SMビアンエッセイ♪

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■7513 / 親記事)  男の娘(こ)1
□投稿者/ hime ベテラン(217回)-(2014/01/14(Tue) 09:08:17)
     ミドリが、とにかく、
    「すごかった、すごかった」
     って言うし、滅多にそういうのを薦めたりしない理香までが、
    「あれは一度体験すべきよ」
     なんて言うから、それなら、と来てしまった。
     工学部の一室。
     ドアには、
    「TSI」
     とだけある。
    「ああ、これはトランス・セクシュアル・インスティテュートの頭文字なんです」
     応接間のソファで白衣の女性は言った。
    「ヴァーチャル空間での異性体験を通じて人間の性行動を研究するのが目的なんです」
    「はぁ……」
    「簡単に言うと、ゲームの世界で男性になって女性を誘惑してみるってことですよ」
    「ゲームの世界……」
    「そうです。ただ、強烈な磁気で脳に直接作用しますから、感覚や記憶はすべて現実と変わりません。女性にない器官、有り体に言えばペニスですね、その感覚もしっかりあります。なぜ自分にないものの感覚があるのか、その仮想感覚の研究もしているんですよ」
    「ないものなのに、感じるんですか」
    「不思議でしょ。だからとにかく、被験者の数が欲しいんです。まだ表に出してる研究でもないので、大学の中で、被験者を探してるの。ところで……」
     女性は私の目をしっかり見て、
    「あなた、男性経験は?」
     いきなり、なに?
    「はぁ、それなりに……」
    「セックスは?」
    「一応……」
    「何人と?」
    「二人、ですけど」
    「その男性経験がヴァーチャルでも反映されてくるけど、大丈夫? 嫌な思いなんてしてないわよね?」
     女性の口調はラフになり、言いにくい部分にもズカズカ踏み込んできた。
    「嫌な思い……別に、ただ……」
    「良いと思わなかった?」
    「はい」
    「その年じゃ、それが普通だから大丈夫よ。じゃ、この誓約書にサインして」
     細かな文字がビッシリ書き込まれた紙に、私はよく読みもせずサインした。
    「はい。じゃ、こっちに来て」
     カーテンで仕切られた向こうにはベッドがあり、冷蔵庫のような機械とモニターが枕元にあった。
     枕の上には黒いヘルメットが無造作に置かれている。
    「横になってヘルメットを被るだけ。スイッチを入れたら、あなたは男性になってホテルの一室にいるはずよ。あとは現れる女性を口説くだけ。今の、現実のあなた自身が女性に興味なくても大丈夫。向こうの世界のあなたは女性とやりたくて堪らないはずよ。男性の焦燥感とかそういうのもしっかり味わってきて」
     私は半信半疑でベッドに横になり、ヘルメットを被った。
     女性がスイッチを入れると……
     私はホテルの一室にいた。
     けれど、これは、普通のホテルじゃない!
     悪趣味な内装の、SM仕様のホテル!
     しかも私は裸でベッドに大の字に縛り付けられてる!
     なんなのこれは!(続くよ。感想待ってるね)
引用返信/返信

▽[全レス11件(ResNo.7-11 表示)]
■7526 / ResNo.7)  男の娘(こ)7
□投稿者/ hime ベテラン(223回)-(2014/01/20(Mon) 15:44:23)
    「面白い波形が出てるわ」
     そう言って水野先生はゴム手袋をし、ローションを垂らすと、
     アアッ!
     膣に!
     挟まれる!
     二人の女の指が私の中で、薄い膜を隔てて絡み合う!
     恥ずかしい、あまりにも恥ずかしい!
     四つん這いを維持していられない。
     ベッドに額をついてしまう。
     何かを密かに語り合うような二人の指!
    「これね?」
    「そうです、これです」
     何を私の中で探ってるの?
     そんな、恥ずかしすぎる。
     それでも、良い!
     こうやって、まるで実験動物のようにされて、感じさせられるのって……
    「不思議な波形ね、逝けそうで逝けないのかな……」
     そうよ、その通りよ……
     逝きたいのに逝けないの……
     まるで亀頭責めのように……
    「こっちも刺激するとどうなるのかな……」
     アアアア!
     クリトリスまで!
     もう死ぬ、もう逝く、でも、でも……
     逝けない……
     逝く寸前を彷徨ってる。
     アアアア、アア、ア……
     良い、良いのに、良いのに、逝けない。
     逝きたいのに、逝きたいのに、どうしても、だめ、逝けない!
     女達の、女達の指が、二つの穴と芽を弄ぶ。
     もうどうにでもして!
     どうにかして逝かせて!
    「不思議ねぇ、逝く寸前で止まってる。こんな状態ってそうはないわ」
    「男性の亀頭責めみたいな感じですかね」
    「そうか。前の実験の時に亀頭責めに遭ったらしいから……」
    「実験?」
    「仮想空間で男性体験をしてもらったの。そうしたら、その時、亀頭責めされたらしいの。あなたは出来るんでしょ、亀頭責め」
    「出来ますよ。あれって中毒になりますね。好きな人は大好きですよ」
     そんなのどうだっていいから、とりあえず逝かせてよ!
    「逝きたい!」と思い切って口に出す。「逝かせて下さい」
    「もう少しこのまま頑張ってみて。面白い波形がとれそうだから」
     そんな!
     逝きそう、あ、逝きそう、まさか焦らしてる?
     データ取るために?
     本当の実験動物みたいに?
     胸がトクンとなり、感じる!
     お尻をキュッと締めると、二人の指がハッキリと感じられて、イイ!
     あまりにもイイ!
     逝けなくても良い、こうやって嬲られていたい。
     けれど、あああ、逝く、逝く、逝けない!(続くよ) 
引用返信/返信
■7527 / ResNo.8)  NO TITLE
□投稿者/ 美咲 付き人(62回)-(2014/01/21(Tue) 00:36:36)
    すごく良い展開ですね!
    何処まで続き、何処まで墜ちるのか、読んでいて感じてしまいます!

    読んで感じてるって、変態でしょうか。

    (携帯)
引用返信/返信
■7528 / ResNo.9)  男の娘(こ)8
□投稿者/ hime ベテラン(224回)-(2014/01/21(Tue) 16:06:30)
     もう逝きたくて堪らない!
     恥も外聞もない。
     服の上から胸を揉む。
     感じる!
     あああ、もう、あまりに感じて、感じて。
     けれど、服の上からじゃもどかしい。
     もう、シャツをずらし、ブラジャーもはだけ、乳首を……
    「面白い波形が出てるわ。ちょっと胸の刺激止めてみて」
     なんで!
    「止めて!」
     仕方なく止める。
     下半身の刺激に集中する。
     相変わらず二つの穴の中で嫌らしく絡み合う女の指。
     芽を摘まれる……
     逝きそう、逝きそう、逝けない。
    「はい、胸の刺激再開して」
     ああ、もう、身体の何カ所で感じてるんだか……
     オナニーと愛撫と……
     これでも逝けないの?
     これって何かの罰?
     拷問?
     うっ!
     何かが壊れ、ジャーッと水音が!
     失禁?
     お漏らししたの、私!
     女二人の前で!
     一気に醒める。
     羞恥の極みに顔をベッドに埋める。
    「もう限界ね。今日はここまでにしましょう」
     水野先生は冷たく言った。(続くよ。読んで感じたあなたは間違いなく変態です)
引用返信/返信
■7529 / ResNo.10)  男の娘(こ)9
□投稿者/ hime ベテラン(225回)-(2014/01/23(Thu) 12:59:29)
     また私は縛られて……
     さやかちゃん!
     ヴァーチャル空間にも現れたの?
     まさか、まさか……
     この間聞いた、男だったら聞いただけで卒倒するようなあの責めをするの?
     勃起した亀頭に針治療の針を一本ずつ、何十本も、まるで針山のように突き立てた後、その針ごと手のひらでグリグリと……
    「究極の亀頭責めですよ。だいたい五分も持たずに失神しますね。で、アンモニアの原液を嗅がせて起こして、またグリグリって……泣いて止めてくれって言うんですけど、最初の約束で一時間は責め抜くって決めてるんです。私は大好きですよ、これ。大の男が泣いて泣いて哀願するんですから」
     それを、まさか、やるの?
    「本当にいいのね?」
     手にはポリ袋に入った針が!
     ポリ袋を破るさやかちゃんの細い指!
     良いわけないでしょ!
     ヒンヤリとした針が!
     思ったより痛くないけど、ジーンと重い不気味な感覚が!
    「次々行くわよ」
     痛くないけど、痛くないけど、不気味で嫌!
     それを見る勇気もない。
    「終わったわ。十本打ち込んだ。それじゃ、ショータイムよ」
     ……
    「おかしいわね、戻って来れないみたい」
     水野先生の声が遠くでする。
    「スイッチ切れてますよ」と助手の人。
    「そんなことはありえないわよ」
    「もしかして、脳から強い電流が逆流したんじゃないですか?」
    「どういうこと?」
    「脳がもう、こっちの現実の方がいいってことで閉じこもってしまったってことじゃ……」
    「それで機械のスイッチを切って、自分の望む現実に閉じこもったってこと?」
    「そうです」
    「だったら、美咲ちゃんは帰ってこられないの?」
    「自分が望まない限りは、そうなりますね」
     ……
     何を言っているのかわからない。
     おそるおそる、自分のそこがどうなってるか見てみる。
     おかしい、見慣れた私の胸がある。
     男性自身らしいものはどこにもなくて、草むらの向こうに銀色に光る針が無数に!
    「クリトリスに十本って、けっこうな密度だと思うの。存分に楽しんで」
     そう言ってさやかちゃんは針の一本を指で弾いた!
     ギャァァァアアァァァ!
     電気が、強烈な電気が身体を引き裂く!
     股ざきになる!
     止めて、これは耐えられない!
     死ぬ、死ぬ、死ぬ。
    「本番はこれからよ。今打ち込んだのはニッケルの針なの。ここに違った金属、銅で出来た針を打ち込んだらどうなるか。クリトリス自体が一個の電池になって、微細な電流を流すようになるわ。自分で作った電流に自分自身が痺れるの。楽しみでしょ」
     そんな?
     何を言ってるのかわからない。
    「行くわよ。覚悟して」
     ギャァァァアアァァァ!
     ギャァァァアアァァァ!
     ……
     ウギャァァァ!
     震える、全身が震える、逝く、逝く、逝く、逝けそうで、逝きそうで逝けない!
     死ぬ、本当に死ぬ!
    「逝けそうで逝けない微細電流なの。究極の焦らしになるわね。さあ、もう一本、銅の針をどうぞ、なんちゃって」
     ギャァァァアアァァァ!
     ギャァァァアアァァァ!
     ギャァァァアアァァァ!
    「刺激が複雑に絡み合って、なんとも言えないでしょ。でも逝けるほどの電流じゃないの」
     ギャァァァアアァァァ!
    「さあ、次、三本目……」
     ……
    「じゃあ、目が覚めないって可能性も……」
    「あるんじゃないですか? このまま何年も向こうに行ったきりで……」
     ……
     このまま何年も?
     なんのこと?
     それより……
    「さあ、四本目よ……」
     死ぬ、死ぬ、死ぬ、もう止めて……
     でも、本当はこれを望んでいたのかも……
    「銅の針を十本打ち込んだら、指で弾いてあげる。あなたは楽器よ。楽しい声で歌ってね」
     さやかちゃんは嬉しそうに笑んだのだった。(終わりだよ。感想待ってるね)
     
完結!
引用返信/返信
■7531 / ResNo.11)  NO TITLE
□投稿者/ 美咲 付き人(63回)-(2014/01/24(Fri) 01:19:38)
    そうなったら本当に戻れない気がします!

    そこまで行くと完全に墜ちてしまったとうことになるんですかね?
    でも、感じちゃいます!
    バーチャル世界でも濡れるものなんでしょうか?

    (携帯)
引用返信/返信

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■7523 / 親記事)  ヘヴン  1
□投稿者/ ケイ 一般人(1回)-(2014/01/20(Mon) 02:07:21)


    何か新しいものを開発しようとする時に、その効力や副作用を確認・発見しようと生身の人間の身体を使って実験を行うことは、日本では禁止されている。
    しかし、法治国家であり先進国の一角を担っている現代の日本で、今では「常識」とされるそのルールを守らず、未だに執り行っている組織がある。
    勿論、見つかったらただ事では済まないことは当の本人たちも痛いほど理解しており、大っぴらに人間を使った「人体実験」を行なっている訳ではない。
    誰にも見つからないようにと国内の某所の地下深くに研究所を設置し、セキュリティも非常に厳しいものにして、万全の対策を施してあるのだ。
    そこでは大勢の白衣をまとった研究者や時々様子見として訪問する数人のスーツ姿のお偉いさんの他に、監禁された何十人もの男女が暮らしている。
    スーツ姿のお偉いさんは普段は地上で暮らしており、数ヶ月に1度、研究・実験の進行速度や内容、研究所や研究者の様子を見にやってくる。
    が、研究者や実験体である数十人の男女は、この地下深くに造られた広く太陽の光が届かない研究所の中で衣食住を共にし暮らしている。
    実験体として扱われる数十人の男女は年齢も出身地も容姿も性格も千差万別だが、その中でも若干多いのは10代から20代の年齢層の人間だろうか。
    借金のカタ、関係者による拉致、親に多額のお金と引き換えに売られた・・・そこで実験体として扱われるようになった経緯も人それぞれだ。
    まあ彼らには「実験体」として生きて働いてもらわねばならないので、1日3回の食事と1回の入浴、十分な睡眠時間は確保されている。
    実験に関係していても無関係でも、彼らが病気やケガを負えば治療を受けられるし、身なりもきちんとさせてもらえることになっている。
    ただ、実験によっては苦痛を受けるし、場合によってはそれが快楽になったりして、辞めたい、逃げたいと思っている人間も少なくはないだろう。
    だがしかし、彼らにはそこから自力で逃げられるだけの勇気も何もなく、そもそも大勢の監視の目と監視カメラをくぐり抜けられる訳がない。








    これは、そんな研究所でのお話である――――――








    【プロローグ】


引用返信/返信

▽[全レス2件(ResNo.1-2 表示)]
■7524 / ResNo.1)  ヘヴン  2
□投稿者/ ケイ 一般人(2回)-(2014/01/20(Mon) 03:10:14)


    実験体にはそれぞれ本名の他に「実験体番号」が割り振られており、本人も周囲の人間も覚えている人はその人の本名と一緒にその番号を覚えている。
    名前で呼ぶか愛称で呼ぶか番号で呼ぶかはその人次第で、大勢いる研究者も全員が実験体に対して乱暴な扱いをしたり番号で呼んだりとしている訳ではない。
    研究所から出ることは絶対に許されず、監視カメラと研究者によって常に厳しい監視下に置かれており、実験体として扱われるが、完全な「モノ扱い」はされない。
    食事だって栄養バランスが摂れていて美味しいものだし、衣服も寝床であるベッドも研究所内も清潔で、「実験」さえなければ快適な環境下に置かれる。




    そんな「実験体」になって2年目だか3年目だかを迎える天藤リツカ(あまふじりつか)は、目の前で行われる研究をぼうっと眺めていた。
    目の前ではおそらく年下であろう華奢な幼い少年が実験体として実験を受けており、今は眠っている間の脳波を測定されているようだ。
    恐らく、確か一昨日ぐらいに飲まされた新薬だという錠剤の効果と副作用を調べるための実験だと思うが、少年は至って普通で、苦痛も何も感じていない。
    リツカは昨日の時点で少年同様脳波の測定は済ませており、内心自分がたくさんある研究室の中の一室に呼び出された意味が分かりかねていた。


    「リツカ、」


    機械的に記録されていく脳波の線を眺めて意見を交わしている数人の研究者のうち、1人の女性がリツカの方を振り返った。
    彼女は20代でありながらも有能な研究者の1人であり、真っ白な白衣と黒い衣服が対照的な、可愛いというよりは綺麗な女性だ。
    首から下げたネームプレートには真顔で写っている彼女の顔写真と専門分野、そして彼女の名前である篠崎亜希(しのさきあき)の4文字。
    彼女は胸元まで伸びた細く少なめの黒髪を揺らしながらリツカのいる部屋の隅のソファーまでゆっくりと歩み寄り、目線を合わせようとしゃがんだ。
    きらきらと照明を反射する黒い切れ長の瞳に吸い込まれそうになりながらも、元々負けん気が強いリツカは目を逸らすまいと無言で目を合わせる。
    亜希はそんなリツカの様子を見てにこりと薄い唇の両端を上げると、持っていたファイルから1つの真っ白い書類の束を差し出してきた。
    左上が銀色のホッチキスの針で2箇所にわたって止められた薄めの書類の束は細いリツカの手に渡り、かさりと僅かに音を立てた。


    「あなたが今日これから受ける実験の説明文よ。今回のは確実に痛みを伴うから、よく読んで覚悟しておきなさい」


    亜希はリツカの実験を担当することが多い研究者の1人だが、頭脳明晰な研究者は変わった人が多いという話は事実だという証拠になるような人間だ。
    この研究所に所属している研究者は多くがその素質を持つが、亜希はサディスティックな面を持ち、それをなぜかリツカに向けてくることが多い。
    容姿もスタイルも平均以上で頭の回転も早く知識も豊富、性格も穏やかで滅多に怒ったりはせず優しく、スキンシップは積極的にとる女性、それが篠崎亜希。
    実際彼女に懐いている実験体の人間は多く、研究者の中にも溶け込めており、ここでは厚く信頼されているような人間だが、そんな一面もある。
    今だって3ページ目の書類の隅にシャーペンで「今日」とだけ書かれたメモがあり、意味ありげに優しげにリツカに微笑んで見せるのだ。
    リツカは軽いストレス性の頭痛と呆れた溜息をお供に書類に軽く目を通し、少年の脳波の測定の実験が終わるのを手持ち無沙汰に眺めながら待った。


    「実験体番号「Y−10」、天藤リツカ、女、19歳」


    少年の脳波の測定はそれから1時間をかけて行われ、男性研究者に優しく起こされた少年はご褒美のお菓子をもらって上機嫌でこの部屋を出て行った。
    それから研究者たちが意見を交わしながらも機械やコードを片付け、リツカの実験の準備をし、そして室内で1番大きなパソコンのスイッチを押す。
    あらかじめ研究所で使われる機械全ての中に登録されているらしい個人情報をパソコンが機械的な女性の声で読み上げ、何やら音を立てて作動する。
    リツカはペンと紙とパソコンとビデオカメラを携えた研究者が囲んでいるベッドに無表情のままで歩み寄り、何も言われないうちから寝転んだ。


    「君に一昨日投薬した薬は新薬のひとつで、感じる痛みを和らげるためのものだ。これからその効果と副作用を見てみようと思う」


    研究者の1人からにこやかに実験の説明を受けながらも、リツカは手足を枷で拘束され、胴体も2つのベルトを巻きつけてキツめに拘束された。
    そして毎回のことながら右腕から血液を採取され終わると、研究者の1人が病院でよく見かける銀色のワゴンをごろごろと音を立てて引っ張ってきた。


    「では・・・実験をはじめます、」















    「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっっ!!!!!!」


    あまり日焼けしていない白いリツカの背中にあざとミミズ腫れと切り傷を残すのは、研究者の1人が力いっぱい振るっている特注らしい頑丈な一本鞭だ。
    あの薬のお陰でどれぐらいの痛みに耐えられるのか、様々な方法と道具を使ってかれこれ1時間は拷問地味た実験を受けている気がする。
    安全ピンや治療用の長い針を身体中に刺されたり、カッターやナイフで皮膚を切り裂かれたり、素手で叩かれたり・・・。
    薬のお陰か普段よりも痛みを感じにくくなっているとはいえ、全く感じない訳ではないし、そもそも薬の効力の持続時間なんかも分からない。
    恐らくしばらく前に薬の効力は途切れているが、研究者たちは未だにリツカに痛みを与え続け、それをデータとして記録していく。
    リツカのシャープな頬には幾筋もの涙が伝い、にじみ出た汗や傷から溢れた血液、つけられたあざやミミズ腫れが痛々しい。
    生まれつき染めたかのように色素が薄い茶色い髪の毛は顔に張り付き、拘束された身体は無意識のうちに痛みから逃れようともがく。
    そんなリツカを先程と同じような優しげな微笑みを浮かべて観察する亜希は、やはり通常の感覚を失った人間なのだろう。


    「いだいよお゛!!!!い゛やあああああああああああああ!!!!」


    何発目か分からない鞭が肌に思い切り叩きつけられた後、息が切れている研究者はようやく鞭を握った右腕を下ろし、ワゴンに鞭を置いた。
    呼吸は荒く、主に胴体部分に傷を負ったリツカはなおも大量の涙を流しながら、次に与えられる苦痛を想像し恐れがたがたと震えている。
    研究者たちは小声で何かを言い合った後、実験開始前から実験途中も浮かべていた穏やかな笑みのまま、リツカの拘束具を外し始めた。
    すっかり赤い跡がついて痺れている手足を優しくマッサージされ、傷口を消毒してもらい絆創膏やガーゼで手当てされる。
    涙や汗も蒸しタオルで優しく拭き取ってもらい、叫び過ぎて声が枯れて口内と喉が乾いているリツカのために、冷たい麦茶が飲まされた。
    リツカが大きめのコップに注がれた麦茶を飲み干す様子を見届けた研究者たちは、ワゴンや拘束具を片付け始める。


    「リツカ、これで実験は終わりよ。よく耐えたわね」


    優しげな微笑みを浮かべてリツカの頭を微笑み同様優しく撫でた亜希は、空のプラスチックのコップを受け取ると退室を促した。
    自室まで送ろうか、車椅子を持ってこようかなどとと心配し気遣ってくれる研究者たちの申し出を片っ端から断り、リツカは実験室を後にした。
    散々痛めつけられた身体で長く明るく広い廊下を歩いていると、別の研究室のドアが開いて、1番仲がいいといえるであろう実験体に会った。
    彼女はリツカよりも2歳年上だという藤野四季(ふじのしき)、他の実験体や研究者からは「藤ペア」と呼ばれることもある親友だ。
    四季はひと目でリツカの実験が苦痛を伴う実験だと見抜いてくれたらしく、一瞬心配そうな顔でリツカのことを見た。


    「・・・四季、」


    「分かってる、心配するなって言うんでしょ?全く・・・リツカ姫は強がりなんだから」


    ふざけて姫などと呼んだ四季の横腹を肘で軽く小突いたリツカは、歩幅を合わせてゆっくりと歩いてくれる四季と一緒に自室へと向かう。
    研究者は個室が割り当てられるが、リツカや四季たち実験体の部屋は大体2、3人でひと部屋と決まっており、リツカの同室者はこの四季だ。
    四季は定期的に研究者に頼んで染めてもらっているという綺麗で真っ直ぐで明るい、本来なら背中まである茶髪を頭上で結んでいた。
    四季が受けた実験はリツカとは違って痛めつけられたりはせず、味覚の有無や程度を確認したかったらしく、しこたま食べさせられたらしかった。
    お陰で晩ご飯はいらないと明るく笑っておどけてみせる四季につられてリツカも笑うと、2人で自分たちの部屋に消えていった。


引用返信/返信
■7525 / ResNo.2)  Re[2]: ヘヴン  2
□投稿者/ Ruiko 一般人(1回)-(2014/01/20(Mon) 11:31:28)
    実験の内容がSM的なものだけでないのが面白いですね。
    改行が入って読みやすくなりました(^O^)
    展開待ってます!
引用返信/返信

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■7378 / 親記事)  夫の妹 第一話
□投稿者/ 左眼 付き人(70回)-(2013/11/16(Sat) 10:45:58)
    第一話
    「大事なプロジェクトで長くかかると思う。君には悪いと思っている」
     そう何度も繰り返して、夫の隆は海外出張に出発した。
     隆の出張中、私は彼の実家で、義理の両親、そして美智と一緒に暮らす事になる。
     美智は、隆の年の離れた妹だ。
     色白で、長い黒髪と大きな瞳が印象的な優しい顔をしている。
    派手ではないが、清楚な美しさと気品が、彼女にはある。
    旧華族の家柄の令嬢にふさわしい、控えめだが高貴な立ち振る舞いを自然に身につけていた。
     貧しい家で育ち、看護師とモデルの仕事で這い上がって来た私にはない、美しさ。
     いくら整形手術で顔を変えても、得る事の出来ない、自然の美しさ。
     彼女の美しさや気品を、自分にも、と望むのは無理だ。
     それなら、彼女そのものが欲しい。
     彼女を自分のものにしたい。

     5年前、モデルとしての、コネと、自分自身の肢体を武器にして若手財界人のパーディにもぐりこんだ。
     目的は「玉の輿」だ。
     その時、初めて美智を見た。
     まだ高校生だった美智は、制服姿で化粧もしておらず、少し困った表情で佇んでいた。
     父が財界の重鎮のため、仕方なく兄について来たらしい。
     それでも彼女の美しさと気品は際立っていた。
     私を含めて、数人の着飾った娘達が隆を取り囲んだが、誰も彼女にはかなわないと感じた。妹だと分かると、皆で微妙な微笑みを浮かべた。
     本来のターゲットの隆より、美智が気になって仕方なかった。

     このパーティを機に、隆と私は付き合い始め、一年後に結婚した。
     隆は新居の購入を勧めてくれたが、家族との同居を希望した。
     嫁として、家になじみたいから、と言ったが本当は、義妹になった美智が目的だった。
     美智は、美しいだけでなく、素直で優しい性格だった。
     真面目で、音楽大学に進学後も遊び歩く事なく、自宅でよくピアノの練習をしていた。
     美智は、義姉になった私を時々眩しそうに見つめる。
    「私も、お姉さまのような、スタイルだったらいいのに」
     羨ましそうに、隆に言うのを聞いた事がある。
     看護師として、必死で働き、貯めたお金で整形手術を受けモデルになった。
     モデルで得た、報酬も手術に費やし、見せかけの美しさを手に入れた。
     そのおかげで、隆と結婚することができた。
     でも、私の美しさは偽物だ。
     そう思って、美智を見つめ返すと、はにかんでうつむく。
     顔が少し赤らんでいる。
     前にも、一度経験した事がある、同性から向けられた視線。
     チャンスはあるかもしれない。
     せっかく手に入れた、大金持ちの妻の座と贅沢な生活。
     それらを失う事無く、本当に欲しい女を自分のものにする。
     慎重に、計画しょうと思った。

     大学生になった美智はますます、美しくなった。
     言い寄ってくる青年も多いはずなのに男性には興味を示さず、週末も自宅で過ごす事が多い。
     自分の勘違いかもしれないと思っていた彼女の性癖を、次第に確信するようになった。
     自分と同じ、においがするから。
     でも、証拠と罠を仕掛けるきっかけが欲しい。
     そのため、夫の出国後すぐに美智の部屋に盗聴器を仕掛けた。
     美智の部屋はピアノの練習のため、防音室になっている。
     鍵をかけられた、防音室の中で、美智が何か秘め事をしていないか?
     予感があった。
     ある夜、盗聴器がとうとう、とらえた。
     ピアノの音ではない、喘ぐような声。
    「あーん、あーん、あーん」
     甘えるような高い声がしばらく続き、荒い息ずかいが鮮明に盗聴される。
     声が一段と大きくなった時、イヤホンを外し、防音室の扉を大きくノックした。
     あわてた気配の後、美智がドアを開けた。
    「大丈夫?苦しそうな声が聞こえたから心配になって」
    「だ、大丈夫です。ご、ごめんなさい。心配かけて」
     美智は、顔を真っ赤にしてうつむいた。
     防音室の中で声が漏れるはずがないのに、動転している。
     にやりと笑うと、美智が不安そうな目で私をみた。
    「嘘よ、防音室なのに外で、聞こえるわけがないじゃない」
     急に口調の変わった私に、美智が驚いているのがわかる。
    「でも、びっくりしちゃった。美智みたいなお嬢さんが、あんな声だすなんて」
     盗聴器でとらえた喘ぎ声は録音している。
     レコーダを取り出して操作すると、美智の恥ずかしい声と息ずかいが再生された。
     「いい声で、歌っているじゃない。お父さまとお母さまにも聞いていただく?」
     私の声に、美智は顔を手で覆い座り込んでしまった。

引用返信/返信

▽[全レス10件(ResNo.6-10 表示)]
■7441 / ResNo.6)  Re[2]: 夫の妹 第四話
□投稿者/ のん 一般人(3回)-(2013/12/13(Fri) 17:36:34)
    SMなのに甘美な世界。うっとりします。
引用返信/返信
■7463 / ResNo.7)  夫の妹 第五話
□投稿者/ 左眼 付き人(75回)-(2013/12/24(Tue) 18:16:14)
    第五話
    「脚を閉じたらだめよ」
     私の視線を感じて、左脚を寄せようとする美智を止め、二本の指で陰唇を開く。
     美智の秘部は悦びの後で淫靡さを増していた。
     クリトリスと淫唇は充血し、奥のピンク色の粘膜から愛液が滲みだしている。
     いかされた後も、脚を閉じる事が許されない。
     誰にも見せた事のない、秘部が愛液に濡れた状態で露わになっている。
     羞恥で身の置き所を無くしたように、身を悶える美智。
     そんな、美智の美しさに見とれ、愛おしく思う。
     立ちあがり、美智の前で自分も裸になる。
     ショーツを脱いで、静かに躰を重ねた。
     美智の肌は、滑らかで熱い。
     乳房と乳房を重ねるように抱きしめる。
     キスをした後で、手錠を外すと、私にしがみついてきた。
    「怖かったの。動けなくされて」
    「でも、感じていたのね」
    「そんな。意地悪言わないで」
     甘えた声をだし、濡れた瞳で私を見つめる。
     うなじにキスをしながら、背中を向かせて抱きしめた。
     弾力のある乳房と尖っている乳首を後ろから愛撫すると、甘えた喘ぎ声をだす。
     片膝を脚の間にいれると、熱く濡れた秘部が太腿の上で触れる。
     うなじに舌を這わせ、両手で乳房を包み、膝を股間で前後させる。
     優しく、ゆっくりと。
    「あ、あ、ああ、あううん」
     可愛い喘ぎ声が次第に、大きくなる。
     乳房から、手を離し股間を探る。
     尖ったクリトリスを少し触るだけでピクリと躰を震わせる。
    「ここがいいのね」
    「あううん」
     でも、最期まではいかせない。
     クリトリスから手を離して、愛撫を止める。
     中途半端なままで止められた、美智が切なそうに秘部を私の脚に押しつけた。
    「いじわる、もうだめ」
     美智が腰を振り、私の太腿に股間を擦りつける。
     オナニーしているのと同じだ。
     わざと無視して、じっと美智の痴態を見つめてやる。
     しばらくしてから、私の視線に気づいて、腰の動きを止めた。
     顔を真っ赤にして、涙をためている。
    「恥ずかしい、私ったら」
     恥じらう姿を見てまた愛おしくなる。
     残酷な気持ちが消え、また優しく抱きしめる。
    「ごめんね、でもこうした方が敏感になるの」
     再び、クリトリスを刺激する。
     抱きしめながら刺激するので、ピクリと痙攣する反応がよく分かる。
    「ああん。あ、あ、」
     涙目のまま、喘ぎ声を出す美智のクリトリスを刺激し続ける。
     秘部から愛液が滲み出て、私の脚まで濡らしている。
     クリトリスを触っていた指を、膣の入り口に移す。
     熱く濡れている周囲を、ゆっくりと愛撫してから挿入を始めた。
    「あうん、だめですそこは、ああ、ひーっ」
     泣き声の様な喘ぎ声をだすが、逃げようとはしない。
     私にしがみついたまま、脚を開いている。
     熱く濡れた粘膜の中を始めは、人差し指一本を入れていく。
     続けて、中指も挿入して前後に動かす。
    「ああん、ああん、ああっ」
     声を大きくして、腰を揺らし始める。
     愛液と破瓜の血が混じりピンク色になり、内腿を流れている。
     指の動きを早くして、抱きしめる。
    「あつ、あつ、あつ、あああ」
     美智の下半身の痙攣を感じて、いったことが分かった。
     指を抜いて抱き合う。
     激しい、息ずかいが終わった時、今度は、美智の指が私の中に入って来た。
     少し、驚いて美智を見ると、はにかみながら微笑んだ。
     私たちのクリスマスイブは、まだ終わらない。

完結!
引用返信/返信
■7464 / ResNo.8)  メリークリスマス
□投稿者/ 左眼 付き人(76回)-(2013/12/24(Tue) 18:17:59)
    いつも感想ありがとうございます。楽しんでもらえたら嬉しいです。素敵なイブをお過ごしください。
引用返信/返信
■7480 / ResNo.9)  Re[2]: 夫の妹 第五話
□投稿者/ のん 一般人(4回)-(2013/12/27(Fri) 18:50:33)
    完結なんて残念。もっと読みたかったです!
    年明けも作品がアップされるのを楽しみにしています。
    どうかよいお年を♪
引用返信/返信
■7481 / ResNo.10)  感想
□投稿者/ 恵 一般人(1回)-(2013/12/30(Mon) 19:31:06)
    濡れ濡れです〉〈
    続きを楽しみにしています♪

    (携帯)
引用返信/返信

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■7467 / 親記事)  裏切りのエチカ1
□投稿者/ hime ファミリー(186回)-(2013/12/25(Wed) 08:59:20)
     私たちには名前もない。
     家族もない。
     戸籍もない。
     いつ殺されて山奥に捨てられても、誰も探さないし、犯人も捕まらない。
     だから仲間内の結束は絶対だ。
     裏切りは即、死を意味する。
    「楽に殺してもらえると思うなよ、あたしらそんなに優しくないからね」
     警察で仲間の名前や住所をバラした、通称アキナが仲間に拘束されたとき、その当時ボスだった通称アヤメは言った。
     アキナは全裸で土下座しながら、あまりの恐ろしさに失禁した。
    「さあ、どうしようか。中国マフィアに売り飛ばすか。連中はこわいよ。こないだの、えーと、何つったかな」
    「キヨミ、です」とナンバー2のイクミが言った。
    「そうそう、キヨミなんか、最初は普通にマワされて、次はケツの穴でマワされて、最後はヘソのすぐ下に人工のマ●コを開けられて、そこを寄ってたかって犯されたんだってよ。それでも三日間は生きてたんだって。チャイナマフィアは恐ろしいわ」
    「……許してください、何でもしますからぁ……」と土下座したままアキナは泣いた。
     自分で掘った穴の中で、後ろ手に縛られた全裸が怪しく揺れた。
     林道から車を下りて山に入り、一時間も全裸で歩かされ、身体は血まみれになっていた。
     そして自分を埋める穴を掘らされ、後ろ手に縛られ、穴に放り込まれ、あとは埋められて死を待つばかりだった。
    「まあ、男たちを喜ばせるのも癪だからね。かといってただ殺すのはもったいない。こんな奴でも生まれてきた意味ってものがあるだろ。お前をこの森の虫たちに捧げるよ」
     私たちは焼酎で溶いた蜂蜜をバケツ一杯、アキナの頭からぶっかけた。
    「運が良ければ助かるだろ。夏だしね」
     一週間後、私たちは再びそこに立った。
     アヤメとイクミ以外、みんな吐いた。
     私たちは吐きながら、気持ち悪い虫の巣と化したアキナを埋めた。
     腐肉の異臭は耐えがたく、シャワーを浴びたくらいでは落ちなかった。
     生きながら虫に食われて死ぬなんて……
     裏切りは絶対に、絶対に許されない。
     仲間のみんなと同じように、私も心に刻んだ。
     はずだった。
     なのに、まさか、この私が……(続くよ。今回はハードだから。心臓の弱い人は読まないで)

     
引用返信/返信

▽[全レス11件(ResNo.7-11 表示)]
■7474 / ResNo.7)  裏切りのエチカ8
□投稿者/ hime ファミリー(193回)-(2013/12/25(Wed) 14:34:03)
     車の中で全裸に剥かれ、下ろされた私は山道をそのまま歩かされた。
    「バカな女だよ、戻ってくるなんて」とイクミは言った。
    「お前の望み通り、虫に食わしてやるよ」
     私は東京に戻り、イクミを探して右往左往するうち、禁断症状に何度も見舞われ、そして立ち直った。
     立ち直って働いていたレストランに、ある日、イクミがやってきた。
    「あんた、私を探してるんだってな」
    「違う、もう違う」
    「お前が生きてることがどうしても許せないって連中が何人もいるんだよ。落とし前つけて貰おう」
     そうして私は車に押し込まれたのだった……
     冷たい蜂蜜が髪を濡らした。
    「一週間経ったら迎えに来てやるよ。運が良ければ生きてるだろ」
     イクミ達は笑いながら去って行った。
     足下に、何か、動く気配があった。
     私は叫んで叫んで叫んだ。(続くよ)

引用返信/返信
■7475 / ResNo.8)  裏切りのエチカ9
□投稿者/ hime ファミリー(194回)-(2013/12/25(Wed) 14:43:34)
    「ここだ、ここだ、ここにいるぞ」
     それが森で最後に聞いた声だった。
     イクミらの不穏な動きに気付いた警察はきちんと動いていたのだった。
     ただし、冬だったこともあり、私は凍死寸前だった。
     イクミの仲間は一斉に摘発され、私は警察病院に保護された。
    「もう安心して良いわよ」と看護婦さんは言った。
    「あなたを誘拐した連中、みんな死刑になるだろうって」
    「そうですか」
    「山の中にいくつも死体が見つかって」
     私もそうなるところだったのだ。
    「これから日本は新しく生まれ変わるのよ。女性だって自分で自分の生き方を切り開いて行くの。あなたはもう一度、生まれ変わるのよ」
     私は看護婦さんの手を握って泣いた。
    「今日はクリスマスよ」と看護婦さんは言って優しく笑った。(終わり。これが今年最後のお話だよ。皆様に良いお年を。そして来年もよろしくね)
引用返信/返信
■7476 / ResNo.9)  メリークリスマス☆
□投稿者/ 美咲 付き人(53回)-(2013/12/26(Thu) 00:28:55)
    すごいハードな話でしたが、最後は綺麗で良かったです!

    読んでいるうちに、濡れて……いろいろあって恥ずかしいですがね(苦笑)
    また、来年も楽しみにしています!
    良いお年をお迎え下さい!

    (携帯)
引用返信/返信
■7477 / ResNo.10)  怒濤のようなクリスマス
□投稿者/ hime ファミリー(195回)-(2013/12/26(Thu) 20:41:58)
    終わった〜
    あとはおせちやら何やら。
    あと大掃除も。
    あ”〜〜
    来年もよろしくね。
引用返信/返信
■7478 / ResNo.11)  こんばんは!
□投稿者/ 美咲 付き人(54回)-(2013/12/27(Fri) 01:00:42)
    お疲れさまでした!

    来年も楽しみにしています!

    良いお年をお迎え下さい!

    (携帯)
引用返信/返信

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■7445 / 親記事)  ドラキュラはそこにいる1
□投稿者/ hime ファミリー(174回)-(2013/12/16(Mon) 08:28:18)
     ウチの雑誌もそろそろヤバイかな。
     だって、「女性のためのポルノ小説」なんて企画がすんなり通ったり。
     こんなのこれまで受けたことないし、そもそも女はポルノ小説って銘打った小説なんて読まない。
     エロティックな恋愛小説は歓迎だけど、最初からエロが目的なのは気持ち悪い、というのが普通の女だと思う。
     事実、女性のためのエロ小説みたいな企画は各社やってみたけれど、どこも売れたという話は聞かない。
     バカバカしい、アンタら勝手にやってよ。
     と思ってたら、最年少の女性ということで、私が担当にさせられた。
    「美咲さん、まさか処女じゃないよね」
     編集長、何てことをいきなり!
     私が黙っていると、
    「そんなこと関係ないと思います」とナオミ先輩が言ってくれた。
    「それに、美咲ちゃんのフォローには私が回りますから」
    「じゃ、お願いね。で、カラーの第二特集なんだけど……」
     ナオミ先輩は私を見てウインクした。
     母親がルーマニア人のハーフで、髪は自然の亜麻色、スタイルは抜群で、ルックスも信じられないくらい整ってる。
     ただ一つ問題が……
     レズビアンじゃないかって噂が……
     それもサドマゾ趣味の……
     興味本位で近づいた女の子が相当酷い目に遭ったらしい、と。
     ま、いいけどね。
     私が気をつけてればいいだけの話だし。(続くよ)
引用返信/返信

▽[全レス16件(ResNo.12-16 表示)]
■7459 / ResNo.12)  ドラキュラ
□投稿者/ hime ファミリー(184回)-(2013/12/23(Mon) 16:35:04)
    幼稚園のママ友にルーマニア人がいるんで聞いたことあるよ。
    「あ、あれは南の方に出ます。北の方はあまり出ません」だってさ。
    一回でも出れば大変だと思うんだけど。
    ちなみに「ドラキュラ」って、「小さなドラゴン」って意味なんだって。
    「小龍伯爵」みたいな感じらしい。
    もちろん架空の人物。
    モデルはいるらしいけど。
    ヨーロッパじゃ珍しくもない残虐な君主だったらしい。
    だから「ドラキュラの村」って村おこしするはずが、あまりの残虐さに頓挫したって。
    記念館が拷問残虐博物館になっちゃうって。
    処女の血を求めて……なんて。
    洒落にもならん感じ。
    まあ、チャウシェスクを生んだ国だからね。
    ママ友は今でもチャウシェスクを尊敬してるって言ってたけど。
    奥さんが悪かったって。
    まあ、色々だね。

引用返信/返信
■7461 / ResNo.13)  へぇ!
□投稿者/ 美咲 付き人(51回)-(2013/12/24(Tue) 00:35:14)
    いるなんて、信じたらすごいことですね!

    すごいですね(笑)

    架空でも、モデルがあるんですから!


    ヴァンパイアにはあこがれたことあります!

    あれ?ドラキュラとヴァンパイアって一緒ですか?

    (携帯)
引用返信/返信
■7462 / ResNo.14)  Re[11]: へぇ!
□投稿者/ hime ファミリー(185回)-(2013/12/24(Tue) 05:34:21)
    たぶん、ドラキュラはヴァンパイアの一種じゃないかな。
    日本はあんまり処女にこだわらないから、ドラキュラもいないんだろうね。
    ちなみに聖母マリアは処女じゃないよ。
    ヘブライ語の「少女」をギリシャ語に訳すときに「処女」に誤訳したのが大変な間違い。
    以来、大論争になっちゃった。
    ま、どうでもいいけどね。
    クリスマスだから書いとくけど。
引用返信/返信
■7465 / ResNo.15)  えっ?!
□投稿者/ 美咲 付き人(52回)-(2013/12/25(Wed) 00:51:09)
    血を求めるって共通点がありますからね!
    処女を求めてほしいですね(笑)


    聖母マリアは処女じゃないなんて!!
    誤りだったんですねネ

    (携帯)
引用返信/返信
■7466 / ResNo.16)  Re[12]: へぇ!
□投稿者/ 名無し 一般人(1回)-(2013/12/25(Wed) 01:45:10)
    全然関係ないことで申し訳ないんですが。

    ドラキュラは人名というかなんというか。
    ドラキュラ伯爵のことです。

    ヴァンパイアのドラキュラさんてことですね。

    いやなんか気になってすいません(´・ω・`)

    お話いつも楽しみにさせてもらってます。
引用返信/返信

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