SMビアンエッセイ♪

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■4676 / 親記事)  甘い蜜
□投稿者/ 世羅 一般人(1回)-(2007/10/08(Mon) 13:54:43)
    かすみと姉妹になったのはもう10年前
    父の後ろに隠れてた小さな女の子
    父の愛人の子で母親が急死した為、他人の手に渡すのは偲びないと、我が家で育てる事になったのだ
    母は仕事で海外の為いないも同然

    父もまぁ似たようなものだ

    私はいつも一人だった…

    かすみが来る迄は

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス21件(ResNo.17-21 表示)]
■4794 / ResNo.17)  NO TITLE
□投稿者/ 夕凪 一般人(1回)-(2007/10/27(Sat) 16:25:51)
    すっごい濡れちゃってます…。続きがすっごく楽しみです。
    何度も読み直してオナニーしてます。

    (携帯)
引用返信/返信
■4797 / ResNo.18)  貝様へ
□投稿者/ 世羅 一般人(16回)-(2007/10/28(Sun) 09:51:40)
    ご覧頂き、有難うございます

    稚筆で遅筆ですが頑張りますので、楽しんで頂けましたら嬉しいです

    (携帯)
引用返信/返信
■4798 / ResNo.19)  夕凪様
□投稿者/ 世羅 一般人(17回)-(2007/10/28(Sun) 09:54:28)
    ご覧頂き有難うございます

    楽しんで頂ける様、頑張りますねニ

    (携帯)
引用返信/返信
■4799 / ResNo.20)  甘い蜜N
□投稿者/ 世羅 一般人(18回)-(2007/10/28(Sun) 10:32:57)
    かすみの瞳が、妖しく私を見つめる

    この瞳だ…


    メデューサの様に見てはいけない瞳かも知れない

    けれど目を逸らせない
    逸らせば消えてしまうかも知れない危うさもあり

    いつの間にか、私が虜になっている


    かすみは多分に気付いている


    気付いているからこそ、子猫の様にじゃれて、愉しむ為だけに私を使うのだ


    残酷だが、美しい
    美しさゆえに不思議と許せる

    悪魔と天使

    狂わせていたつもりが狂わせられている

    それもまた一興という所だろうか

    (携帯)
引用返信/返信
■4800 / ResNo.21)  甘い蜜O
□投稿者/ 世羅 一般人(19回)-(2007/10/28(Sun) 11:18:31)
    美香先生を見つめる

    愉しみましょうね

    せんせい

    ゆっくりと足を開く
    私の真珠は見えるかしら

    『綺麗よ…かすみ。かすみの好きな事してご覧なさい』

    『はぁい』

    私は自分の指を舐める
    ゆっくり出し入れをしながら舌を絡ませる
    先生はごくりと咽を鳴らす

    ふふっ
    先生も興奮してるみたい


    濡れた指を蜜壷へ入れ、片方の手で乳首を軽く摘む


    あぁ…素敵な快感


    先生もっと見て。感じて

    『かすみどう?気持ちいい?』

    『あんっ、先生黙って。集中出来ない』

    かすみはもう自分の指に夢中だ

    クチュクチュとイヤラシイ音を聞きながら可愛いらしい顔をピンクに染める

    『かすみ、音が聞こえてるわね。何の音かしら』

    『アァン先生、見て…綺麗でしょ。』

    指を蜜壷から引き抜き、見せつける様に舐め上げる
    綺麗な糸が妖しさを更に際立せる


    『この音よ。先生も好きでしょう?』

    天使が怪しく私を誘う

    『もっと溢れさせなさい』

    『舐めたいくせに。』


    堪らない

    『こっちへ来なさい』
    かすみをバスタブの縁に片足を乗せたまま立たせ、蜜を舐める
    最初は真珠を転がし、舌で中を掻き回す
    『アァーッ、美香さん奥が良いの、奥を掻き回して』
    私の髪を握り締め、深い快感を求める
    一旦舌を抜き、指を挿れる
    『かすみこうでしょ?狂いなさいな』

    綺麗なクリトリスと中を擦るように動かして表情を探る

    快感は的確にくるらしく、指を動かす度、髪を揺らし口付けをねだる


    『あっ、あぁーっアアッ、そう、あっそこ!美香さんキスして、かすみもぅ』

    『ん?かすみ、なぁに』
    耳元で囁き、息を吹きかける

    『あっあっ、もうもぅいきそうなの』

    『いきなさい。淫乱なかすみは、もういきますと言うのよ』


    『あっ、アァーッ!あっ、淫乱ななかすみは、アァーッいきますぅ』


    キュッと指を締め付け、身体を小刻みに上下させ、彼女はいった

    可愛い…私の悪魔

    (携帯)
引用返信/返信

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■4671 / 親記事)  物語
□投稿者/ テイル 一般人(1回)-(2007/10/07(Sun) 07:02:24)
    2007/10/07(Sun) 07:39:34 編集(投稿者)

    はじめまして。テイルと申します。

    童話が大好きな精神年齢のひっく〜い者ですがよろしくお願いします。

    短編なのをいくつか書こうと思ってます。
    最初の物語は『吸血姫』です。
    吸血鬼は言わずと知れた血を吸う怪物ですね。
    彼女は美食家で、熱くて、あまぁーい血が大好き。
    そんな彼女は獲物に…
引用返信/返信

▽[全レス3件(ResNo.1-3 表示)]
■4672 / ResNo.1)  1.吸血姫
□投稿者/ テイル 一般人(2回)-(2007/10/07(Sun) 07:05:31)
    2007/10/07(Sun) 07:27:49 編集(投稿者)

    月の綺麗な夜。
    私はいつものように目を覚ます。大きく欠伸をしノロノロと身支度を始める。
    外に出て、深呼吸。澄んだ空気が肺を満たし、脳が冴えだす。
    さぁて、今日も食事に行きますか。
    好んで裏道を選び獲物を探す…

    みぃつけ。
    歩き続けた結果ようやく会社帰りだと思われる女を見つける。
    顔も好みだし狩ることを決定する。
    獲物の前に駆け寄り声をかける。
    「すみません。道を伺いたいんですけど?」
    獲物がこちらを向いた。
    じっと獲物の瞳を覗いて、これにて狩り終しまい。
    獲物の目が虚ろになってゆく。
    ふふっ、こんなに簡単にいくなて。笑いがこみ上げてしまう。
    催眠状態に落ちた食料を更に人気のない場所へと誘う。
    それでは美味しくいただくために調理開始。

引用返信/返信
■4673 / ResNo.2)  1.吸血鬼2
□投稿者/ テイル 一般人(3回)-(2007/10/07(Sun) 09:57:45)
    フラフラと私に着いてくる食材に立ち止まるよう指示する。
    さぁ、私の目を見て…そう、それでいいの。
    やっぱり、思い通りになるっていい。
    まずは素性を知らないとね。
    「名前はなんて言うの?」
    「……」
    アレ?効き目が弱かったかな?
    もっとしっかり見つめてあげないとね。
    さっきより更に瞳から光が失われてゆく。
    これでよし、
    「今度はちゃんと名前教えて?」
    「…り、りそ、う。浅木、理奏」
    少しどもりながらもちゃんと答えてくれる。
    催眠術は得意な方なんだけど、こんなに思い通りにならない子がいるなんて…気に食わない。
    従順にしないとね。
    「理奏。あなたは私の彼女よ、覚えてる?」
    食材が首を傾げる。
    「…でも、貴方も、女じゃない?」
    ココまで思い通りにならないとこれはこれでおもしろいかも。
    「…何も考えないでいいの、貴方は私のものなの、いい?」
    食材の肩を掴み、奥まで侵食する。
    これすると疲れちゃうし、壊れちゃうかもしれないんだけどね…まぁいっか。栄養補給はするんだし。

    (携帯)
引用返信/返信
■4674 / ResNo.3)  1.吸血姫3
□投稿者/ テイル 一般人(4回)-(2007/10/07(Sun) 11:35:32)
    食材の首がこくりと動く。
    うんうんやっぱりこの感じ。
    人間は私たち吸血鬼の食料なんだから従順じゃないとね。
    「じゃ、服脱いで」
    「…は、い?」
    動こうとしない食材にイラっとする。
    「服脱いで!」
    「ココ外?」
    はぁ〜、何この子。
    「ココは貴方の部屋でしょ?よーく見て」
    食材の首が動くが、何も見えていない、今見ているのは記憶の中の食材自身の部屋。
    そして、食材の手がボタンにかかる。
    するりとシャツが地面に落ち。続けてスカートが落ちる。
    可愛い上下セットの下着があらわになる。
    「こっちにきて。」
    食材を招きよせ、やっと調理に取り掛かる。
    ディープなキス。
    「んちゅ、んふぅ、じゅる、」
    舌と舌が絡みあう。
    ココに来て催眠術が効き始めたみたい。
    「ん、ちゅ、はぁ、はぁ」
    食材の口から熱い吐息が漏れる。
    んーいい感じに熟れてきたぁ。
    もっと美味しくしないと。
    すうっと後ろに回りこみ、大きなおっぱいを揉む。
    柔らかい…
    「んっ!はぁんっ。」
    少し強めに揉んでみると、艶かしい声が漏れた。

    気になってもう一度、さっきより強く揉みしだく。
    「ひぁぅ!!」
    気持ちよさそうな声が路地裏に響く。
    ははっ、この子Mなのね。痛いほうが感じるみたい。
    面白くなってきたぁ。


    (携帯)
引用返信/返信

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■4645 / 親記事)  怒れる鬼。
□投稿者/ 蔵吉。 一般人(1回)-(2007/09/27(Thu) 20:16:23)
    はじめまして、初投稿です。

    つたない文章になると思いますが、精進して行くので、よろしくお願いします。

    剣道部の鬼部長2年(伊達渉)ノンケ

    帰宅部1年(椎名結)フェムタチ
    のガチノン物語です。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス35件(ResNo.31-35 表示)]
■5041 / ResNo.31)  NO TITLE
□投稿者/ 明 一般人(1回)-(2007/12/17(Mon) 09:01:50)
    続き楽しみにしてます♪

    (携帯)
引用返信/返信
■5114 / ResNo.32)  九。
□投稿者/ 蔵吉。 一般人(1回)-(2008/01/13(Sun) 00:12:22)
    2008/01/15(Tue) 03:15:08 編集(投稿者)

    「帰れ。…もう七時を回ったんだ」


    …どうしたら、許してくれますか?


    「…」

    『やっぱり無理か。』
    胸が潰れそうな位、痛い。涙が溢れて、ぐちゃぐちゃになりそうなのを、悟られないように黙って、部室を出ていきドアノブを閉めようとした時

    「考える、その代わり部員になれ。以上だ」

    『…え?』
    パタンッ
    視界には、銀白色の『剣道部』と書かれた扉しか見えない。
    思考が停止する。
    同時に、顔が緩む。
    『え?え?嘘?!やった!』
    ぐるぐる考えていると
    カチャ

    「何ニヤニヤしているんだ、気持ち悪い。それと、邪魔。」


    『顔は、怒っているけど口調が戻ってる!』
    一気にテンションが上がり、伊達に抱きつく。
    ゴスッ

    う゛っ?!
    『――――。』
    肘鉄をもろに、みぞおちに受けてその場に崩れる。


    「…馬鹿かっ、ホントもう!!懲りてないなっ。」

    一瞬だけ見えた、首と耳が真っ赤だった。
    『取りあえず、ラッキー。』


    (携帯)
引用返信/返信
■5122 / ResNo.33)  NO TITLE
□投稿者/ o(≧∀≦)o 一般人(1回)-(2008/01/14(Mon) 12:04:20)
    頑張ってください(≧ヘ≦)

    (携帯)
引用返信/返信
■5137 / ResNo.34)  NO TITLE
□投稿者/ 蔵吉。 一般人(2回)-(2008/01/15(Tue) 22:18:01)
    >明さんへ。
    遅れましたが、ありがとうございます。
    ボチボチ更新します。

    >o(≧∀≦)oさんへ。
    ありがとうございます。
    頑張ります!!

    (携帯)
引用返信/返信
■5495 / ResNo.35)  Re[3]: NO TITLE
□投稿者/ 戒 一般人(1回)-(2008/10/12(Sun) 13:00:05)
    おもしろいですっ
    続きはやくみたいです
引用返信/返信

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■4618 / 親記事)  終わらない快楽
□投稿者/ さぁや 一般人(1回)-(2007/09/17(Mon) 20:46:26)
    目を覚ますとそこは薄暗い部屋でまわりはよく見えなかった。
    体が動かなくてなにかの台の上で手足を縛られ大の字の形で拘束されていた。

    服は脱がされ白いショーツ一枚の状態…
    私はこれでも刑事で最近連続で起きている女性に対し性的暴行をはたらく犯人を追っていた。なにか手がかりがないかと最初の事件があった廃墟に足を運んだところ何者かに後ろからスタンガンで気絶させられてしまいこんな格好に…単独で動いたのがまずかった…
    私はなんとか拘束をとこうと必死に動くがまったくビクともしなぃ。はやく逃げ出さないと私も犯人に暴行を受けることになってしまう…
    逃げようと必死になっていると部屋のドアが音をたて開いた。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス67件(ResNo.63-67 表示)]
■5213 / ResNo.63)  終わらない快楽25
□投稿者/ さぁや 一般人(42回)-(2008/01/29(Tue) 02:43:07)
    「葵さん疲れてるでしょ?」
    わたしをゆっくりと起こし抱き寄せ髪をなでる…
    「はい…化粧もとれたし泣いちゃいましたし…ボロボロですよ」
    少し笑いながら返す。
    「そういえばあの女の人は…」
    「陽子ね…あの子は結婚してるんだけど、わたしがいないとダメみたいなの…」
    「先輩がいない間わたしあの人に酷いことされたんですよ!さっきお仕置きするって言ってたのわたしもして言いですか?」

    先輩とわたしは話ながらそのまま部屋を後にする。




    「ああぁっもう許して!!あぁっんああぁっ」

    「ダメ!わたしはもっとイカされたのよ…」
    「あぁっダメぇっ!あぁっイクっあああぁっ!!」
    「まだよ!」

    「あぁあっお願い!あぁっもうイッタからああぁっ!ああぁっ!お姉様ぁっお願いですとめてぇー!ああぁっ」
    「ふふふ、ごめんなさぃ陽子…葵さんがどうしてもって言うから…」
    「わたしにあれだけしたんだから!」
    「ああぁっやめてっ!ああっああぁっ!ああぁっイクぅーっ!」
    あぁ…どうしよ…
    責めるのもなんかはまっちゃいそう。


    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■5215 / ResNo.64)  遅くなりました。
□投稿者/ さぁや 一般人(45回)-(2008/01/29(Tue) 02:49:33)
    >>なみさん

    ごめんなさぃ。お尻はよくわからないので書けませんでした。ごめんなさぃ。。
    >>まりさん、まこさん

    遅くなりました。一応最後まで書いたので投稿しときました♪

    なんだか一気に終わっちゃったみたいですが、わたし的には楽しく書けてよかったです♪
    読んでくれた方ホントにありがとうございますm(_ _)m
    またなにか思いついたら投稿しまぁす☆★


    (携帯)
完結!
引用返信/返信
■5218 / ResNo.65)  お疲れさまです
□投稿者/ あや 一般人(2回)-(2008/02/01(Fri) 01:35:10)
    次回作も楽しみにしてますね

    (携帯)
引用返信/返信
■5222 / ResNo.66)  Re[2]: 終わらない快楽25
□投稿者/ まこ 一般人(2回)-(2008/02/02(Sat) 00:30:07)
    お疲れ様でした。
    とても、楽しく読ませて頂きました!
    次作、楽しみにしていますネ(*^^*)
    激しく責められるのも好きだけど
    焦らされるのも〜好き♪
    焦らされながら、攻められる。
    そんなの出来たら嬉しいかも♪
引用返信/返信
■5224 / ResNo.67)  あやさん、まこさん
□投稿者/ さぁや 一般人(46回)-(2008/02/02(Sat) 02:28:07)
    ありがとうございますm(_ _)m
    次回作は自分の体験談みたいなのを書こうかと思ってましたが、やっぱり違うものにしようかと考えてます。
    また書けたら投稿します。激しいのも焦らすのも取り入れれたらと考えてます(^-^)

    (携帯)
引用返信/返信

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■4600 / 親記事)  短編的物語
□投稿者/ 薫 一般人(2回)-(2007/09/16(Sun) 22:40:18)


    久しぶりに登場しました。

    初めましての方々ばかりなので、初めましてm(__)m


    薫と言います。


    久々に執筆したので、矛盾やら背景描写下手くそって思われる覚悟で投下します。


    優しく注意などあれば言ってください。


    では。

    (携帯)
引用返信/返信

▽[全レス39件(ResNo.35-39 表示)]
■4638 / ResNo.35)  6話
□投稿者/ 薫 一般人(34回)-(2007/09/24(Mon) 23:07:03)


    『楽しいんじゃね?』


    アキラがハンバーガーを頬張りながら言う。


    ヒカルの自宅を出て、ヒカルは会社へ向かい、あたしは大学に向かうはずだった。


    「楽しくないし!」


    『いいじゃん、マイクと仲良くすれば。なー?マイク!』


    霊感のない、アキラはあたしの肩にわざと視線を移し問い掛ける。


    来るんじゃなかった。
    憂鬱な気分で講義を受ける気分ではなかったあたしは、大学をサボり寝ているアキラを呼び出した。


    今日はバイトがないから、ゆっくり寝れたのに。と文句を言うアキラにあたしはハンバーガーを買ってあげたのだ。


    「とにかく!あたしこんなんじゃ練習にも集中出来ないよ!」


    アキラに涙目で訴えて見る。


    が、無駄だった。


    『マイクをボーカルに加入して、ツインボーカルでやろっか♪』


    この脳天気女は。


    「もういー」


    あたしは立ち上がりファーストフード店から出た。
    アキラもすぐに追い掛けてきた。


    「こないでー」


    『どこ行くんだよ!』


    「家帰る。」


    『家族いないのに?』


    「一人暮らしなんだから最初からいないし。」


    『だから…マイクと二人きりで過ごすの?』


    あたしの足がピタリと止まった。
    マイクと二人きり?


    それだけは嫌!!


    「シャワー浴びたいのに。。」


    『俺んち来ます?』

    (携帯)
引用返信/返信
■4641 / ResNo.36)  7話
□投稿者/ 薫 一般人(35回)-(2007/09/27(Thu) 17:26:46)


    アキラの家は、市内の中でも1番高いマンション。
    家賃もマンション自体も。

    アキラはエレベーターに乗り込み、9というパネルを押す。


    『家族だれもいないから。』


    フリーターの癖に、ここに住めるんだから、実家はお金持ちなんだろうなって思った。


    『入って』


    生活感のない、四角い部屋には、テレビとベッドとステレオ。


    ベッド周辺には二冊音楽雑誌が落ちていた。


    「意外にきれーい」


    『A型ですから』


    古いギャグをかますアキラを軽く無視して、あたしは浴室を覗く。


    『ちょ…勝手に見るなよー』


    浴室もあたしのマンションより広くて羨ましかった。

    『バスタオル置いとくぞ。服俺の貸すし。』



    見とれていたあたしにそう告げて、洗面所を出る。


    お言葉に甘えてあたしは、シャワーを浴びた。
    アキラの気遣いと、この部屋の広さに気を取られ、すっかりマイクの存在なんて忘れていた。



    「気持ちかったぁ♪」


    シャワーを終えて、部屋に戻る。
    アキラは誰かと電話していた。
    あたしは適当に床に座り、バスタオルで、ぐしゃぐしゃと頭を拭く。


    『じゃあ待ってる』


    アキラは携帯を切りあたしを見た。


    『ユキから。大学休むなら連絡しろだって。』


    忘れてた…。
    ユキ怒ってるだろうなぁ。

    『ちなみにあと三時間したらユキ様がお見えになるらしいから。』


    今は9時だから…正午には来る。
    ユキの取った講義は昼前に終わるのか。


    あたしはジワジワと来る不安を口にした。


    「アキラ…あたし体調不良ってことにしといてよ」


    『いや、もう言ったし。マイクのせいでサボったって。ユキ様はかなりお怒りだったよー』


    終わったorz


    ユキは昔から、曲がった事が嫌いなんだ。
    だから、幽霊ごときで大学休むなんて、許されない。ユキは怒ると誰も止められなかった。


    アキラもその被害者。
    幾度となく叱られ、ユキ様と呼ぶようになった。


    「裏切り者!」


    アキラに叫ぶ。


    『自業自得だろ?』


    確かに。。
    元はと言えばサボったあたしが原因ですね。
    しかもヒカルにもサボった事言ってないし。


    ダブルで叱られるなあ。


    『とりあえずさーマイクは俺らには見えないんだし。怖がらなくてよくね?ヒカルが来るまでは手も足も出ないし。俺寝るわ』


    アキラはベッドに横たわり背を向けて寝る。


    あたしは正午まで何をしようか、ボーッとしていた。

    (携帯)
引用返信/返信
■4642 / ResNo.37)  8話
□投稿者/ 薫 一般人(36回)-(2007/09/27(Thu) 17:28:21)


    正午。


    結局ダラダラとテレビを見ていたあたし。
    アキラの部屋のインターホンが鳴る。


    ユキの登場だ。。


    『はーい』


    ワントーン低い声でロックを開ける。




    『おはよー瑞穂チャン』


    あからさまに怒ってる。


    「おはよーユキチャン。じゃあ、あたしは帰るね♪」


    『待てい』


    玄関から擦り抜けようとしていたあたしの首根っこを掴むユキ。


    苦しくて逃亡を諦めた。


    『あのさーマイクか何だか知らないけど、大学はちゃんと来るのが常識でしょ?』


    「だって…ヒカルが悪いんだもん。いきなり言って。」


    『相変わらずヒカルのせいにするの好きだねー』


    後ろからアキラが声を掛ける。


    『だよねー瑞穂、ヒカルに突っ掛かるよねー』


    『『もしかしてデキテル?』』


    デキてねぇよ!!


    『怪しい事はたくさんあったよなー』


    アキラが思い出しながら笑い出す。


    「何もないから!」


    『じゃあさ、何もないならヒカルんとこ泊まりなよ。』


    ユキが唐突に提案する。


    『どうせ自宅帰ったってマイクとの共同生活になるだけだし、ヒカルは霊感あるから、何かあれば守ってくれるじゃん?』


    『いいねーそれ♪ついでに恋も芽生えたり…ぶはっ』

    アキラが言い終わるうちに鉄拳を食らわしてやった。

    「急に決めないでよ!あっちだって困るだろうし」


    『別にいーよん♪瑞穂とお泊り嬉しいな♪』


    いつの間にかけたのか、ヒカルが受話器から答える。


    こうして、あたしとヒカルのお泊り生活が始まったのでした。


    …ライブまで後二日…

    (携帯)
引用返信/返信
■4643 / ResNo.38)  9話
□投稿者/ 薫 一般人(37回)-(2007/09/27(Thu) 17:29:29)

    午後6時。


    ヒカルが定時で上がるまで、あたしたちはアキラの家で大貧民をしていた。


    5時を過ぎたので、いつものスタジオに向かう。


    あたしは一旦家に帰りベースを取りに戻った。


    ユキとアキラは先にスタジオへ向かう。


    秋の夕方は好きだ。
    微妙に涼しい風が吹き、子供の声が聞こえる。
    どこかの家から夕飯のいい匂いが流れていて…。
    秋は楽しい。散歩に最適な季節だ。


    一人自宅へ向かう道中、そんな事を思っていた。


    プップー。


    大きな車のクラクションにびっくりする。


    振り向くと、車の運転手はヒカルだった。


    『どこ行くんだー?』


    「ベース取りに!自宅!」

    『乗って。送る。』


    ヒカルは手招きして呼ぶ。

    ユキたちに冷やかされて、何だかぎこちなくなってしまう。


    助手席に乗り込み、シートベルトを掛ける。


    車は勢いよく発進した。


    『あんな、スピードで歩いてたら遅刻するよ?』


    「ごめん、考え事してた」

    『マイクの事?』


    「そんな外人忘れてた。」

    そうだ、ヒカルにはマイクが見えるんだ。
    またあたしは鳥肌が立つ。

    『大丈夫。マイクは悪い霊じゃないし。』


    そんなの関係ねぇ!!


    「本当に泊まっていいの?」


    『うん。瑞穂が嫌じゃなければね』


    「嫌じゃないよ、頼もしいし。」


    『良かったあー♪』


    よくよく見れば、ヒカルは本当に綺麗で大人っぽくて。パンツスーツだからか、出来る女って感じ。


    そういえばヒカルに恋人できたって話聞いた事がないなぁ。


    『瑞穂…着いたよ。』


    またあたしは自分の世界にトリップしていた。


    「すぐ戻るから」


    『当たり前だよ。』


    「…はい」


    あたしは自宅の鍵を手に取り階段を駆け上がる。


    素早く部屋に入り、ベースを手に持つ。


    息切れしながら車に戻ったあたしをヒカルは大爆笑した。


    『体力ないねー』


    「文化系なんで…」


    たわいもない話しをしていたら、あっという間にスタジオへ到着した。
    結局ヒカルに恋人がいるか聞けなかった。

    (携帯)
引用返信/返信
■4644 / ResNo.39)  10話
□投稿者/ 薫 一般人(38回)-(2007/09/27(Thu) 17:30:33)


    『よっしゃー残り二日!気合い入れるぞー♪』


    アキラの声で練習はヒートアップした。
    マジでドラムのユキはリズム感最高だし、ギターのヒカルはめちゃくちゃシビレル。
    アキラの声がメロディーに乗って響く。
    あたしはメンバーの中で1番下手くそで…何となくライブが不安になってきた。

    『自信持ちなよ。』


    ユキが練習終わりにビール片手に言う。


    『そうそう、下手なベースで俺は歌わないし』


    アキラが頭を撫でる。


    「ありがとう…頑張ろうね♪」


    『そろそろ出るよー明日は土曜で皆休みだから、ライブハウスで最終リハだから遅れんなよ』


    ヒカルは何だか機嫌が悪そうに見えた。
    けど口調は変わってないし、気のせいかな?


    あたしはユキ、アキラを自宅に送った後、ヒカルの車で一旦自宅に帰り、着替えやら泊まる用意をして、ヒカルの自宅に再び足を踏み込む。


    『疲れたねぇ』


    「ヒカル激しかったもんね♪」


    『何かエロい会話に聞こえるよね』


    「へんたーい」


    ソファーに座りながら、あたしたちは缶チューハイを飲む。


    酔いも回ってか、あたしはついにヒカルに聞いた。


    「ヒカルはさぁー好きな人いないのー?」


    『秘密』


    「なんでぇー?教えてよー」


    『知りたい??』


    「しりたーい♪」


    『瑞穂だよ』


    「…へ?」


    しばらく静かになるあたしたち。


    『実は片思いしてた♪マイクってのも嘘。こうやって泊まりに来る事を見越して嘘つきました。』


    ヒカルから衝撃の告白。
    マイクといい、好きといい、なんなんだー!!


    「騙すなんてひどい!!」

    『ごめんな、回りくどい手使って。』


    「ぶー…」


    『本当にごめん。でも好きってのは嘘じゃない』


    ヒカルはいきなり、あたしを抱きしめる。
    筋肉質なヒカルの力に動く事が出来ない。
    でもあきらかにドキドキしている自分がいた。


    『返事はいつでもいいよ。けど、バンド抜けるとかは言わないでな。皆に迷惑かけれないし』


    そっと離れるヒカル。
    その顔は一瞬切なげで。


    「考えるよ…」


    そんな言葉しか出なかった。

    (携帯)
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