思えた。
    女の子の唇はやわらかかった。くすぐったかった。
    でも、抱きしめて、軽くキスをするだけ。ただそれだけで楽しかった。
    結局、ものすご〜〜く遠い大学に進学することになって、その子ともそれっきり。


    結構、恋愛経験は、それなりに場数を踏んでいる。
    そう思っていた。
    大学生になるまでは。

    人を好きになることの「苦しさ」を知らなかった。
    大学生になるまでは。

    たった一人で、初めて訪れたこの場所で。
    思春期から大人になっていく真っ最中の時の流れのなかで。
    まぶしい緑の大地で。
    真っ白な冷たい風のなかで。
    おだやかな青い凪の前で。


    出逢ってしまった。


    ひとつにとけてしまいたいと狂おしく思うほど


    心の底から愛する人に。
引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■18672 / ResNo.2)  10年間 -19の夏-
□投稿者/ sakura 一般♪(3回)-(2007/04/17(Tue) 22:59:46)
    −19の夏−

    桜庭病院のデイケアにアタシがボランティアとして通うようになって3ヶ月。
    さすがに北海道といっても、やっぱし夏は暑いんだなぁ〜〜
    駅から病院への道をテクテク歩いていく間にも、汗がつ〜っと流れていく。

    「こ〜んにちわっ☆」
    リースがかかった白いドアを開けると、いつものメンバーが黙々と作業をしている。
    「あっ!!亜紀チャンだ〜!こんにちわ〜〜!」
    最初は、「相手は『患者さん』なんだ」と思って、怖いやら緊張するわでオロオロしてたけど、もうだいぶ慣れてきた。
    「ん〜っと・・・今日はコッチ、手伝いますねっ」

    デイケアのことも、いろいろわかってきた。
    ん〜・・・まぁ、ヒトコトでいうと「リハビリ」みたいなもん?
    料理とか、工芸とか、みんなで運動したり、話し合いをしたり・・・
    とにかく、いろんなことをやって、「社会生活」というものに慣れるのが目的だそうだ。
    ・・・やっぱアタシ、わかってないかも・・・。

    メンバーさんたちと一緒に皮細工をしていると、背後から聴きなれた声。
    「・・・今日は私はこっちにいるから。」
    でたっ!永野先生だ!!

    永野先生は、ここの担当のドクターなんだけど、とにかくコワイ。
    何かわかんないことを聞こうとしても「そんなのも知らないの?」的な目でジ〜〜っとこっちを見るだけ。
    ・・・ううぅ・・・やっぱりこの先生、苦手だぁ。
    極力、話さないようにしよう・・・アタラズサワラズっていうし・・・

    「さん・・・斉藤さん・・・ちょっと!斉藤さん!」
    え?アタシ?ちょっとぼ〜っとしてたっ。。。
    「はいっ?!何ですか??」・・・振り向いてギョっとした。
    「・・・斉藤・・・さんでいいのよね?」
    永野先生だった。
    「は・・・はははっ・・・はいっ!そうででです!」
    「・・・ちょっとこっち手伝ってほしいんだけど」
    おわ〜〜〜!よりによって永野先生・・・まさか「イヤです」なんて言えるわけもなく(ToT)
    「はいっ!わ、わ、わかりましたっ!」あわてて奥の部屋へ向かう永野先生を追いかける。
    ・・・どうしてこんなに胃がいたいんだ?・・・はぁ。

    デイケア室の奥に、小さな部屋があって、机と椅子が二つ、二人くらい座れそうなソファー、本棚が置いてある。
    う〜ん・・・診察室みたいなカンジ?そういえば、ここ入るの初めてかも・・・
    キョロキョロしていると、永野先生が「ちょっと!このダンボールおろすの手伝ってちょうだい!」と本棚の前に脚立を置いて登っている。
    ・・・アタシ、「ちょっとっ」って名前じゃないんですけど・・・(−−;)

    それから1時間くらい、書類やらファイルやらの整理を手伝わされた。
    なんかおしゃべりするわけでもなく、ただ黙々と。。。
    汗はタラタラ出てくるし、なんか気まずい空気だし・・・最悪。

    「これで終わり。もう、あっちに戻っていいわよ」
    そ、それだけですかいっ!ちょっと〜・・・
    「ありがと☆」とか「ごくろうさま♪」とか言えないのか?この人!

    なんだか妙にぐったりしてデイケア室に戻ると、みんなでお茶を飲んで休憩中だった。
    「むっちゃん先生にコキ使われた?」ナースの根本さんがクッキーをくれた。
    「むっちゃんセンセイ??あ。永野先生ですかぁ?・・・・・」
    「相当働かされたな。」メンバーさんたちが『かわいそうに』という目で同情してくれる。
    「むっちゃん先生、学生にはホントに厳しいもんねぇ・・・。何人が去っていったことか・・・」
    「ええぇ??学生キラーですかっ?!ど、ど〜しよ・・・」
    「大丈夫だよ〜。亜紀ちゃんと先生は、案外気があうかもよっ☆」
    メンバーさんたちもニコニコしながらうなづいている。
    ・・・んなわけないじゃんよぉ・・・吉野教授の命令(?)じゃなかったら、とっくに逃げ出してるよぉ・・・
    麦茶をゴクっと飲んだら、また胃がキリキリした。

    「斉藤さんっ!来週、朝早くからこられるかしら?」
    背後で永野先生の声がした。
    「うわわっ!あ、あさですか??た、たぶん、だいじょうぶだとおも・・・」
    「じゃ、8時半に。カギはもう開いてる時間だから。」
    永野先生はそういうと、デイケア室の白いドアから勢いよく出て行く。

    「・・・・・」あたしは口をポカーンと開けてただそのドアを見つめていた。
    「ぷっ。亜紀ちゃん、すっかり気に入られたなっ」根本ナースがアタシの方をポンポンと叩く。
    そ・・・そんなぁ・・・。
    アタシが教授から頼まれたのって、実は永野先生の助手?秘書?お手伝いサン?

    頭がクラクラしてきた。
    この胃が痛い日々、いったいいつまで続くんだろ〜〜!
    暑さと緊張感と、胃の痛みと・・・なんだかいろいろで、疲れた。。。

    やっぱ、あの先生、苦手だぁ・・・
    つ〜か、ちょっとばかし美人だかなんだかしらないけど、何様なのよ!学生だからって、バイトできてるわけじゃないんだからっ!アゴで使うのやめてよね〜!

    んも〜〜〜!!!なんなの!あの人!
    いつまでこの「コキ使われ」が続くのか・・・と思うと、気が遠くなりそうだった。。。

引用返信/返信
■19146 / ResNo.3)  10年間 -19の秋-
□投稿者/ sakura 一般♪(2回)-(2007/05/27(Sun) 03:34:46)
    −19の秋−

    札幌の秋は短い。
    なるほど、どうしてこっちじゃ10月に体育祭だの運動会だのしないのかわかった!!・・・既に寒いもんね(笑)
    夏休みは実家でのんびりして、それから初めての試験が終わって、大学の講義も「後期」の日程に入っていた。
    後期は木曜日が一日フリーになるように講義を組んでみた。・・・意外と1年生ってヒマかも・・・。
    そんなわけで、桜庭病院に通うのも、木曜日に変更。
    ・・・つ〜か、後期も永野先生にこき使われまくり決定?めげずについていくアタシも、たいしたもんだと思う。。。

    吉野教授が、いったいぜんたい何をやらせようとしたのかはいまだにナゾ。
    でも、相変わらず朝早くから桜庭病院に行って、永野先生のお手伝いからボランティアの一日ははじまる。
    「これとこれの記録をこっちのシートに写して」
    「これ、届けといて」
    「ここ、片付けといてくれる?」
    ・・・はあぁ。完全に「秘書」状態。。。
    なんでこんなことしなくちゃなんないの〜〜???ってカンジの午前半日。

    午後になると、メンバーさんたちとあれこれ作業をしたりするんだけど、お昼ご飯食べてるといつもため息がでてくる。
    「亜紀ちゃん、大丈夫?なんかタマシイ抜けてるよ?」
    メンバーさんたちが心配してくれる。
    「・・・永野先生のお手伝いって、ホントに胃が痛いんですよ〜〜・・・なんか、いっそのこと『バイトにしてくれよっ!』ってカンジです・・・」
    ちょっとグチグチいいながらおにぎりを食べてたら、根本ナースがコクコクうなづく。
    「むっちゃん先生の秘書だもんねっ!亜紀ちゃん(笑)」
    「なんでこんな目に・・・あうぅ。」
    「でもさ〜、むっちゃん先生とこれだけ長いこと付き合わされる学生さんって、今までいなかったかも。」
    「ええぇ??マジですかぁ?なんでアタシ・・・?」
    「う〜ん・・・『使い勝手がいい』んでしょうね、たぶん。」
    根本さんがなんとも言えない同情の目をアタシにくれる。
    「それにしたって、永野先生、厳しすぎるんですよ〜!秘書ってか、奴隷??全然笑わないし、おしゃべりもしないし、午前中はいっつも胃がキリキリしますよ〜」

    「・・・胃薬でも出しとく?」

    背後から声がして、ギョッとした。
    「なっ・・・なななっ・・・ながのせんせえぇぇ!」
    おにぎりが鼻から出そうになった。
    「今日から、午後はプログラムに参加してもらうわ。ちょうど木曜日だし。1時半になったら、ミーティングルームに一緒に入って。」
    永野先生はそれだけ言うと、またしてもカツカツどこかへ行ってしまった。
    「おぉっ!亜紀ちゃん、いよいよ訓練デビューかぁ。めずらしいねっ1年生で訓練にいれてもらえるなんて!」
    「くんれん・・・なんですか?それ?」
    一緒にお昼を食べていたメンバーさんがニコニコしながらアタシに教えてくれる。
    「おもしろいよ〜!永野っちなんか『まるで別人』なんだからっ」
    別人?よくわかんないまま、アタシの「訓練参加」は始まった。


    ・・・なんぢゃ、これ?!
    どうも、リハビリの一種みたいなんだけど。
    それより何より、目の前でニコニコ、元気よくペラペラしゃべってるあの医者、だれよっ?!
    これまで見たことのない永野先生だった。
    目がすごくキラキラしてて、ものすごい大きな声でしゃべってる。
    「今の雰囲気はすごくいいよっ!もっと笑ってごらん!」
    「みんなはどう思う?」
    「いい感じ!さっきの話し方より、だんぜんこっちの方がいいじゃないっ!ステキよっ!」
    ・・・アタシはまたしてもあいた口がふさがらなかった。

    訓練が終わって、アタシは永野先生あのちっちゃな診察室で二人きりになった。
    「これから、斉藤さんには今の訓練に毎週入ってもらうから。」
    「へっ?アタシがですか?」
    「そう。とりあえずこれとこれ、これも読んでおきなさい。しっかり勉強するのよ。」
    先生は重たい本をアタシにずっしり渡した。。。なんでこんな目に。。。
    「が、がんばりますうぅぅ・・・」なんか、もう、泣きたくなってきた。。。


    途方にくれるアタシをみて、永野先生はアタシの頭をくしゃっと撫でた。
    「あなた、頑張り屋さんみたいだから。大丈夫よ。しっかり指導してあげる」
    先生はそういうと、アタシの目をしっかり見つめて、笑った。
    ・・・初めてアタシに見せてくれた笑顔。
    さっき見た時みたいに、すごくキラキラした瞳だった。
    思わず、アタシも「やってみますっ!」って勢いよく返事をして、笑った。

    ・・・でも、次の瞬間、また胃が痛くなってきた。

    ・・・このずっしりした本、全部読むの〜〜???
    どうなるの?アタシの学生生活?

引用返信/返信
■19147 / ResNo.4)  Re[2]: 10年間 -19の秋-
□投稿者/ 孀コ 一般♪(1回)-(2007/05/27(Sun) 14:21:09)
    sakuraさんへ
    何となく私の感性にはまりました。
引用返信/返信
■19148 / ResNo.5)  Re[2]: 10年間 -19の秋-
□投稿者/ 夢子 一般♪(1回)-(2007/05/27(Sun) 14:23:06)
    sakuraさんへ
    何となく私の感性にはまりました。
    文字化けしてごめんなさい
引用返信/返信
■21405 / ResNo.6)  Re[3]: 10年間 -19の秋-
□投稿者/ 優心 一般♪(14回)-(2011/12/26(Mon) 16:35:06)
    sakura さんこんにちは!10年間の続編が読ませて頂けるのをお待ちしてます!



引用返信/返信

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■17627 / 親記事)  流れる時と変わらぬ想い。
□投稿者/ カズキ 一般♪(1回)-(2007/01/08(Mon) 20:41:29)
    …ふぅ…
    仕事終わりに携帯をみて、少しため息をついた。
    『珍しいね、なやみごと?』
    心配する先輩に何でもないッスよ、とだけ答えて、笑顔を向ける。

    少し照れて赤くなった先輩が、めちゃくちゃかわいい…
    『ねぇ、久しぶりに…』
    泊まりに来ない?


    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■17657 / ResNo.2)  流れる時と変わらぬ想い3
□投稿者/ カズキ 一般♪(4回)-(2007/01/13(Sat) 21:56:28)
    2007/01/13(Sat) 22:03:42 編集(投稿者)
    2007/01/13(Sat) 21:57:39 編集(投稿者)

    先輩の帰宅準備が出来たので、一緒に会社を出た。
    続きをしようかとも思ったのだが、なんとなく、帰宅することにしたのだった。
    もうちょっとだったのになぁ…
    まるでお預けをくらった犬のように、尻尾を丸めて先輩の隣を歩く。
    『…携帯、鳴ってるんじゃない?』
    軽く睨みながら、言う。
    まさか。着メロが違うんだけど?
    笑いながら携帯を取り出した。
    …あれ…?
    着メロの個別設定してないハズなんだけど…
    記憶にない曲で着信を告げる携帯をすこし、不思議に思う。

    そして、ディスプレイには…


    ミサキ


    な…んで?
    驚きに思わず、立ち止まる。
    何年も連絡を取っていない、私の ――― 初恋の女性。

    (携帯)
引用返信/返信
■17658 / ResNo.3)  流れる時と変わらぬ想い。4
□投稿者/ カズキ 一般♪(5回)-(2007/01/13(Sat) 22:40:24)
    2007/02/06(Tue) 00:22:31 編集(投稿者)

    『懐かしい曲だね?』
    立ち止まった私を不思議そうに見る、先輩。
    ミサキからの電話に驚き、先輩が隣にいたことを、半ば忘れていた。
    どうしよう…とりあえず、今、ここでっていうのは…
    しかし、先輩の前で二度も電話を無視するのは、後が怖い。
    実際、先輩はにこやかに、電話に出ることを促している。

    意を決して、通話ボタンを押す。

    ―――もしもし?カズちゃん?やっと出たー!

    「ちょ…なんか、うしろ煩いんだけど。」
    あ、酔っ払ってるな…第一声で分かるくらい、テンションが異常だった。

    ―――あたりまえじゃん!今日、何の日だと思ってんの?

    「いや、そんな事いきなり言われても、分かる訳無いし…」

    ―――あははっ!そんな、真面目に答えないで。カズちゃん以外のバスケ部仲間で飲んでるだけ。
       最近、全然帰ってこないから、皆、寂しがってるよ?

    電話の向こうで、そうだー!とか、複数の声が聞こえる。
    酒豪ぞろいだったバスケ部だから、相変わらず、女の子の飲み会って感じではない。
    「だって…ほら、仕事だし…今日も、さっきまで、会社だったから。ゴメンって言っといて」

    ―――あ…まだ、会社だったの?もしかして、今、出先だったりする?

    「う…ん、まぁ…ね」

    ―――じゃぁ、さ。また後でかけなおしていい?ちょっと、ゆっくり話したいんだけど…

    「あ…っと……うん。じゃ、また後で、こっちからかけなおす」
    すこし甘えた声を出すミサキに、どきどきして頭の中が真っ白になる。
    なんとか、お互いにまたね、と通話を終わった。
    やばい。マジで、心臓が爆発しそう…
    まだ、彼女のこと、忘れられて無いみたいだ…

    (携帯)
引用返信/返信
■17659 / ResNo.4)  流れる時と変わらぬ想い。5
□投稿者/ カズキ 一般♪(6回)-(2007/01/13(Sat) 23:00:12)

    『ね、さっきの電話。昔の彼女とか?』
    先輩が私を覗き込んだ。
    声に、ならないくらい、びっくりする。
    『その驚き方は、ホントに元カノ?』
    …先輩?目が、マジですよ…?
    『だって、気になるじゃない。着メロも特別だし』
    私は他の人と一緒なのに…
    口を尖らせるフリをしながら言う。
    …これは、私が設定したんじゃないですよ。たぶん、彼女か他の子のイタズラでしょ。
    それに…付き合ってた訳でも無いです。
    『…ふぅん…曲的に付き合ってたのかなって思っちゃった。ごめんね』
    …曲的に?それってどういうこと?
    聞き返そうとしたが、そっと指で止められた。
    すこし、俯いてるのは、気のせい?
    『今日は、やっぱり、帰って』
    電話も、しなきゃいけないんでしょ?
    そう言って、パッと顔を上げて笑った。
    え…?先輩、泣いてる…?
    戸惑っている間に、きびすを返した先輩は人ごみの中へと消えていった。
    追いかけないと、その意思に反して、足はその場で固まってしまっていた。

    先輩のマンションに押しかけても、多分、入れてくれないし。
    どうせ今日は、先輩の部屋では眠れなかっただろう。
    すこし、頭を冷やさなくちゃ…
    未だ眠らぬ街に背を向け、歩いて自分のアパートへと急いだ。
    ミサキのこと、先輩のこと、いろいろ考えながら。

    (携帯)
引用返信/返信
■17786 / ResNo.5)  流れる時と変わらぬ想い。6
□投稿者/ カズキ 一般♪(7回)-(2007/01/24(Wed) 22:32:59)
    ミサキと出会ったのは、中学時代で―――。
    体格が同じくらいだったために、部活の練習ペアを組むことが多くて。
    最初は、そんなきっかけだった。
    意外と気もあったし、よく一緒に居るようになったのは自然なことだった。
    そして、あの日。

    ミサキが恋に破れて、私の胸で涙を流した日―――

    心に芽生えた想いに気づいてしまった。
    田舎町だったこともあって、幼いながらに、自分は異端だと感じた。
    この胸で泣くミサキが、とても遠く感じ、
    それでも突き放すことは出来ず、
    後ろめたかったけれど、優しく抱きしめた。
    どれだけ強く抱きしめても、決して伝えられない言葉を飲み込んで。

    それから暫くして。
    ミサキは、新しい恋を始めた。
    私との友情を宣言して―――

    高校は別の学校を選んだ。
    学力、という面もあったけれど、
    それよりも、これ以上一緒に居るのは辛いというのが本音だった。
    しかし、私の心にある感情は消えなかったし、
    どこにいても、ミサキの面影を探していた。

    忘れようとしながら、否、忘れるために、勉強に没頭した。
    そして、故郷を離れることにした。
    ミサキから、遠く離れて忘れてしまえたら―――

    しかし、現実はそんなに甘くない。
    隠した想いと、自分自身を汚らわしく感じる私と。
    板ばさみになって、葛藤して。
    自暴自棄でどうしようもなく荒れるまでに、時間はかからなかった。

    (携帯)
引用返信/返信
■17859 / ResNo.6)  流れる時と変わらぬ想い。7
□投稿者/ カズキ 一般♪(8回)-(2007/02/06(Tue) 00:16:46)
    2007/02/06(Tue) 00:19:45 編集(投稿者)
    2007/02/06(Tue) 00:19:38 編集(投稿者)

    先輩との出逢い。
    それは、どんなに離れても、ミサキを忘れられずに、
    いっそ、誰かを好きになれれば、男に抱かれることで、忘れられれば…
    そう思って、ただ、身体の繋がりを求めるようになった頃のことだった。

    身体に与えられる刺激と、快楽。
    降り積もる空虚感を埋めるために、
    良くも知らない誰かと、ただ身体をあわせる日が続いていた。

    その日も私は同じように、一夜限りの関係を結んでいた。
    相手の男は、今でも顔がはっきりしない。
    覚えているのは、ベッドの中で急速にこわばる身体と、
    冷えていく体温だけ―――
    私たちは、全てが終わって、過ぎ去った快楽の残した傷跡と
    気だるさを感じながら、眠りに付こうとした。

    扉が開くのと、声がかかるのはどちらが先だったろうか。
    合鍵を使って入ってきた女の人は、
    裸で抱き合う私たちを見て、固まってしまっていた。
    その後から、場違いなほど明るくかけられた、
    どうしたの?という声が、誰かの平穏な日常が壊れた合図となった。

    『なんで、どうして?あんた、いったいどういう了見で?
     なんなのよ、この淫乱女!ねぇ、どういうことなのよ!』

    投げかけられた言葉は、たくさんあったけれど、
    正直、殆ど覚えていない。
    相手に恋人が居るとは、知らなかった。
    そんなこと、言い訳にさえならないのだから。

    だから、手近にあった服だけを着て、その場から逃げた。
    コートは、女が立っていた後の椅子に
    かけてあったため、そのまま放っておいた。
    動揺もしていたし、その場からすぐに立ち去りたかったのだ。
引用返信/返信

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■17613 / 親記事)  ひと冬の…
□投稿者/ 雛 一般♪(1回)-(2007/01/06(Sat) 01:39:24)
    2007/01/06(Sat) 01:41:59 編集(投稿者)

    あれは高校生の冬

    大親友の智がうちに遊びに来た。


    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス6件(ResNo.2-6 表示)]
■17615 / ResNo.2)  
□投稿者/ 雛 一般♪(3回)-(2007/01/06(Sat) 02:06:13)
    『雛ちゃぁーん!!』

    智が来た。

    最近よく来るなぁ。


    智とは中学からの付き合いだ。ちっちゃくて、かわいらしい智はどういうわけか私に着いてきてくれる。大親友。


    最近じゃふざけてディープキスしちゃうような仲。


    智は彼氏がいなかった。
    私には彼氏がいたけど、年上でなかなか会えない。智といる時間の方が長かった。


    智大好き。


    他の男に奪われる前に犯してしまいたい…


    こんなこと思ってごめんね…慕ってくれてたのに。でも、もう我慢できないの。


    冬なのに暑いと感じるくらい部屋の暖房をあげる。
    『暑くない?』
    「べつに。」



    今日母は単身赴任の父の元へ行った。ヤるなら今日。

    「智、聞き茶対決しようよ!!」


    下らない遊び。うちはなぜかわけのわからないお茶っぱがたくさんあったから2人でよくやってた。

    智にアイマスクを付けさせて…4種類目に突入しなれたところで
    「はい、次のお茶〜手だして」

    無防備に両手を差し出した瞬間


    カチャ…カチャ…


    智の両手に玩具の手錠を1コずつ。


    『え?え?雛ちゃん?』


    智はちょうどベットサイドに座ってたし、軽いから押し倒すなんて簡単だよ。智の抵抗なんて軽すぎる。すぐにベットの上と繋いで智はばんざいの形。





    (携帯)
引用返信/返信
■17616 / ResNo.3)  
□投稿者/ 雛 一般♪(4回)-(2007/01/06(Sat) 02:32:26)
    『雛ちゃん!こわい』

    そりゃあね。アイマスクしてて、突然押し倒されりゃあこわいでしょ。


    「智…こわい思いさせてごめん。」


    それだけ言うと私は我慢できなくて。

    足をバタバタされるのには多少困ったけれど、上から覆い被さり、耳にふっと息をかける

    『ひゃぁ…ん』

    抵抗してるくせに、耳だけでそんな声ださないでよ。服をたくし上げてブラを取る。

    智の白くてかわいい胸。先端に口づけ、舌でコロコロ転がす。もう片方は優しく手で転がしてやる。

    『やっ…っっ……やぁあ……はぁぁ』

    「嫌って言うわりに起ってるよ?」

    『やだ、言わないでっっ……あぁぁ…』


    次第に智の息があがってきた。小さな足の抵抗もしなくなってる。

    ちゅ…ちゅっ……

    いろんなとこにキスを浴びせて

    ミニスカにニーハイの智の足。太股に ちゅっ


    途端に足を閉じられてしまった。
    嫌って言うわりに喜んでるし……
    でもここまでしちゃって今更だけど…下は無理矢理したくないかも…


    「智…こんなことしといてごめん。でも、智を喜ばせたいの。気持ちいいマッサージだと思って?絶対優しくするから。信じてて。」


    だめもとだったのに…上手くいっちゃった。智は足を閉じる力を弱めた。





    (携帯)
引用返信/返信
■17617 / ResNo.4)  
□投稿者/ 雛 一般♪(5回)-(2007/01/06(Sat) 02:58:23)
    スカートを捲るともうパンツに染みができてる

    パンツの上からクリを優しく愛撫する

    「智?気持ちいい?」


    『あん…んぅぅ……こんなの……なんか初めてなんだけど…き…きもち……いいっっ!!あぁんっ』


    パンツを脱がせて直に触れる

    『あ…あぁう…はぁぁん!…』

    初めてなのに…こんなに感じてくれると思わなかったよ。

    「智、マッサージに来たお客さんのつもりで、我慢しないで素直に何でも言うんだよ?」

    『う…うんっ』


    智の密を手にとり、クリをこするのと秘部のまわりの愛撫を続けた。どんどん密は溢れる。

    『ひゃぁぁっ…さっきよりもっといいよぉ……雛ちゃん…すごく…気持ちいいっ…』

    「ありがとう…」

    『雛ちゃん…あのね、恥ずかしいお願い……聞いてくれる?』

    「なぁに?止めろ以外なら聞いてあげる」

    『絶対…入れないでね?……入れたら絶交!だけど………』

    「言ってみ?」


    『今してるの…きもちよくて……もっと…激しくしてっっ……』

    智は真っ赤になって言った

    「言ったね。やめてって言ったって止めないんだから」


    さっきまでゆっくりと愛撫していたけれど、こうなったらこっちのもん。


    壊してあげる。智がひときわ気持ち良さそうに鳴くポイントを見つけ、そこを攻めまくる


    『あ…あぁぁぅ…はぁはぁ…ひぁぁん…ぁんあぁん…雛…ちゃ…なんか……どうしよ…変になっちゃうー!あぁんっっ…ふぁぁ…ぎゅって…してぇぇ……やぁっ……あーー』


    私がぎゅっと抱いた瞬間智は脱力してしまった。


    まさか…初めてで!?イったの??



    (携帯)
引用返信/返信
■17618 / ResNo.5)  
□投稿者/ 雛 一般♪(6回)-(2007/01/06(Sat) 03:11:30)
    手錠とアイマスクを外ししばらくすると智が目を覚ました。
    どうしよ。嫌われた?だって無理矢理だもんね。

    『雛ちゃん…』

    「智…」

    私が落ちてるのに智はすぐ気付いた。

    『雛ちゃん、私が怒ってると思ってるでしょ?』

    私が顔をあげると、智がいきなり抱きついて(しがみついて?)キスしてきた。

    『ねぇ、雛が今私を抱いたのは、智の体のため?心のため?』

    「どっちも欲しかったの。智を他の男にとられたくなかったの。」


    『嫌って言ったけど、雛ちゃんのこと、ずっと好きだったよ?私だけの雛ちゃんだったのに、彼氏できて…』

    「ごめん…智抱いたら、もう智以外誰も抱きたくないし抱かれたくもなくなった」


    いつのまにか2人して泣いてた。

    私は彼氏と別れ、智と周りには秘密な関係を今も楽しんでるんだ。

    (携帯)
引用返信/返信
■17619 / ResNo.6)  あとがき
□投稿者/ 雛 一般♪(7回)-(2007/01/06(Sat) 03:18:31)
    初めて書きました。思いだしちゃって、書きたくなっちゃって。
    つたない文章だし、ありがちな話で嫌な方もいるでしょうが…ごめんなさい。
    私、性格に似合わず雛〇とか可愛い名前だし。でも仕方ない。

    不満じゃなければどうぞコメントください。通りすがりなのでまたここに辿りつけるかわかりませんが…

    (携帯)
完結!
引用返信/返信

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